karaagetolemonのブログ

だいたい眠い

Your Existence

寒くなりましたね。いかがお過ごしですか?

わたしにとって特別な存在のひとり、NCT127のドヨンさんが2025年12月8日に入隊した。何ヶ月も前から、おおよその入隊時期を漂わせてくださっていたので、心の準備はできていたのだけれども。寂しいものはさみしい。


節目なので、日記を書いておこうと思った。区切りではなく栞になるように。誰かを好きな理由や経緯を声にして話そうとすると泣きそうになるから、いつもうまく話せない、文字に頼ってばかり。

 

K-POPに興味を持ってからまだ日が浅かった頃、友人が教えてくれたのがNCTのV LIVE映像だった。視聴者から「最近知り合ったばかりだけど、気になるひとがいるんです」というお便りが届いた場面のやりとり。「男女関係かな?」と溢した周囲(※その方達を責める意図はないです)に対して「それは分からない。男女かもしれないし、男男かもしれないし、女女かもしれない」と即答したドヨンさんを観て、一気に惹かれた。同世代に、こんなに自然に 咄嗟に さりげなく 当たり前のように言葉に出来るひとがいると知ってうれしかったんですね。

それからずっと、憧れと恩の気持ち。もちろん他にも好きな理由がたくさんあるけれど。言ってても言わなくても、いつも心の底で大好き。

 

各方面に配慮しながらグループ全体を繋ぎとめてくだったドヨンさんを観ていると、誠実であること以上に「誠実であろうと努力する」姿に心が動く。誠実で優しいひとが好きだけど、誰かに対して"誠実で優しい"を求めたり期待し過ぎるのって ある意味すごく怖い行為かもな……と自己嫌悪に陥る時もあるから、距離感が難しくて言葉に詰まる瞬間が多い。何を言っても足りなく感じて何も言えなくなる。ドヨンさん大好きですよ、のシンプルな言葉に着地する。信頼や愛情が誰かを縛るものにならないように自分を見張っておきたいし、寄りかかり過ぎないように自分で立っていられるようにしたい。難しいね。

本当に大切なことは言葉にする。それと同じくらい、本当に大切なことだから自分だけが知っておけばそれでいい、ということもある。匙加減が難しい。「好き」でいる状態を、速度や額や時間で推し量りあう必要なんてないんだよ。

 


入隊を「寂しい」と思うからこそ、兵役制度に対する自分の考えも残しておきますね。

わたしは兵役制度に反対です。ただ、日本に生まれ育った日本人のわたしが、韓国における兵役制度について何を言っていいのか(あるいは言ってはいけないのか)、ずっと迷う。打っては消して、を繰り返して、文字をこねくり回して宙ぶらりんにしてばかりいる。朝鮮戦争は「終戦」ではなく「休戦」の状態にあること、歴史的背景には日本の加害が絡んでしまうこと、韓国では現在進行形で兵役制度が義務化されていること。切り離して考えるのは難しい。他人事じゃないから、無責任に責められないんですよ。

翻訳者でもある斎藤真理子さんの著書『韓国文学の中心にあるもの』の一文、"日本の植民地にされ、第二次世界大戦に何の責任ももたなかった朝鮮がアメリカとソ連によって分断占領され、五年後、全土が分断されたまま大きな戦争が始まり、第二次世界大戦による日本の死者数よりずっと多くの人々が死んだことは何度でも思い出すべきだろう。(p226)"を心に留めておく。政治とエンタメは結び付いていることを、痛感する日々です。

インターネット上のオタク構文として「代わりに兵役行けよ」「こんなに可愛いんだから兵役免除だろ」みたいな言い回しが根付いてる印象ありますが、それらに対しても不安を抱くんです。使っている個人を責めたい訳ではないんですよ、その空気が生まれて根付いてしまった構造に疑問がある。兵役に行く訳でもない立場のわたし達が"罰ゲーム"のような扱いとして言葉にするのは、どうしても残酷に思えてしまう。寂しかったり恋しくなる感情の部分と、背負う必要のある出来事をそれぞれ大事にしたい。したい、というか、する他にないと思う。

ちょっと話が飛躍してしまうかもしれないけれど、インターネットのミーム⇔アイドルファンダム⇔ネトウヨの繋がりみたいなものが緩やかに広がっていく感覚があって、それが怖いんです。生活に染み込みながら囲まれている感じ、耐えられなくて。せめて、拙くてもいいから自分の言葉で話すとか、そういう小さい単位の抵抗を地道にやりたい。

考え続けていましょうね。

帰り道にWonsteinのYour Existenceを聴いて少し泣いた。ドヨンさんのBe My Lightへのアンサー曲は、わたしにとってYour Existenceなんですよね。眩しい君という光が照らしてくれて、世界は明るくみえて、君の存在がわたしを輝かせてくれる。平凡で怠惰なわたしの生活が輝いたりして、自分のことも大切に思えてくる。よく見かける「そのひとを好きな自分を好きなだけじゃないか」的な煽り表現も、よく分からないの。一体それの何がいけないんだろう。誰かを好きになる過程で自分のことも好きになれたりする(※別に、ならなくても全然いいよ)のもうれしいから。ひとにはひとの推し活、およびオタク人生、それに伴う生活があるよね。一括りになんて出来ない。

 


こんなにも遠くてこんなにも他人な君の存在をこんなにも好きでいられることが、うれしい!みたいな感覚の人間なので、知らないままで居られる関係を愛おしく思います。「他人」と言うと冷たく聞こえるかもしれませんが、全員が別の人間なことに変わりなくて。だから大切にしたいなと思っているんですよ。他人同士のまま、大切に応援し合っていたいな。シンガーソングライターの柴田聡子さんが、大好きなテイラー・スウィフトの存在について「遠くて遠くて痺れる」と表現していたのが特別に好きだったし、自分の感情と重なる。遠くて痺れる。

 

また、まとまりのない文章になってしまった。気を抜くとす〜ぐ長くなる。一気に書いたからめちゃくちゃな内容かもしれない。納得したがりな性格が、文末の「ね」に反映されがち。仕方ないね。


どうか健康に気をつけて、温かく過ごしてほしい。皆さんも、よく休んでくださいね。ドジェジョンのディナーショーに元気に参加するしゃかりきfabulous婆さんになる予定だから、まずは日常をがんばるね。

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*同じくNCT127メンバーのジョンウさんも同日に入隊した。1998年生まれなので、入隊はまだしばらく先だろう と勝手に思っていた自分自身に気が付いてしばらく落ち込んだ。反省。君の人生のタイミングは君のものです。気持ちがまだ追いつかず、今はただ、SUGARありがとうね大事に聴くね、の気持ち。

*韓国文学の中心にあるもの/ 斎藤真理子 著書籍詳細 - 韓国文学の中心にあるもの|イースト・プレス

*きれぎれのダイアリー/柴田聡子 著『きれぎれのダイアリー 2017~2023』柴田聡子 | 単行本 - 文藝春秋

優しさの毛布でわたしは眠る

お久しぶりです、檸檬です。わたしは自分のこと、もっと大事にしてあげられるな〜♪の気持ちになったので、2025年は「ご自愛level100」で暮らそうと決めて遊びまくっています。メモに溜めてたひとりごとを繋ぎ合わせて、嘘日記にしました。時期が曖昧なものはX月表記にします。

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1月某日 HAPPYEND

映画『HAPPYEND』を観るために、数年ぶりにCINEMA Chupki TABATAに行く。バリアフリーや音声ガイドに真摯に取り組んでいる映画館。連れ歩いているWICHU(※わたしの好きなアイドルグループNCT WISHの公式キャラクターの名前。以下、ウィチュ)に「ここは、良い映画館ですよ」と念を送る。

いま観ることが出来てよかった。わたし達の生活は、少しずつ搾取されていますね。それを思い知る、痛みを伴う物語だった。諦めることに慣れたくないし、誰かを置き去りにしたくもない。楽しければそれでいいじゃん、今それに怒ったって自分達の境遇が良くなる訳じゃないのに、みたいな。そういう諦め悟りというか、期待すること自体を辞めて俯瞰している空気感が根付いている社会で暮らしてる。作中で、この社会が抱える問題が自分の生活と繋がっていることを少しずつ実感していくきっかけとなるのが"音楽"だったのも生々しくて。AIシステムが支配的な"管理"のために取り入れられていく点もまた、現実だなと感じるし 決してフィクションの話ではないよね。感想は、観たひととゆっくり話したい。

空音央監督のインタビューを辿ってみたところ、写真に映るお仕事の時にクーフィーヤ(※パレスチナの伝統的なスカーフ)やパレスチナ国旗モチーフのブローチを身に付けてらっしゃる様子だったので、心強かった。

渡辺真起子さんの説得力に圧倒される。素敵な役者さんだなと改めて思う。映された姿の、その前後の生活が目に浮かぶような演技をするひとが好き。

HAPPYEND公式サイトより

決して遠くないXX年後の日本。多種多様な人々が当たり前に暮らすようになっている一方で、社会には無関心が蔓延し、むやみやたらに権力が振りかざされている。それはまさに今の世の中と地続きであり、あまりにもリアリティのある未来だ。

映画『HAPPYEND』公式

 

1月某日 ウィチュの友達

小さなお子さんに、NCT WISHのことを「ウィチュの友達」と説明していた友達。その光景にも泣きそうになる。

 

1月某日 優しさの毛布でわたしは眠る

チャリティーイベントに行き、帽子や本やアクセサリーを購入する。友達が作ったネックレスに描かれたmy body my choiceの文字を眺めながら、大事に握りしめる。売り上げの一部をガザへの寄付金にあてているイベントだった。こういう空間やコミュニティにアクセスできる特権性を自覚しておこう、の気持ちで奥歯をギュッとする。環境に頼って寄りかかってしまう時や「自分は"ちゃんと"考えています」みたいな態度をとって誰かを軽蔑してしまう時がわたしにはある。未熟で傲慢な部分、隠さないように頑張ろうねと自分に対して思う。自分ダサいな〜と認めながら進むしか、大人になれないのかもしれないから。子どもの頃にお世話になったご家族が、地元で政治的な活動を続けていたら煙たがられてしまい他国に移住してしまった。数年前のことだけど、そのやりきれなさが消えない。

 

ひとあし先に友人達とバイバイして、滑りこみでニットブランドmouhenの展示へ駆け込む。直接見に/触れに行くのは今回が初めてだった。袖を通せてうれしい。京都の風景を落とし込んだニットは、表面と裏面で違う表情をしていて愛おしかった。作品の説明をしながら何着も着せてくださった。複数の糸を組み合わせて色味を調整してみたと何気なく話していた姿も軽やかで。

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会場に居たひと達は、わたし以外はほぼ顔見知りみたいだったので少し萎縮する。そんなわたしを見かねてか、ひとりが「そのぬいぐるみって、anccoさんデザインのキャラクターですよね?わたしハロオタなので、愛ちゃんの親戚の子がいるK-POPアイドル(※NCT WISHのメンバー・リクさんは元モーニング娘。高橋愛さんの従兄弟)がデビューしたって話は知ってたので、少しだけ分かります」みたいに話しかけてくださった。や、優しい……。アイドルオタクという共通点で話を進めていくわたし達を見て、スタッフさんが「アイドルオタクって素敵だね〜!一気に距離が縮まる共通点」と微笑んでくださって、その捉え方にもキュンとした。ハロオタさんが「でも、ちがうんです。すごいのはオタクじゃなくて、そうさせてくれる、アイドルなんですよ」と即答しているのを見て泣きそうになる。友達になってくださいと伝えたらよかったな、二度と会えないかも。

いつかもう少し穏やかに余裕を持てる時がきたら、mouhenのニットをお迎え出来たらいいなと思う。

同じ日の夜、2ヶ月くらい書き溜めてたブログをSNSで公開する。想像した上ではあったけれど、想像以上に強い言葉が何度も届いて少し傷つく。でも、現実で見たり聞いたりした言葉の優しさが残っていたから大丈夫だった。冬にわかれての曲『優しさの毛布でわたしは眠る』ってこういうことなのかもな、と納得する。毛布を集めておく。

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試着させてもらったうちの1点。ため息が出る可愛さだった。

 

2月某日 河川敷でスクラム

終電ギリギリまで友達と遊ぶ。議論も対話もせずにインターネットで誹謗中傷を繰り返すようなオタク達は、いっそ正々堂々と河川敷とかで殴り合う方が建設的・合理的かもしれない……とブチギレていた(※一応、書きますが、暴力はダメです)わたしに「なるべく傷つかないでほしいけど、もしもの時には河川敷に駆けつけますからね。スクラムを組みますからね」という旨のことを言ってくれて泣きそうになる。よく泣くけど、友達の前ではなるべく泣かない。わたしも誰かのために駆け付けてスクラム組むよって言えるひとでありたい。

 


2月某日 ファミレスと天使の涙

話し足りなくてふらりとファミレスに寄ったりするのは幸せなこと。夜遅くのファミレスで、目に涙たっぷり溜めながらアンジュルムとINIへの愛について話す友達の姿が愛おしくて、わたしが何故かもらい泣きをする。誰か/何かのオタクで居るのって、素敵なことなんだよなと思い出させてもらえる。

同じ日、マームとジプシーの演劇『cocoon』に出演していた役者さんにたまたまお会いしたので、気合いを振り絞って声をかけてみるなど(※古着屋の店員さんで、雑談中だったから。街で芸能関係者に話しかけることは基本的にしない)。拙い感想だけど、ゆっくり真っ直ぐに聞いてくださってうれしかった。誰かに言葉を伝えるのは、本来は緊張することだよなと実感する。インターネットは簡単に伝えられてしまうから、温度感がわからなくなってしまうのかもしれないね。


2月某日 読書記録

K-POPはなぜマイノリティを惹きつけるのか』を読む。頷ける部分もありつつ、また自分はどこにもいないように思えてしまい少し落ち込む。でも読んでよかったとは思うため、伝えるのが難しい。

 


2月某日 マイナス感情

NCT WISHがパーソナリティを務める日本のラジオ番組『CHAT WITH WISH』での会話に、また胸打たれる。本当に、大切なやりとりが多いため気軽に聴けないもどかしさがあるくらい、大切。

「マイナスな感情を出さないようにしている」と話すサクヤさんに対して、内側で感情がぐちゃぐちゃになっているの リョウには分かるよと言いながらも「だからお前は良いやつだよ」と返すリョウさんと、そんなサクヤさんのことを「よく我慢をする」と捉えているジェヒさん。全員のやさしさに涙出ちゃう。もっと出してもいいよと言いたくなっちゃう気もするけれど、そうではなくて。相手のことを変えようとしない関係を、ゆっくり慎重に築いていってる印象を受けるところに強く惹かれる。簡単なことではないよね。

いつかのインタビューで、ジェヒさんがサクヤさんに向けたメッセージの内容が「自分が大丈夫じゃない時はそれを隠そうとするし、平気なフリもうまいんですよ。僕はそれが少し心配です。頼る相手が僕じゃなくてもいいから、サクヤが安心して頼れる人がいればいいな、と願っています」だったことも心に残ってる。尊敬します。憧れる、わたしにとっての理想の優しさで、学ぶことばかりだな……と何度も思う。

個人的にね、アイドルの会話を"感動的な"解釈で文字に起こさないようにしておこうと、この数年は思ってる。けど、どうしても。物語消費しないために、わたしも日常を頑張るよ〜〜


2月某日 靴底ハプニング

CRAVITYのコンサートへ行く。初めての参加。造形の話をし過ぎてもあまりよくないというか 間違えそうなのであまりしませんが、ハムくんさんのお顔がストライクに好きなので(あとP1Harmonyのジウンさんもです)、ハムくん…………………………と思いながら観る。グループで「真ん中」というか、バランスを取る役割を担おうと頑張るひとが好きなので、そういう振る舞いにも惹かれた。声も踊りも主人公だった。

ヒョンジュンさんのステージでの華やぎにも心掴まれる。THE BOYZのキューさん・NCT127のジョンウさん・CRAVITYヒョンジュンさんは、推し的な感覚とはまた別の感情で「ステージでの全身全霊な姿が刺さる」存在として惹かれるんですよね。アイドルを好きでいるなかで、その"好き"にもたくさんの種類があるのを感じられて うれしい。

友人達との待ち合わせ場所だったカフェの10m手前くらいでいきなり靴底が取れる謎ハプニングが発生して焦ったけれど、明るい友人達がそのまま一緒に靴を買いに行くのに付き合ってくれてありがたかった。靴底、取れることある?そういう場面でわたしは、申し訳なさで居た堪れなくなりがちなんだけど「こんなシチュエーションないので♪」とウケてくれる友人達の明るさが眩しくて、憧れる。靴底が急に取れても笑ってくれる優しい友達。

 

2月某日 軍儀BOTクリスマス

BATTLE OF TOKYO2024鑑賞会兼クリスマスプレゼント交換会を開催。(※BATTLE OF TOKYOとは:芸能事務所LDHが創り上げた世界観および関連するコンテンツとコンサートの総称。小説・漫画・音源・ショートアニメ・合同コンサートなど、多種多様な形式で作り続けている。この世で最も面白い祭のひとつです。)

レンタルルームの玄関にHUNTER×HUNTER軍儀ボードゲームが飾られていて、衝撃を受け、全員で「引き寄せている……」と感動した。ボードゲーム置いてあります系のレンタルルームはよくありますが……え、軍儀を?

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玄関に飾られていた軍儀(HUNTER×HUNTERのキメラアント編に登場する架空のボードゲーム)。いや、なぜ?


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BATTLE OF TOKYOコンサートの要とも言える、"パフォーマーバトル"の鑑賞中。湿度の高い振る舞いをするひと達が集まったグループ名がTEAM NIGHTなの、ずっと面白い。「夜やな」と掲げている友人。

 

クリスマスプレゼント交換タイムでは、わたしは"LAの古着屋で購入して、そのままPSYCHIC FEVERの公演を一緒に浴びてきた映画『twilight』のTシャツ"が当選しました。K-POPをきっかけに知り合いLDHで繋がった相互さん達との関係、ずっと愉快でうれしい。その半数がTwitterを離れている状態。寂しいけれど、分かるんだよなと思う。現実でまた会いましょう。

EXILEのI Wish For Youの歌詞は良過ぎる……という話になり、みんなで路上で朗々と歌詞を唱えながら歩くなど。幸せを願うことこそが愛。

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翌週も会う予定があったので、さっそく着て行く。twilightを見せながら街を練り歩きたい気持ちと薄着したい気持ちと現実世界の寒さのぶつかり合いで、なんか不思議な格好になってる。

 

2月某日 カステラ×猫×リコーダー

「長崎のお土産です」と言って、カステラと猫のイラストが描かれたリコーダーのおもちゃをくれた。20代後半になって、リコーダーを貰える日がくるとは思いませんでした。𝑳𝑶𝑽𝑬

 

2月某日 インターネット・ラヴ!

一緒にモーニングをした後に「家近いので、せっかくなので、うちの犬と散歩します?」とご提案いただき、お犬様の散歩に同行させてもらう。インターネットで知り合った友達と朝ごはんを食べ、ご実家に寄り、ご家族からみかんをいただき、ご家族犬の散歩に同行させてもらう体験…………これがアタシの、インターネット・ラヴ!だ。

PSYCHIC FEVERのオタクとElle Teresaちゃんのオタクが「JIGGのビートが聴きたいなぁ」「エルいちばんかわいい♡」みたいなシグニチャサウンド部分も歌うところが律儀で好きなんです、と話したら「やっぱりK-POPのオタクも、エンカミィ〜!まで言うべきかもしれません」と即答され、うれしかった。

 

2月某日 読書記録

パレスチナについて考えた日の日記』を読む。楽しい話やふざけた投稿の前後に深刻な話題に触れることへの後ろめたさや不安が常にあるけれど、"真面目で正しい話をするひと"だけが話す/話せるものではないから。わたし頭良くないし、喧嘩腰だし、怠惰だし、基本的にふざけてるし。適当に呟いた投稿ばかりが伸びてしまうSNSが虚しくなるけど、大事なことを交互に挟んでおきたい。

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デザインも素敵。オンラインで扱っている書店もいくつかあるので、ぜひ 。「経費を除く売上はすべてパレスチナ支援の寄付にあてます」とのこと (寄付先:UNRWAJVCなど)。


2月某日 ビンゴ散歩withアイリーンスタンプ

好きなYouTuber(AWA TUBEというチャンネル。miumiuをこよなく愛するラブリーギャルなご夫妻)の真似をして、友達と「手作りビンゴ散歩」をした。3×3×3のマスを用意してお題を書いて、街中でそのお題に該当するアイテムや人物を見かけたら丸していくの。今回は特別に、丸を付ける代わりに(?)友人愛用アイテム・RedVelvetアイリーンさんの顔柄スタンプを押してもらいました。なかなか「お題:野生のクロムハーツ」が見つからなくて諦めかけた夕方頃、デッカいおぱんちゅうさぎを連れたギャルがクロムハーツのパーカーを着ているのを見つけた時には、それはそれは興奮しましたね。友人とハイタッチ。お題にはなかった「高橋メアリージュンの交通安全ポスター」に累計8回も出会った、8メアリージュンです。

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手作りビンゴにアイリーンさん柄のハンコを押しているところ。楽し過ぎたので、定例行事にしたい。わたしが書いたお題「オープンカー」をクリアするために、オープンカーに出会えそうな道に移りましょうと言う友人も面白かった。

※参照動画- YouTube

 

3月某日 デカい音は最高

K-POPの音楽をデカい音で聴きましょうの会に行き、やっぱりK-POP楽しいな〜の気持ちに。幼い頃に聴いたことがあった『ガラガラGO』がBIGBGNGの曲だと初めて知り、衝撃でしばらく狼狽えた。K-POPアハ体験。前回はトルビョン(ぬいぐるみ)を連れて行ったのに、もう二度と連れ歩くことはないなと感じて ごめんよと心の中で呟く。

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K-POP老人会を名乗っている数名と話す。謙虚で優しい。柚木麻子さんが老害になりたくない!と考えて練り出した方法「"長老"の喋り方にする」をぼんやり思い出す。

 

3月某日 キルア記念日

NCT WISHのシオンさんがHUNTER×HUNTERのキルアのフィギュアを頭の上に乗せた自撮り写真をweverseにアップした記念日。このキルアがいいねと君が言ったから(言ってません)、キルア記念日。そのフィギュアはメンバーのユウシさんが贈ったものだと知り胸がいっぱいになり、数ヶ月後に「僕は意味のないものはプレゼントしない」とユウシさんが言っていたのを見て、さらに胸いっぱいになる。これ以上いっぱいになれないくらい、いっぱい。
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ただでさえ好きなひとが頭の上にキルアを乗せてたんだから、さらに好きになるしかなくて。皆さんはありますか?好きなひとが頭にキルアを乗せてたこと。わたしは、ない、初めて見ました。

 

x月某日 友達めっちゃ好き

わたしがロッタ・ヴォルコヴァのような爆イケギャルになりたがっていることを知っていてくれている友人が、ロッタの投稿を見て「ロッタが日本に居ますよ!!!」と報告してくれてうれしかった。何を好きかを知っていて、覚えていて、伝えてくれるひとのこと大好き。KID FRESINOかロッタ・ヴォルコヴァかマーク・リーか谷口蘭さんか菊乃さん(敬称バラバラですみません)のような肩肘張らないお洒落な大人になりたいんですよ。

傘が苦手なわたしが傘を持てるように、かわいい柄の晴雨兼用傘をくれた友達。ピクニックが好きなわたしが虫に刺されない(?)ように良い香りのアウトドアスプレーをくれた友達。うれしい〜

 

3月某日 High and dry(はつ恋)

モトーラ世理奈さん×松岡一哲さんの写真集『せりなが』刊行記念の展示を観に、恵比寿のsee you galleryへ。帰り際に「大事に見ようとしてくれているの、伝わっていましたよ」と声をかけてくださって、うれしくて涙声になる。写真を撮るのも映るのも苦手なんだけど、写真を見るのは昔からとても好き。誰かの眼差しを分けてもらえたような感覚になれて、その一連が好き。

吉本ばななさんの小説『High and dry(はつ恋)』の中で、展示空間に着いたらまずはきちんと作品達を観る、というひとの姿が描かれていて好きだったし 心に残ってる。だからなるべく、自分もそうしようと密かに決めてる。自分の中で決めている些細な約束が、誰かに伝わっているとうれしくなる。

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see you galleryは初めて行ったけど、魅力的な空間だった。モトーラちゃんにひとめぼれしてから10年が経った。相変わらず、毎回、何度も、新鮮にひとめぼれの気持ちになる。

 

3月某日 記憶に残らない思い出

成り行きは忘れたけれど、YouTubeでたまたま観たヨネダ2000のコンビ愛確かめ企画で泣く。「初めて出会った場所は?」みたいなお題に同時に回答して、その記憶や認識が合致するかを確かめる企画。記憶力にあまり自信がない愛さんが「記憶力が…… でも思い出としては残ってるんだけど、記憶としては残ってないというか」と不安気に溢したら、隣に座っていた誠さんが「思い出だけに残ってれば、私はそれで嬉しい」と笑顔で即答していて。泣いちゃう。理想の関係だった。

友人各位、記憶に残らなくても思い出に残る変なこと、たくさんしましょうね。

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愛さん「でも思い出としては残ってるんだけど、記憶としては残ってないというか」誠さん「思い出だけに残ってれば、私はそれで嬉しい」

愛おしくて泣けちゃうので、お時間あれば観てください。- YouTube

 

3月某日 散歩うさぎ

都会を散歩するうさぎと遭遇した日。友達とベンチに座って長話をする。いつも気付かないうちに写真を撮っていてくれる友達。わたしの支離滅裂さやランダムな部分を、雑誌を見てる気分になりますと言って肯定してくれる。いつも優しい。このひとと居る時の自分のことは好きだなと思える。誰かにとって自分もそうだといいな。

 

X月某日 全て偶然

たまたまYouTubeに流れてきた、柴田聡子さんのインタビュー映像に慰められる。なかやまきんに君の好きなところを話している映像。きんに君の「続くも続かないも、それは全て偶然」という考え方、すごく良いなとわたしも思う。なんというか、肩の荷が降りる。教えてくれてありがとうございます。

「きんに君は25年間くらい筋トレを続けているんですけど、"筋トレが続かないひととか、何か続かないひとも、それは全て偶然なんで。ほんとにいつか続くかもしれない。続かないかもしれない。そういうことなんですよ"って言ってて。それは全てにおいて大事な考え方だなって。かつ、"身体"っていう、自分のものなんだけど、多分自分ではほぼコントロールが効かないものに、ものすごい長い時間向き合ってやってらっしゃるということが……私はすごく尊敬していて。その驕りのなさというか。自分の身体とかマインドへの。それがすごく良いなと思って影響を受けています」

- YouTube


4月某日 雑感

ポッドキャスト『ラジオ屋さんごっこ』のメンバーが主催するイベントへ。お笑い・弾き語り・ラップ・DJ…と様々な演者さん達が集っていて面白かった。ママタルトのことは存じ上げなかったけれど、ママタルトのオタクが本当に優しくて素敵だったので、ママタルトの好感度が100000になった。後からプロフィールを検索したら、2人とも特技欄に「ぷよぷよ」って書いていたので、好感度が1000000になった。

わたしはvalkneeちゃんと柴田聡子さん目当てで行った訳ですが、もちろんどちらでも大泣き。特に、柴田さんの雑感を間近で浴びることが出来て幸せだった。身動きできなくなるまで大泣きして、昨年秋からずっと半年間くらい沈んだままだったメンタルが少し浮かびあがった。

終演のタイミングで出演者が集まって写真を撮る時、観客からいっせいにカメラを向けられて「えー凄い、生成AIの映像みたい」と言ってて新鮮&素直なリアクションだ……と感激。ですよね。

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smtownくらいの長さがあった。ママタルトの肥満さんが目の前でドラム演奏を始めるなどして、不思議な体験だった。帰りの電車が一緒になり、普通に気まずかった。


4月某日 ケーキの上乗ったイチゴ

NCT WISHのpoppopのカムバックと自分の誕生日が近いことに喜んで楽しみにしていたけれど、JJJの訃報を受けて感情が溢れてしまい、しばらくうまく暮らせなかった。

あらゆる場面で思うことだけど、誰かの悲しい報せを受けてすぐに「あの人は大丈夫かな?」と名指しで"心配"をする投稿を見るのがつらい、それが"バズ"っていくところをもう見ていられない。すぐにリアクションを求められるのは怖くないだろうか。でも心配する気持ちもわかる。心が落ち着く時が、それぞれのタイミングであるといいなと思うし、別に全てを知らせてくれなくてもいいんですよとも思う。インターネット上の"悪意"だけが怖いんじゃなくて、無邪気な"期待や信頼"が個人に向けられている場面を見るのも年々辛くなる。life is難解ですよね。誰の代弁者にもならないように、わたしは「わたしは」で話すようにしたい。

大切なひとがまたひとり居なくなってしまって、ただ寂しい。『Kids Return』の「絶対に理解なんて出来ないね でも手を握る 妹の分とっておくケーキの上乗ったイチゴ1つだけじゃない」ってところがね、宝物です。悲しみや悼む気持ちが続いてもいいんだと思わせてくれたひと。たくさんありがとう

 
4月某日 ザラメの残った綿飴

自分の誕生日、おめでとう自分ありがとう自分。ザラメの残った綿飴がキラッと光るような感性が好きですよと連絡をくれた子がいて、うれしくて泣く。幸せ者だなと思う。

 

4月某日 時間をかけて

poppopのことは大好きだけど、teaserの公開のされ方/消費のされ方に違和感を抱いたため、しばらく悲しかった。その気持ちも大事にする。好きだからこそ、ちゃんと違うと思うことは無視しない。告白の相手が同性のメンバーだと"読める形"で切り抜いてteaserで発信をしておきながら、本編で観ると実際は「告白の"練習相手"でした」という物語として描くのは、それは釣りとして機能してしまう危うさがあるのでは?と不安になった。相手の性別・ジェンダーを断定しない余白を残した描き方と捉えることも可能かもしれないけれど、それなら切り抜いて発信するのは避けてほしかった。

無邪気なRPS(Real Person Slash)消費がたくさん起きている状態で、鍵アカでの棲み分けもままならないコミュニティになっていて、それも不安なんですよ。

SNSは、前提が共有されていないまま疑問や不安を溢すと瞬く間に広まって意図しない形の解釈がうまれたりするから、身近なひととしか大切なことを話せない。1つの疑問や指摘が、全てを否定することに繋がる訳ではないですよ。時間をかけて喋るようにしたい。

 

4月某日 まどろみラジオで「ない話」

2年ぶりくらいにお会いした相互さんが、NCT127とNCT DREAMそれぞれで"もしもバレーのチームを組むとしたら"のポジションとローテーションについて説明してくれて、うれしかった。Twitterやってなかったら出会えないもんな……としんみり。わたしが載せてた漫画を読んだよって伝えてくれたり、お優しい。

同日、1年半ぶりくらいにお会いする相互さん&ご近所物語な相互さんとロイホで会合をする。近況報告ではなく、終始「ない話」をしていたので現実の話が何だったか思い出せない。もしもポッドキャストをやるとしたらタイトルは何にしますか?とか。わたしは『檸檬のまどろみラジオ』にしますね。「シオンさんは、あの、"髪に芋けんぴついてるよ…カリッ♪"が似合いますよね」と言われ、納得して笑う。

 

4月某日 へへモンの大さんぽ(仮)

ATEEZを好きな友達とジブリ美術館に行ったところ、短編アニメ『コロの大さんぽ』を観たあとにヨサンさんとへへモンに想いを馳せて胸いっぱいになっている様子だったので、良かった。友達から「シオンさんは、細か過ぎて伝わらない物真似の"何気ない一言にも深みが出る真矢みき"に似てます」と言われ、納得して笑う。

 

4月某日 ニューオールドカリモク

YUKI FUJISAWA ×カリモク家具の展示『ニューオールドカリモクby YUKI FUJISAWA』へ。 ゆきさんが直接、作品の制作過程のエピソードや意図を説明してくださるツアー企画に参加した。

新たにデザインしてオリジナルの家具を作る訳ではなく、既にあるもの/古くなったものを見つめ直すプロジェクトだった。 古いまま新しくなる姿を見ていられてうれしい。曖昧さや揺らぎ、劣化していく過程を受け止めて肯定するようなYUKI FUJISAWAの作品は、いつも柔らかくて大好き。ゆきさんは「ウィチュだ〜!」と言いながらウィチュにも手を振ってくださる。お会い出来るとうれしくなる。

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手を置く位置に施された馬は、いつかきっと塗装が剥げてしまうし手触りも変わってしまうことでしょう。それでも、その経年劣化ごと見守って愛していけるだろうなと感じられる。

 

友達との別れ際、しばらく立ち話をする。環境や労働条件やジェンダー観を意識しながら良いものを作っているブランドはたくさんあるけれど、そうすると結局は価格帯が上がってしまうから届く層には偏りが生まれる。そのことが悲しい。SHEINを買うひとを頭ごなしに否定するのは違うと思う。環境要因だってあるのだから。資本主義社会にあまり乗りすぎないようにしたいな……と思いながら、わたしはアイドルのランダムグッズとかを喜んで買ったりするし、これからも多分買う。矛盾しながら、折り合いつけられるラインを探そうと思う。

誘った友達は既に一度観ていたらしいけど、それでも一緒に見てくれて。うれしかった。合流する前に、下北沢B&Bで同時期にやってた『YUKI FUJISAWA制作日記』の展示ものぞいた。少しだけ開いた窓から ゆるやかに風が吹き込む店内に、淡い色合いの布が吊るされていて。その布に箔押しで書かれたテキスト越しに、たくさんの本が並んでいる光景が避けて見えるのがすご〜く綺麗だった。文字越しに本を眺められるの、不思議な体験でうれしい。これもまた、光るものの思い出。

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"それぞれの人の胸のなかで輝く、人生で出会った光るものの思い出。光の記憶はしぶとく残り、わたしたちが生きることを助ける。ならば、いろんな光を覚えていたい。そしてその光にいのちを燃やす人がいたことを、今もいることを、忘れないでいたい。"/YUKI FUJISAWA制作日記

 

4月某日 自然の会

自然の中に行きましょう〜の会。奥多摩の川辺でだらだらと過ごした。川に入るひと、シャボン玉するひと、日陰で本を休むひと、昼寝するひと、それぞれのペースで好きに過ごしていて良い空間だった。

わたしはどうしても、多くて5人くらいとしか一度に話せない(過ごせない)人間なのだけど、この年齢になって急に「たくさんのひと」と遊ぶような状態になっている。人生は何があるかわからないね〜。せっかく岩場なので、落日飛車とHYUKOHのジャケ撮影ごっこしましょう!とか言ってもニコニコしてくれる友達。

松本大洋さんの漫画『sunny』の中に、定期的に街を離れて山に行かないとバランスを保つのが難しくなってしまう子の話があって。それが好きだったんだよなぁと思い出す。

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全ての光景を「幸せ」にしてもらえる最高カード

 

X月某日

4月中旬、NCT WISHのラジオでの振る舞いをきっかけに、主に日本人メンバーへの強い批判が起きて炎上が続く (※ラジオ内で言葉数が少なくなり、積極的に発言をしなかった/出来なかった様子だった。その状況と振る舞いについて、厳しい声が寄せられる。詳細な理由は追いきれていないし、解釈には個人差あると思う)。

poppopで1位を取ったあとのスピーチで、咳払いをしてから「僕達はまだ足りないところがたくさんあるけど、これから全て改善して、良い姿だけを見せることが出来るNCT WISHになりたいと思います」と話すシオンさんの姿を観て、胸が傷んだ。思うところが多い。足りなかったことなんて、ただの一度もないですよ。(追記:足りないと本人が感じる部分があって、それを埋めたいと思うのであれば、それをそっと見守っていたいなとも思う。)

5月上旬、NCTドヨンさんのソロツアーの日程が公開された後、ソロツアーがあるからNCT127がグループとしてのアンコンを開けないのでは という文脈での批判が起きる。すかさず、ドヨンさん本人からの丁寧な文章がweverseにアップされる。擁護の反応も含めて、こちらもまた思うところがあった。「言わされている」訳ではなく、本人の言葉を持てる1人の存在ですよと胸に留めておく。テヨンさん不在の中、イリチルだけではなくNCT全体を支えて大切に繋ぎとめきてくださったのは、ドヨンさんだと思っていますよ。

庇護欲と自己顕示欲と支配欲は結び付いているように思えてならないし、それらが満たされなかった時になぜか"自分"が被害意識を抱いて、反転して加害にまわってしまう……という流れが生まれてる気がしてるし、その頻度が上がっている印象を受ける。なので、K-POPアイドルを観る時間を減らそうと思っている。でも、かわいいし好きだから観ちゃう。割り切れないからもどかしい。

アイドルオタクが、アイドルを神様のような清く正しい存在と捉えて期待しておきながら"お客様は神様"精神で関与するところ、怖いんですよ。神様が言ってるんだから神様で居てよ、みたいな態度に見えてしまう。個人的に、なるべく「〜してあげた/あげたい」って言わないようにしてる。「〜してあげたのに」って言いたくなるだろうから。"作品"として見せてくれている"本人の見せたい姿"って、結局はステージ上での出来事だよね の気持ちに着地したので、チッケムの話をたくさんすることにした。あとはただの文字起こしと感想。人間性分析みたいなこと、誰に対してもしたくない。関係性オタクな自覚があるから、気を付けたい。

少し逸れるけれど、オタクが事務所のみに強く当たるのも違うよなと常々思う。だから個人的な決め事として「カムエム(※韓国の芸能事務所SM entertainmentを批判する時に使われる蔑称)」呼びを絶対にしないことにしている。中傷になってしまう可能性があるから。"批判"にするために、中傷にしない努力をする。まあ、普段は悪口ばっか言ってますけどね。


5月某日 会えない友達

友達のお子さんがNCT WISHのことを「会えない友達」と呼んでいて、眩しかった。会えない友達、いいな。


5月某日 オタクBBQ

K-POPオタク先輩達とバーベキュー。バイタリティと知識欲と探究心に満ちた素敵なひと達。頭の回転がはやく言語化がうまいみんなと同じペースでは話せないため、周回遅れになってしまう。でも、無理に答えを急かないでくれるところも優しい。そのひとを好きな理由、そのひとを「好きだと自分が思う」理由、をこんなに真剣に向き合って深めていけるひとがいんるだな……と感動する。

 全く違う視点のひとと話すことで、自分の「好き」の輪郭が見えてくるとうれしい。1人じゃ絶対に辿り着けないから。わたしは歌詞重視派なんですよね。感覚的な好み(音と声を聴く)が大前提にあるけど、それらが集まって音・感情・意味が繋がるような瞬間が楽しくて好き。もちろん、意味なく好きでいられるものも好きだよ〜


5月某日 おとぎ話みたいみたい

姉が泊まりにくる。「部屋の大きさに対して物があまりも多過ぎる。部屋を大きくするか、物を少なくする必要があるんじゃないかな」との冷静な指摘を受けて、ぐうの音も出なくなる。ぐう。姉はいつも正しい、だからいつも負い目を感じる。でもマジで賢くて明るくて人気者な良いひとなんですよね。映画『おとぎ話みたい』の、親身になってアドバイスをくれる卒業生を冷たくあしらってしまう光景に、身に覚えがあるというか……。身内ではあるけど、姉のことを思うんですね。


5月某日 嫌で解ける日々を編む

三軒茶屋のtwililightで行われていたgrandma's gangの展示『偶然の浜辺を遊覧する』を最終日ギリギリに雨のなか滑り込みで観に行く。わたしはいつもギリギリだな。grandma's gangは、編集者・ライターなどをされている野村由芽さんの編み物プロジェクト。ウェブメディアshe isをきっかけに由芽さんの存在を知って、その後もme and youの記事やポッドキャストの言葉に救われてる。

店内の壁に飾られた、由芽さんのおばあさんが編んだニット達と由芽さんが編んだニット達をゆっくり眺める。よく見ると、編まれてから時間が経っているニットには毛玉がついたままだったりして。そこも好きだったな。ああ、このひとは展示するからと言って、勝手におばあさんのニットの毛玉を取ったりしないんだな と思ったら泣けてきてしまった。別にそんな意図はないかもしれないけど。

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カネコアヤノちゃんの『窓辺』にある歌詞「嫌で解ける日々を編む 少しずつよくなってゆけばいいね」を思い出すような空間だった。

 

5月某日 愛が花束になる

シオンさんのお誕生日お祝いを兼ねて、ビーズ花束づくりの会を2日連続で開催した。デビュー1周年を迎えた時期、NCT WISHの自主コンテンツの中で「授賞式」企画があって、それが本当に好きだったんですよ。全員に賞と花束が贈られるところを見ていられてうれしい。

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poppopのteaser写真をイメージしながらビーズと写真で作った花束。カネコアヤノちゃんの『とがる』にある「あなたの花は枯れない 一生枯れさせない」「愛が花束になる 一生枯れないやつ」って言葉が大好き。(もちろん、枯れる花も好きだよ。)

 

下北沢のボーナストラックに寄ったところ、昨年の12月に韓国で起きた「戒厳令」への抵抗や弾劾デモのために作られたグラフィック類が展示されている空間があったので、みんなで黙々と眺める。あの時、日本のインターネットでの「羨む」空気感に耐えられなかった。絶望に慣れない練習と、誰かの「怒り」を遠くから感動消費したり羨んだりしない努力が要る。頑張ろうね。映画『HAPPYEND』が韓国でも上映され始めて、特に若者達の間で大きな支持を得ていると知ってうれしくなる。友人達と、ドラマ『二十五、二十一』のスンワンとお母さんの会話が大切だったって話をしてうれしくなる。

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「輝く存在たちは一緒に歩く方法を知っている」

 

5月某日 元・ご近所物語

かつて ご近所物語な関係を過ごした友人と、久しぶりに会う。爪と靴下と鞄の色をパチっと合わせている姿に惚れぼれする。誰かのこだわりを知ると愛おしくなる。ウィチュ色のニットポーチを編んでプレゼントしてくれて、うれしくて目がハートになる。凛とした佇まいと言葉選びが、何年経っても変わらずに素敵。いつも光っていますね。

 

5月某日 繊細70%

憧れのひとだなといつも思う。

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5月某日 よろこびをともに歌おう

NCT127のTHE MOMENTUMツアーのラスト2日間、東京ドーム公演を観に行く。イリチルの音楽と表現はイリチルだから成立できるのだと証明してもらえて、慰められる。

すごく大切に想っているからこそ、音源を聴き返すのが苦しくて。距離を保つのが難しくなってしまい、コンサートへの参加自体をしばらく躊躇っていた。それでも、大切な友人達と一緒に行けて本当に良かった。「ドヨンに感謝を伝えたいよね」と言う友人の言葉に頷く。本当にね、そうなんですよ。言葉にしなくても伝わるほどの誠意が溢れているのに、その上で、さらに言葉にして伝えようと努力する姿が美しかった。信頼関係にただ頼るのでなく、それを続けようと努力して言葉にする姿が心に響く。

わたしは、ドヨンさんが居心地が良いと思える場所でやりたい音楽をやっていてくれたらそれが何よりうれしいですよ。多分ずっとこのひとのこと好きだなと確信できたから、安心して距離を保とうと明るい意味で思えた。美味しいもの食べてよく寝て良い香り集めて、なるべく穏やかに過ごしてほしいなと願ってる。イリチル、大好きだよ〜

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意味のないことを思いついたままに言ってしまいがちなので「えっ、ステージが漢字の"土"の形してますよ」とかマジでどうでもいいこと口走ったけれど、愉快で優しい友達が「開脚をする大橋くんみたいです!」と即答&説明してくれて最高だった。日常会話でTwitterをやるんよ。


5月某日 輝くSHINee

SHINee先輩達のコンサート配信を友人達と観た日。少しお茶してからレンタルスペースに移動する予定だったけれど、どこのお店も混んでいてしばらく彷徨う。都会、こんなにたくさんお店があるのにどこにも気軽に入れない。

移動して鑑賞スタート。ずっとあり得ない(凄すぎるという意味)曲順で演っていて、ずっと狼狽えながら観た。グループを存続させていること自体がありがたいと思うけど、最前線を全身全霊で駆け抜け続けてくださるの涙でちゃうな。友達に「わたしSHIFTのパフォーマンス初めて観た気がします……」と確認したら、今回初めて振りを付けたみたいだよ〜と教わり、感動でまた狼狽える。作品への愛と信頼を感じますね。

キャッチーであることや流行にアンテナを張るのはもちろん重要だけど、この移り変わりの早い世界の中で、着実に「長く愛されていく」「自分達の色が出ている」ものを届けてくれる姿を観る/聴くとうれしくなる。ドヨンさんのソロアルバムに対して抱いた気持ちも少し重なる。

配信の前に、みんなで編み物の練習をした。良い時間。長く長く、ゆっくり見届けていたい。

 

5月某日 キラキラフォントのショートケーキ

バラエティ番組『夜のブランチ』に出演することになったNCT WISH。ブランチが という意味ではないけれど、日本のバラエティに根付いているホモソーシャルな空気感が苦手で、どうしても身構えてしまうため、番組系はいつも時間差で観る。

胸キュンときめきワードを披露♡みたいな場面で「ショートケーキ大好き」と言ってるシオンさんの清々しさがうれしかった。君を好きでいて、わたしはうれしい。胸キュンはね、多岐にわたる。キラキラフォントがこんなに似合うこと、ありますか?あるんです。いつか、オシオン・中島健人及川光博のユニットステージをお願いします。

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ショートケーキが大好きなシオンさん

 

5月某日 話すことをやめない

Le Makeup×Khakiのツーマンライブを観に、数年ぶりに新代田FEVERへ行く。いいライブハウスだよな〜と行くたびに思う。渋谷のWWW XとFEVERは程よく他人のままでいられる距離というか、ちょうどよくバラバラで居られる感じがあるので居心地が良い。柴田聡子さんと古着屋BOYの奥富さんの2人がキュレーターを務めるイベントだったので、あわよくば柴田さんのステージも……♡と淡く期待したものの、天の声としてのみ参加されていた。それもまた素敵。

Le Makeupが淡々と、鬱々とした感情も隠さずに、静かな佇まいのままステージに居てくれるところに慰められる。ガザの話を音楽の中でしている日本のアーティストの存在、大切に見届けていたいんですよ。わたしは『雨上がり』と『26』がとても好き。

LeMakeup/雨上がり

きっと僕ら 見てる全ては きっと誰も 見れない 見れない だからずっと 僕はずっと 話すことをやめない やめない ひどいニュース ガザの話*歩きながら思い出してた 周り見たら 自分だけが傘をさしてる 傘をさしてる

(*歌詞表記上は「ひどいニュース ガザの話」は「前のデモで聞いた話」になっている。)

 

6月某日 友情メリケンサック

HiGH&LOWを愛する友人から「メリケンサックに入れたい文字は何ですか?」という旨の連絡が届く。次のクリスマスプレゼント交換会でもらえるらしい、うれしい。メリケンサック(おもちゃ)をくれる友達に出会えた人生、うれしい。友情リングならぬ、友情メリケンサック。冬に会う約束を春にもらえるの幸せだな。

 
6月某日 志(こころ)レーン

PSYCHIC FEVER from EXILE TRIBEの公演を観に、宮城県へ。小波津志さんが絶唱しながら爆踊りしていて、君は世界になる……ジヒョ先輩とタイマンを張れます、と思いました。いつかのラジオで、韓国の授賞式に参加した時に抱いた"悔しさ"を真っ直ぐ言葉にしていたのが印象に残ってる。Just Like Datがバズる前のことだった。取り巻く環境の変化や速度感への戸惑いもあるだろうけれど、地道に進む堅実さが身を結んでいくところをリアルタイムで見ていられて、いち視聴者としてうれしい。

翌日は松島に立ち寄って観光をする。途中で『ハチミツとクローバー』に出てきた場所だ……!と理解して感動した。竹本くん、お元気ですか。東北の銘菓は美味しすぎる。『呪術廻戦』で五条先生が食べていた喜久福を初めて食べた。美味しい。

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小波津志(こはつ・こころ)さんのチェキレーンの名前が「志チェキ」なの本当に良い。志 こころざし こころ

 

6月某日 伝説の三日坊主

編み物をはじめよう!と決意して、一式を購入する。YouTubeの説明動画を観てもなかなか理解が出来ず、途方に暮れる。スローにしても何を言われてるのかちっとも理解が出来ず、ものすごい愚か者かもしれないと落ち込む。3日間、過集中して取り組んだところ背中を痛めてしまい……絵に描いたような三日坊主になる。なかやまきんに君が言ってくれた「偶然」を胸に留めておく。いつか偶然再開しようね。理想は、NCT WISHのsongbird衣装のサスペンダーみたいなモチーフで、ペンライトホルダーを作りたいんです。未来の自分に期待!夏はね、暑すぎるから……。わたしと、ウィッシャー編み物部になりませんか?

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あり得ない可愛さ。それが、あり得るんです。ありがとう…可愛くて…………ちゃおのロゴも似合います。

「Songbird」が発売中! 今いちばん輝くボーイズグループNCT WISHに聞いた新曲のこと♡ - ちゃおプラス


6月某日 æspaは、滝

わたしが真剣な顔で「æspaのことは滝とか山とか崖のように思ってる。ただそこに在って、圧倒してくれていることが有り難くて……æspaって、滝なんです。」とか言っても頷いて聞いてくれる、優しい友達。いつもありがとう。æspaがわたしにとって滝でいてくれるからK-POP面白くないはずがないと言いますか、少なくとも、わたしにとってK-POPはずっと面白い。どうしても"意味"を求めすぎてしまうわたしが、必ずしも意味を求めなくても大丈夫だと思えるような部分がある。

数年前、わたしにSMエンターテイメントを勧めてくれた友人が、大衆に迎合することなく"虚構"を貫いて見せてくれるところが好きだと言っていたこと、時間が経つにつれて沁みます。イリチルとæspaへの信頼はそこです(補足:これを書いてる9月時点は、æspaがここにきて"Rich Mam"と歌ってくれていることの有り難みを噛み締めています) 。その虚構に呑まれることなく貫けるような強度と柔軟性があるからすごい。やりたい放題やってほしい。

  

6月某日 雀の涙

雀の涙のボーナス支給。雀の涙って表現、すごいよね。心身の調子がいい感じになったらボーナスのタイミングで誹謗中傷への対応を進める気だったけど、匿名悪意の集約場みたいにされているのを見て不憫に思えてしまい、手放すことにした。マシュマロみたいな匿名サービスで"悪意を代弁する"役になってるひと、を利用している人達のことがいちばん苦手。河川敷(※概念)にもきっと来ない。わたしのためにお金を使おうと思ってかわいい服を買った。服がかわいいとうれしい。まだまだ涙は続くよね、雀もびっくり。ヘルシーな抵抗として、fabulous現実生活を送るぞ〜

 

 

6月某日 波瀾万丈博士/夜のピクニック

夜のピクニック・ウォーキングをしましょうの会を、都議選投票日の前夜〜当日にかけて開催した。終電くらいの遅い時間に集まって、朝まで歩いてファミレスで朝ごはんを食べるのを目標に進む(これはポッドキャストY2K新書』でのエピソードを参照、というか真似っこ。真似たくなるような愉快な大人がいてくれてうれしい)。トータルで20kmくらい歩いた。企画者であるわたしのうっかりおとぼけ計算ミスで、日の出を見るのは失敗しちゃった。申し訳ない、リベンジさせてほしい。

明け方、みんなで眠たい目をこすりながらよろよろとファミレスで朝ごはんを食べる。頭も口もよく回らない状態だったけれど、いま抱えている不安や怒りをシェア出来て慰められた。静かに呟くような、そういう怒りだってわたし達の生活には溢れてる。

わたしは、期日前投票をしてからanccoさんの展示に行き、移動して、summer eye達がやってたDJイベントをゆるっと観てから、また移動して、夜のピクニックへ。たくさん動いた。シャムキャッツが居ないこと、まだまだ寂しい。夏目さんはずっとかわいい。summer eyeの『人生』にたくさん励まされている。だせー大人になりたくないって思ってるから、勉強します。

summer eye/人生

俺は波瀾万丈博士 魂よ、胸の深くを刺せ だせー大人になりたくないって思ってるなら 勉強さ 変わるにはいい時期さ ペースを落とそう- YouTube

 

6月某日 読書記録

トイ・ヨウさんの『多聞さんのおかしな友達』と高妍さんの『隙間』を読む。うれしくて、みんなにお勧めをする。でも感じ方は揺れ幅があると思う、それはみんな別の人間だから。隙間のように、加害の歴史から目を逸らさない物語にこのタイミングで出会えたことは大きな支えになった。


7月某日 短冊

回転寿司にシオニンバッグ(※NCT WISHシオンさんの個人キャラクターこと「シオニン」の形をした、巨大なバッグが販売された)を連れて行く会。ゲームセンターの端っこに置かれた短冊コーナーに、それぞれの切実な願いを書く。賑やかな店内の中で、少し浮いてしまうかもしれない。願い事たくさんある。

数年前に観たドキュメンタリーのなかで、"未来への展望は?"と聞かれたピナ・バウシュが「世界には大きな問題があるから。自分に何を望むか聞くのをためらうような。……たくさんの強さと愛、どうだろう。たくさんの強さだと思う」と躊躇いながら答えていたことを思い出す。


7月某日 真剣ウィッシャー

わたしが真剣な顔で「ユウシさんは、にゃんにゃんにゃんこでもあり、ニャニィニュニェニョンでもあるんです」って言っても、わたしがアンパンマンを見るたびに「赤ちゃんパンマン♡(※NCT WISHサクヤさんが裏声で「赤ちゃんパンマン♡」と言うところを愛でるシオンさん、というやりとりがあった)」と言っても、受け入れてくれる友達。


7月某日 カチカチしてるネイルの音

わたしが「Elle TeresaちゃんのNailSoundsごっこしませんか?」という誘い方をしても乗ってくれる友達。ロングネイルチップを購入して、爪をカチカチ鳴らすことを目的とする遊び。カチカチしてるネイルの音♪よく言われる「それウルヴァリン?」♪になりくて……「それウルヴァリン?」ってよく言われるの、それ、まわりの人間も愉快ですねとしみじみ思いますよ。

長い爪のまま海底撈(ハイディラオ)火鍋に行き、長い爪の暮らしを体験する。ハイディラオは初めて行ったんですけど、全ての出来事が15分前くらいに起きる爆速空間だったので、友達と「ここは『時効警察』の早め亭なのかもしれない」と話し合ったり。早めにね。

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爪をカチカチ鳴らすのは素人には難しかったので潔く諦めて、汚ねぇ仕事(æspaのDirty Work)〜♪って言ってる場面。

 

7月某日 うさぎの紙吹雪

NCT WISHの写真展One Summer Wishを観に行ってから、横浜のぴあアリーナでのドヨンさんの単独公演を観た日。ドヨンさんへの感情が「恩」なので、わたしなりの正装をしようと思って、いつもより少しキリッとした格好をした。

One Summer Wishの写真展は、もう少し混雑を避けられる広さ+動線だったら落ち着いて見られた気がするなぁ……という歯痒さが残った。でも展示内容は好きだった、写真に映っているメンバー達の目線を拾うような並びで微笑ましい。昨年の春頃に撮影したものを、約1年間も寝かせておいてたところも新鮮に感じた。K-POPの速度感ってすごいから。本人達にとっても見る側にとっても、どこか懐かしい気分になりますね。

まだ年齢的にも幼い方達を"アイドル"として眼差すと、どうしても「大きくなったね」みたいな心境になる時がある。でも、その感覚が庇護欲のようなものに転びそうで不安になる時も多い。変化や成長を懐かしむような感覚を、一方的なものではなく、本人達とも共有できる(まぁ、それも差はありますが)距離感に思えたので、このOne Summer Wishの企画全体がとても好きだった。重なることのない思い出、そっとお裾分けしてくれてうれしい。

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少し高めの位置に飾られていた、こちらが好きだった。屋根まで飛んで弾けて消えるまで、見届けそうな感じで。

 

ドヨンさんの公演は、ちょっともう胸がいっぱいだったので言葉では追いつけない。2日間とも行ったけど、どちらの回も会場のみんなが"ドヨンさんのための優しい嘘"をつく時間があったりして、その関係が居心地よかった。全員が「初めて来たひと」にもなるし、全員が「また来たひと」にもなる。きっと嘘なんだけど、それは優しい嘘だった。明確に言葉にしなくても、今回がきっと兵役前に会える最後のツアーであることは理解してるから。別々のタイミングで、知らないひとが3人、親切にしてくださってうれしかった。そんなことあるんだな。優しさは連鎖するものだなと思えて、幸せだった。

日本語の「大事にしてください」という表現が気に入ったと話すドヨンさんが、一生懸命にその理由を説明していたところも素敵だった。韓国語におきかえると「大事」が"소중한"で、その「大事」を含む言葉の「大事にしてください」が"아껴주세요"の意味になるのが素敵だと思ったとのことで。通訳さんがその場で訳すのは難しそうだった(※直訳すると「大事にしてください、が、大事にしてください、になるんです」みたいになるため)けれど、その言葉の間で揺れる感じも魅力的だった。誰かを労わる意味の「大事にしてください」のこと、"大切に"の意味で大事にしていたい。こういう表現をもっと他にも知りたいんです、と明るい声で話すドヨンさん。ずっとずっと追いつけない。

ジャズアレンジパート最高!大好き!音源化を願って、感謝の正拳突き!

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空を見て連想するドヨンさんの写真、みたいな感覚を分けあえるひとと過ごせてうれしい。

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アリーナ前方までしか届かなかった(それは仕方ないこと)紙吹雪を、手にいっぱい抱えてスタンド席まで配り歩きにきてくださったひとがいた。「うさぎの形なんです!」と言いながら渡してくださって、その優しさにまた心が温かくなる。優しいひとでしたね、という話で、隣の席にいた知らないひととしばらく話す。覚えておきたい会話だった。ドヨンさんを好きになったから出会えた知らないひと、二度と会えなくてもうれしい。

 

7月某日 日記屋 月日

選挙割引キャンペーンを活用しましょうの会。お互いの地域の投票証明証を見せあったりする。選挙のたびに、投票証明証のデザインを統一にして欲しいな〜と思う。住んでるエリアを公開したくないけど認証ショットは撮ってシェアしたいから。難しい。……そもそも投票のシステム自体が、限定的すぎるよとも思う。「限られた短い期間の中で、心身ともにタイミングが合って、その場所まで行って、名前を記入することが出来る」という前提って、簡単なことではないはずだから。

お互いの不安を言葉にして共有する。「差別をしない/したことがない」と断言できるひとなんて居るのだろうか、という不安がついて回る。だからこそ、糾弾や分断ではない方法で話し合えないかなとため息混じりに話す。誰かへの信頼が神格化に繋がらないように、自分のことを見張っておきたい。

まず、差別的な表現を含む言葉を放置しないのが大事なのは前提として。「こういう思考を持ったひとは差別主義者だ」と批判してしまうと、反発は強まるだろうなと感じる場面がたびたびあった。また、一度でもそういうことをした人間は「そういうひとだ」と捉えたり馬鹿にしたりすると、孤立を生んでしまう可能性があるから……もっと話せないのかな。もちろん、ライン超えになる言葉を使っている場合もあるし、生き死にに関わることだから悠長に言っていられないのも現実なんだけど。

参政党や日本保守党の街宣に遭遇するたびに、息を潜めて目の前を通り過ぎる。6〜7月はそういう場面が多かった。インターネットの動きをなるべく把握しておきたかったけど言葉の強さと速さに疲弊してしまい、メンタル保つのが難しい期間だったな。

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店員さんがウィチュのことを愛でてくれる。選挙結果、不安ですよねと言いながら飲み物を渡してくれた店員さん。


7月某日 読書記録

とれたてクラブさんの『祈りとスキンケア』を夜中に読んで、大泣きする。わたしは選挙権を持っている人間だから、やるべきことをやれるだけやる。

 

7月某日 滅亡しなかった世界線

高校生くらいの子達が「7月5日に世界が滅びなかった時点で、わたしの人生はもう終わってるんだよ」と自虐のように笑いながら話していた。


7月某日 参院選当日、ウィシペンミ

参議院選挙の投票日、NCT WISHのファンミーティング1部に参加。会場でAOIchiさんの停戦パッチを着けている方を見かけてうれしくなる。声をかけたらよかったなと後悔してる。

あり得ない暑さのなか、室外機の温風を間近で浴びるような場所に待機列がつくられて内心ブチギレていた。スタッフさんも大変だよ。整理番号の呼び出し方法が、全て"日本語の肉声のみ"で行われていたので、ハードルが高いなと感じた。いま何番くらいまで呼ばれているのか?あなたは何番なのか、わたしはどの辺にいたらいいのか?と声をかけてくれた韓国人の方がいたけれど、わたしの語彙力が乏しくてうまく説明できなくて落ち込む。オタクが知識を持ち寄って、最高にスムーズなオペレーションを決める会議とかして「俺たちが考える最強のイベント運営」を文章化するのがいい気もしてくる。

個人的にペンミのトークコーナーに対して苦手意識があるため、身構えながらの参加だった。でも「好きな屋台の食べ物は?」とかそういう穏やかで微笑ましい内容ばかりだったので安心した。不安がってばかり居るのも、信頼に欠く行為かもしれないから失礼な場面もあるよな〜……と反省する。リクさんが居る状態でのNASAフルver.を初めて観ることが出来て心からうれしい。

2部に参加する友達のことを待つ。開票結果をひとりで見るのが心細かったから、誰かと過ごせることに安心する。合流して感想をウキウキと話しながら、選挙への不安も言葉にする。ペンミ参加者に配られた、メンバーからのお手数を読みながら帰り道にまた少し泣いたりした。ユウシさんが「今日はどんな日だった?」と書いていて。不安で眠れない日が続いたし、これからも続くけれど、今日はいい日でしたと思える。ありがとうね。

可視化されてしまった暴力や排他的な考えは余波を生むことでしょう。良くなることを願っていたいのに、悪くなるのを防ぎたい気持ちでいっぱいいっぱいになる。絶望せずに手を繋いでいようね。

Future's in my hands,it's my wish(all my wish)

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anccoさんのVOTEイラストをプリントアウトして、友達に渡す。ウィチュが発光しててかっこよかった。


7月某日 生活が難しい

今日は身体が軽い♪とご機嫌に退勤したものの、最寄駅に着いてから会社に鞄を忘れてきたことに気がつく。5マス戻る。


7月某日 生活が難しい

ハンディファンを購入。翌日、ハンディファンを紛失。ハンディファンデビューに今年も失敗。

 

X月某日 Motiv

今日好き(恋愛リアリティ番組『今日、好きになりました。』)とスウパ(Mnet主催のダンス番組『WORLD STREET WOMAN FIGTERS』)とダンバド(LDH主催のオーディション企画)を同時期に観ていたため、会うひと達に「3つの地獄に堕ちます」と宣言していた。リアリティやサバイバルオーディションは誰かの人生を消費してしまうから避けたいのに、観たら結局ハマってしまう。

スウパに出場していたアメリカ代表クルー・Motivに出会えたこと、2025年を生きていて良かったな〜と思える大きな出来事だった。メガクルーミッションの作品、お時間あれば観てください。

- YouTube

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HIPHOPの音楽と文化が持つ意味について、慎重に言葉にしていたMarlee。芸術としてHIPHOPを使いながら、ただ"happy go lucky"な表現のためだけに扱うことは出来ない。日本語字幕だと砕けた感じになってるので、本人の声で観てほしい

- YouTube

"カルチャー"にはどのような背景があり、どのような意味を持つかを発信してくれたMotivの誠実な姿に胸を打たれる。Hearts2Heartsのteaserコンセプトを巡って起きた"文化の盗用"の言葉の誤用、NENEビーフがかわされて宙ぶらりんになったままメッセージの意図が重要視されなかったこと、その一連に怒りと虚しさを抱いていた時期だったから尚更、Motivの表現と揺るぎない姿勢に惚れ惚れした。Motivのディレクター兼リーダーのMarleeが、ゆっくり確かめるように話してくれた言葉を大切に覚えておく。

自分の好きな存在が批判された時に、条件反射みたいに攻撃的にならないための練習をする。でも自分の喧嘩っ早さを自覚してる、一度飲みこむ練習をする。手のひらを眺めてグーパーをする。映画『はちどり』の、何も出来ないように思えても手を動かすことは出来る、という台詞を心の中で呟く。


7月某日 木々達

今年もフジロックには行けなかった。夏の昼間にね、外に長時間いられる体力と覚悟がないから、夏フェス全般に参加できない。

DYGLの秋山さんが「あらゆる差別と、あらゆる区別と、あらゆる構造的差別と、あらゆる植民地主義に反対します。でも差別は普通の人もしちゃうから。俺も気をつけるし、みんなも気をつけよう」と話していたと知り、グッとくる。そうなんですよね、誰だって差別をする可能性があるから、お互いに気をつけてようね。わたしも気を付けます。


8月某日 誰かのバーター

演劇『きみは一生だれかのバーター』を観に行き、満身創痍になる。個人的な感情や経験と重なる部分があまりにも多かったため、書けることが少ない。ミスiDオーディションに悪態つきながら結局は何年も見続けていたこととか。何者にもなれないのに、心のどこかで"誰かの特別さに気付けるモブ"ぶってしまってたこととか……今もかも。瘡蓋は簡単に剥がれて、傷が剥き出しになってしまうなと思い知る。芸能の話を始めるために作ったインターネット空間に居場所を見つけたのに、芸能業界への違和感で何度もボロボロになっていることとか。

人生の節目のような出来事だった。小西桜子ちゃんは、ずっとキラキラ眩しい。

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会場が浅草だったため、帰りに浅草寺のおみくじを引いてみる。人生の節目みたいなもの浴びちゃったから、何かにすがりたくなって。そしたら、そこまで言う?ってくらい最悪な結果が出たので、むしろ清々しかった。


8月某日 めでたし、その後

Christopher.Londonさんの展示を観に行く。展示作品のアクセサリーは試着可能だったので、何度も勧めてくださったけれど、暑過ぎて『ハウルの動く城』の荒地の魔女がサリマン先生に会いに行く場面くらい汗だくの状態だったから、試着は躊躇う。

小さな頃に観たり読んだりした、プリンセスの物語に対してずっと納得が出来なかったんです。と話を聞かせてくださって、うれしかった。「恋人になりました、結婚しました、幸せに暮らしました」で物語が終わることに納得が出来なかった、日々は続くのに?と。個人差はあるだろうけど、わたしも結婚が物語の定番HAPPYENDなことが居心地悪かったから、うれしい。幼い頃の自分にも見せてあげたい。いつか忘れられてしまうかもしれないお城だとしても、確かに在ったよねって言えるとうれしい。

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8月某日 お土産

「北海道のお土産です」と言って、木彫りの熊のキーホルダーをくれる友達。「オランダのお土産です」と言ってミッフィーの缶をくれる友達。「京都のお土産です」と言ってミッフィーのお茶をくれる友達。

 

8月某日 SMTOWN

チケットをお譲りいただき、SMTOWN初日に参加。ありがとうございます。喜怒哀楽の全てを駆け抜け続けて百面相みたいな状態になり、心身が忙しかった。スンハンさん、またステージに立ってくださってありがとうございますね。

スンハンさんの脱退後、同じ空間に居るところを初めて見た。あらゆる"リアクション"が期待されながら全方位から視線を向けられる環境/状況が、舞台に立つみなさんにとって心的負担になってしまわないだろうかと心配になる。関わった場合には強い誹謗中傷がまた起きるのが目に見えていたので、不自然に見えてしまうほどの無反応を貫くしかなかったと感じるんですよ。悲しい現実だった。

久しぶりに観た、かつて大好きだったグループのこと 今みても素敵だなと思えたことが救いだった。本人達の魅力は、いつだって"本人達のもの"だから。感情が入り乱れて涙溢れてしまい身動きとれないわたしのことを、友達がずっとハグしていてくれた。

SMが作る音楽と世界観が大好き。でも、ビジネスとしても倫理的にも疑問を抱く部分は多い。その感情をずっと抱えてくんだろうな。こんなに書いておいてなんだけど、公演自体は本当にめちゃくちゃ楽しかったんですから。

スムコンかSMTかエッセムタウンか、オタク間の"呼び方"で新規/古参の振り分けのようになり荒れたことを知らずに、おとぼけ芸として「スムコン?」みたいなこと言ってふざけてたら望まない形で投稿が伸びてしまい、反省。エチュードエチュードハウスと呼び、XをTwitterと呼び、スムコンをSMTOWNと呼び、やがて死にますから……みたいな気持ちでした。好きに呼べばいいと思います。

 

8月某日 WICHUとしゃべるひと

大切に連れ歩き続けていたぬいぐるみキーホルダーのウィチュをSMTOWNの会場で紛失してしまい、しばらく落ち込む。号泣。呆然としてうまく喋れなくなってしまったわたしのことを、友人達がたくさんサポートしてくれて慰められた。本当にありがとうございます。ウィチュはallways be with youですからねと連絡をもらい、また泣く。

好きなひと達と会っても暗い話や重たい話をすぐにしてしまうため、申し訳ない気持ちになる瞬間が多い。大前粟生さんの小説『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』に出てくる"ぬいぐるみサークル"の子達は、話を聞いてもらった相手が その痛みを引き受けて傷付いてしまうかもしれないのを配慮して、ぬいぐるみに話を聞いてもらって過ごしてる。わたしもウィチュにもたくさん話を聞いてもらっていた。カネコアヤノちゃんの『燦々』にある「日に焼けたぬいぐるみ達 この暮らしの事情を誰よりも知ってる」みたいな状態だったんですよ。

ぬいしゃべは、唯一人ぬいぐるみと喋らない白城のやさしさが心に残ってる。自分の側にいるかもしれない、白城みたいな存在をなるべく傷付けたくない。難しい。

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ウィチュを紛失したショックでトボトボと駅に向かってたら、音符型の跡を見つけた。


8月某日 伝説のペーパードライバーの森帰省

実家の森に帰る。車がないと空港から辿りつけない森。60歳を過ぎた親が、自虐話のように「いつまで運転できるかな〜」と言うのを切ない気持ちで静かに聞く。何も言えない。筋金入りのペーパードライバーではあるものの、マニュアルとオートマの両方で近所を運転してみる。親に頼ってばかりで申し訳ないから。

何年も前から、家族はわたし個人に恋愛話を振らないでいてくれる。大切にしていたぬいぐるみを失くした話を母が真剣に聞いてくれる。参院選で抱えた不安を話しながら、父が参政党を批判していると知って安心する。お腹が空いて泣いてる子どもがいるのに大人が何も出来ないどころか何もしない世界なのはおかしいと言う父に安心する。いいひとだよな、と身内ながらに思う。それでも、何気ない会話の中で抱く価値観のズレや些細な言い回しにいちいちピリついてしまう自分がいて、伝え方がうまくなれなくて自己嫌悪に陥る。車が描かれたオモチャを見て「(姪っ子が)男の子だったら好きだったかもね」と言う親に対して、また冷たい言い方で批判してしまい、自分のガキっぷりを反省する。

帰省中にNCT WISHのSurfが公開される。め〜っちゃうれしい。サクヤさんのラップパートが大好き。感情にup&downがある前提の話なことがうれしいから。他の作品でも感じることだけど、NCT WISHの音楽は誰かの燦きを眩しがるだけではなくて 一瞬の躊躇いや不安、別れや変化への戸惑いや寂しさ、そういう感情も描かれている(ように感じる)ところが好き。過ぎ去る寂しさというよりも、様々な感情と並走しながら日々が続く感じがして好き。デビュー曲WISHの中で「笑顔や涙、大切な全て」と言ってるところも好き。大切な全てに涙も入れてくれるグループ。FAR AWAYでの「きっと涙さえ煌めくさ」とかも好き。〜好き、の連打!

先行リリースて何なんよ、2回連続でカムバックしますってことよね、過酷な……の気持ちは今もあります。でも2025年の抱負を漢字一文字で表す時に「忙」を選んだリョウさんが、その理由として「忙しく過ごしたいから」と答えていたことを忘れないでおく。

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8月某日 DIM

Yvesさんの公演を観に行く。今年観たコンサートの中で、特に好きだった。アイドルとして眼差され期待に応えることと、自分自身の音楽性およびアーティスト性を持ち発信すること、そこに何のズレも無くて。特別な時間だった。『DIM』の終盤、音だけになるパートを聴きながら 安心する。世の中にある「もはやアイドルじゃなくてアーティスト」みたいな"褒め"言葉は、多方面へのリスペクトに欠ける表現だと感じた。いい公演だった!

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8月某日 君はMiracle特待生

NCT WISHの振付・構成への不満が散見され始める。6人編成のため、ピラミッド型になる"センター"を作る場面では前列/後列のセンターの位置が重なるので、カメラに正面から抜かれると後列側は見えにくくなる。その位置になる機会が多い子が「隠されている」と捉えられ、振付師さんに厳しい言葉が向けられていた。配分に偏りがあるのは確かに理解できる、顔を見せて〜と思うのも理解できる、ただ、それらはプロである振付師・ディレクター・そしてアイドル達が理解していると思いますよ。デビュー曲からずっと参加して、歌謡祭でのアレンジも手掛けていて、メンバーとの年齢も近くて、楽しそうに関係を築いている振付師さんの作品だった。厳しい言葉で批判されているのを見て胸が痛む。もう少し慎重に話せるといいなと思う。

大切に想っているからこその不満や心配なんだなということは痛いほど伝わる(プロモーションへの参加数とかを気にかけるのとかは理解できる)ので、伝え方がわからなくてまた悩む。出来ることがあまりないから、全員分のfancamをコツコツと真剣に観る。

ダンス未経験のところから、歌声がSMに気に入られ過ぎてデビューメンバー決めるオーディションに途中参加する運びになっている時点で、Miracle特待生・Special優等生・期待のスーパースターだと思いますよ。

 

8月某日 めにみえないみみにしたい

マームとジプシーの演劇『めにみえないみみにしたい』を6年ぶりくらいに観た。2019年に観た以来かな、観るのは3回目(多分)。大切に思っている作品のひとつなので、この先もまた何度か観たい。祈るような作品だなと思う。

客席の子ども達とコミュニケーションを取りながら進めていくような作品なので、小さな子達の素直な反応や、見栄とか、褒められたがる愛らしさにも心が動く。演者から最初に言われた「こんにちは」に「こんにちは」と返して、「でも、今ここ(会場)は、夜です。こんばんは」と続けられたら、一瞬の躊躇いもなく「こんばんは」と答える子ども達。敵わない。そういう微笑ましさと、作中で繰り返し扱われる反戦のメッセージが切り離されていないところが好きだ。歴史の教科書の中だけで語られることじゃないから。わたし達は"戦後"を生きてるとは言えない場所に居るんですよ、と思ってやりきれない気持ちになってまた涙が出る。

めにみえない〜は、隣の森で始まる戦争に怯えながら森の中を彷徨う時間が描かれているけれど、数年前よりも「隣の森」が近くて苦しい。自分の、当事者意識が薄かったというのもあるかもしれない。

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会場のいたるところに、藤田貴大さんの手描きメモと一緒におもちゃや絵本が置いてあった。

<あらすじ>
おねしょに悩むおんなのこは、飼い猫のにゃあにゃあちゃんから聞いた古い言い伝えを叶えるため、夜の森へ出掛けて行きます。おかあさんも子どものころに出かけた森には、たくさんの動物たちや不思議な生き物、妖精たちが住んでいました。森で出会った狩人に案内されて森の奥へ進むおんなのこ。やがて辿りついた古いおうち。となりの森と戦争が始まろうとする中、おんなのこが古いおうちで見たのは……。

マームとジプシー

 

8月某日 砂に描いたウィチュ

最終日、友達とNCT WISHのOne Summer Wishのロケ地巡りの聖地巡礼ごっこをした。ポッドキャストY2K新書』を聴くと、柚木麻子さんの真剣な聖地巡礼への心意気に圧倒される。好きなひとがそこに居るわけじゃないのに、そこに「居た」こと確かめるだけでもうれしくなれるから、やっぱりオタクで居るのは自分にとって幸せ。

Surfの歌詞にある「砂に書いた僕たちの名前が新しい波に流されてしまったとしても、今僕達が抱いた感情は消えない」は素敵よねと話しながら、波に絵を描いたり名前を描いたり。いい時間だった。

a-nationNCT WISHが出演する日だったから、そちらを観る方がファンなのかもしれない。でも、こんな異常な暑さの中で歌い踊る姿をただ明るく観るのは難しい。でも、結局は後から楽しく観た。過度な心配がより負担になる場合もあるだろうし、頑張りたい本人達の感情は守られてほしい。だから尚更、環境がもう少し穏やかであってほしい。すぐに韓国へ帰ってカムバック活動を開始しているのを見て、また複雑な気持ちになる。でも、喜んでカムバック活動をウキウキと毎日観ている。でもばかり。矛盾を抱えながら反復横跳びしていて、歯痒くなる。

日が沈むところをゆっくり眺めて過ごす。シオンさんが「あれがユンスル(※水面に映った光が反射してキラキラすること。日本語に当てはまる言葉がない単語)だよ」と柔らかい声でユウシさんに教えてあげていた映像が大好きなわたし達は、海辺でもそのやりとりを観る。

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ペットボトルに海水を汲んで、砂にかけて、湿ったところで素早く枝でなぞるように描いた、砂ウィチュ。

 

9月某日 シルバニア

友達の音楽イベントに遊びに行く。K-POP楽しいな〜と改めて思う。MONSTA XとTHE BOYZのコールに全力な人達の姿にグッとくる。スンハンさんの曲で盛り上がって踊る人達を見て安堵する、けどわたしはまだ怖くて立ち尽くすことしかできない。

また別の友人達が、荒川で行われていた「ほうせんか」のイベント(関東大震災102周年 韓国・朝鮮人犠牲者の追悼式)に参加していたのをInstagramで見て、後ろめたいような申し訳なさを感じる。日本が抱える歴史的な問題を矮小化してしまうようなことを言ってる知らないひと達をTwitterで見て、居た堪れない気持ちになって静かにアプリを閉じる。もう少し話がしたいなと思う。勝ち負けみたいな形に着地させてしまう状況から抜け出す場所になってほしいな、と祈るように思う。

早く過ぎ去らせようとして、強い言葉で批判して「終わらせよう」とするのは危ういのかもしれない。炎上がよくない方向に加速して、韓国にルーツを持つ方に偏見込みのヘイトが向けられているのを見て、繰り返してしまうなと危機感を抱く。

 

日本人メンバーがラジオ内で何気なく口にした「日本海」という単語が問題視され、一部で炎上が起きた(※経緯や詳細はもっと複雑だと思うので、こんな数文字で説明すべきじゃない)。個人の発言を意図的に切り抜いて、扇動するような形で批判・拡散するのも、ましてや人格否定したりアイデンティティごと蔑むような表現で誹謗中傷するのは問題がある。ただ、"誹謗中傷"への批判が必要なのであって。属性に紐付けて罵り合うのを辞めてほしい。K-POPアイドルを巡って日韓の政治的な意味での問題が起きると、ものすごい勢いで湧いて出てきた人達にインターネットのおもちゃにされてしまうこと多くて、歯痒くて耐えられない。だからアカウントの鍵を外すのを躊躇い続ける。

学校教育の中でも日常生活の中でも、"日本海"という呼び名に疑問を抱いてこなかった自分自身に気が付いて、学ぶべきことがたくさんあるなと思い知る。「日本海呼びは"その海が日本のもの"という意味ではない」と感じるのはわたしもそうだったけれど、それを「じゃあ○○海はあの国のものなのか」みたいに煽ったり、相手を馬鹿扱いするのは別の問題がうまれてしまう。少なくとも、植民支配をした側の歴史を持つのだから慎重過ぎるくらい慎重になりたい。 たとえ一つの単語だとしても、それが意味を持つ場合や その背景に大きなものがある場合もありますよ。

自分にとっての「正しい/正しくない」の価値観や感情を守るために、そこから外れた相手を「悪いやつ/馬鹿」みたいな捉え方に直結させるのは控えなきゃと思う。念のため書きますが、誰か個人のことを責めたい訳ではないです。酷い言葉で未成年の子が誹謗中傷されたり断片のみの情報で否定されて矢面に立たされていることに、心から怒って守ろうと動けるような優しさがあるひと達なのだと思う。お互いに、誹謗中傷をせずに問題点の話をしていきたいですよね……また理想論だと言われるかもしれない。「正論は要らないです」と知らないひとにインターネットで言われてから、もうよく分からないんですよね。ぼく達は平和なシルバニアン家族なのだから、と思っていたいんですよ。

久しぶりに会えた友人達と楽しく過ごした愉快で愛溢れるいい日だったけど、また落ち込む。情緒の振り幅を自分でもう少しコントロール出来るようにならないと、って何度も思う。イ・ランさんの『イムジン河』カバーを聴いて寝る。 

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우린 평화로운 시르바니안가족이니까(ぼく達は平和なシルバニアン家族なのだから)


9月某日 ショートケーキと暗算

久しぶりに祖父に会いに行く。挨拶くらいのテンションで気軽に「今年の夏も暑かったね」と言ってしまい、すぐに後悔する。祖父は部屋の外に出られないから暑かったことを知らない。対面のコミュニケーションは削除も修正もできないから、難しい。インターネット思考だと自分でも思う。会話をうまく続けられないわたしを見かねて、母が助け舟を出してくれる。前後の会話の流れを突き破って「ケーキの中では何がいちばん好き?お母さんは、ショートケーキ!」と言ってて、いいひとだなと思って胸が痛む。箱の中にあるケーキの種類が偏らないように、ショートケーキじゃなくてチーズケーキを選んで食べる母を見て、また悲しくなる。

暇な時には、頭の中で100から3ずつ数字を引いていくんだよと言うおじいちゃん。


9月某日 人生ソング

KIRINJI・MIZ・柴田聡子・小山田壮平という、わたし大喜びラインナップなイベントがあったので観に行く。八丈島出身のMIZのふたりが、話者が居なくなってしまうから いつか無くなってしまうかもしれない島の言葉を扱った曲『パレード』をゆるやかに披露してくれた。心がほどける。

わたしの人生の中でいちばん特別な曲『16』から歌い始めていた小山田壮平さん。結局andymoriが自分にとって軸なんだとなと確信する。「空がこんなに青すぎると何もかも捨ててしまいたくなる」こともある。"暗い"とされてしまう感情を、明るく柔らかい音で届けてくれて、ずっとありがとうございます。

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9月15日 磯野への報告日記

嘘日記おわり、内容は本当。その日に書いてないものが多いから嘘日記。思ったことや感じたことを書いてる訳だから「〜思う」って書かなくてもいいんだけど、個人の感情の範囲のことを断定形で書くのをなるべく避けたいんですよね。言い切れることなんてほとんどない。平凡な日常を送ってるオタク気質なただの会社員による、ただのインターネット上の文字列に過ぎないから。


吊り橋を叩いて渡るような性格のまま、叩くための道具やタイミングや匙加減に迷っていたら、気付いたらもう周回遅れになっていて「あっもう遅いです〜!吊り橋は降ろしましたす。え、再開?いや未定です」な状況になってることがある。何も言わずに気にせずさらりと受け流していける方が賢い対応、みたいな風潮に馴染めないため、もうインターネット向いてねぇな自分……と思う。時間をかけて考えたいけれど瞬発力が必要な場面が多くて、その噛み合わなさに擦り減っていく。


Twitterはもうダメ、死の庭です。の気持ちではあるけれど、TLを通じて知り合った方達との関係はいつも愛おしくて宝物だから手放すのは難しい。映画『マッドマックス〜怒りのデスロード』に出てくる、砂漠で暮らすおばあちゃん達がさ、枯れてしまった土地の中でも種を手放さずに握りしめて戦って生き抜いてたところ好きなんですよね。セーフスペースとして機能する場所に戻したい。羊文学の『光るとき』を聴いて慰められる日が何度かあった。世界は美しいよ/君がそれを諦めないからだよ。

 


自分との約束事を少しずつ増やしていきたい。

完璧を目指すのは難しいから、ハードルを下げる練習をする。完璧には出来ない。「完璧に出来ないならやらない」よりは「出来る部分はやる」をやろうねと自分に対して思う。ボイコットの話をすると「全てを断つことは出来ないのに」みたいな言い方で非難される場面があるけれど、生活に10あったものを7に減らすのを続けて その差分3が積み重なるのを目指すとか。そういう単位でもいいと思う。最近は、完璧じゃなくてもいいからALT機能を使おうと思っている、けど客観的な文章を書くのが苦手なのでなかなか慣れることが出来ない。少しずつ頑張りたい。自分のことめっちゃ応援してる。


なんかさ……概念の磯野〜!俺と、愛の話をしようぜ、でも別に話さなくてもいいよ、気が向いたらたまにお気に入りの曲でも送り合ったりしよう、山手線ゲームみたいな会話をしながらゆるやかに過ごそう、人生のペースを少し落とそうね、になる。また意識の流れではちゃめちゃ情緒up&downしている激長日記になってしまった。最後に読み返してたら、友達ほんとみんな優しいなと改めて思って泣けてきた。本当にね、ありがとうございますね。


読んでくださって、ありがとうございました🌿

檸檬日記:20250126

こんにちは、檸檬です。お久しぶりです、または初めまして。いかがお過ごしですか?こちらは、気分はいつもあがったりさがったり、ジェットコースター情緒を繰り返しながらも何とかぼちぼち元気に過ごしております。

久しぶりに長文を残します。

大好きだったアイドル、RIIZEにまつわる話です。結論から書く方がわかりやすいかと思いますが、結論を出せないので…… わかりやすさのために溢れ落ちるものが増えるのも、よくないですからね。アイドルの私生活にファンが介入し過ぎていないだろうか、境界線を越えてはいないだろうか、みたいな話を書きます。

特定の誰か個人や属性を責める意図はありません。否定の言葉をたくさん含めてしまう形になりますが、RIIZEメンバーは何も悪くないです取り囲む人間達が起こした問題の話をします。大事な部分なので明記しておきます。様々な立場・考えを持つ方がいる状況は理解していますが、"メンバーには非がない"点は共通認識であることを願います。拙い文章ではありますが、ご一読いただけますと幸いです。(経緯等にも触れるので、思い出す痛みがあったり、癒えかけた傷が戻ってしまうかもしれない方は、このまま閉じて大丈夫です。どうかご無理なく、温かくお過ごしください)

f:id:karaagetolemon:20250109191540p:imageRIIZE『Combo』のMV「誰が何と言おうと 君を求めてる」

 

はじめに

昨年10月中旬、韓国の大手芸能事務所SM Entertainment(※以下、SM)所属のアイドルグループ・RIIZEを巡って、大きな騒動が起きました。

2023年11月から無期限活動休止中(※経緯は後述)だった元メンバーのホン・スンハン氏のグループ活動復帰が発表されたところ、一部ファンからの誹謗中傷を含む抗議活動が激化しました。"抗議"のためにとられた行為のひとつは、SMの事務所前に大量の"葬式用の花輪(※以下、弔花)"を送るものでした。ファンダム内でも、倫理的に一線を越えてるのではないか 人権侵害にあたるのではないか、と意見が割れた部分です。誹謗中傷や弔花送付に対する措置が取られていない状態のまま、復帰発表からわずか2日後にスンハンさんのグループからの脱退が発表されました。

その一連以降、心が砕けてしまった感覚があって。虚しくなる瞬間が多いです。

昔から色々なことをうまく受け流せない性格なこともあり、X(旧Twitter。以下、本文内はTwitterとします。イーロン・マスクへの抵抗)上で個人アカウントから届くリプライ・引用ポストに2ヶ月間ほど返信していましたが、精神的にも肉体的にも擦り減ったため距離を置いていました。結局、Twitterは"議論"を出来る環境ではないというか……「レスバ(レスバトル)」の枠を越えるのは難しいのだなと痛感します。分かってはいたけれど。個人相手に返さないための方法として、なるべく自分を制御するための方法として、日記か?とは思いつつ日記ブログとして、文字に残す選択をします。

それを問題だと思います、それを問題だと思いません、あなたの言っている意味が分かりません?どうして分からないのですか?わたしも分かりません、で跳ね除け合っていたら、埒があかないなと思ってしまう。何をどういう理由と考えで「問題」だと思っているか、個人の主観を含む形にはなりますが、まとめます。

これまでにTwitter上で交わしたやりとりの中では、「そんなことは言っていません」になる場面が少なくなかった。わたしの言葉不足や表現の曖昧さが招いてしまった誤読やすれ違いもあるだろうし、売り言葉に買い言葉で返したわたしの幼稚さが生んでしまった部分もあると思うため、こちらの責任もあります。ただ、例えば「お米が好きです」と言ったら「パンは嫌いってことですね」と返されてしまうような、途方もない噛み合わなさが発生すると精神的に擦り減ってしまいます。溢れ落ちたり、解釈の揺れが生まれるような余白が残ってしまうよりは多い方がいいかなと思うため……長くなります! 章単位でも読めるようにするため、複数回おなじ話が出てきますが、その点ご理解ください。

ブログ内で記載する「誹謗中傷」「加害」「侵害」「暴力」は個人の主観によるものであり、現時点では"司法が判断を下したこと"を意味する訳ではありません。事務所から発信された声明に含まれる「誹謗中傷」「虚偽情報の流布」等の言葉はわたしの主観ではなく事務所の見解です。

 

見出し

 

概要・問題点・経緯

概要 RIIZEに所属していたホン・スンハンは、デビュー前のプライベート写真や動画がSNSで流出・拡散されて騒動となり、2023年11月から無期限の活動休止をしていました。休止期間を経て、2024年10月にグループへの復帰が発表されたものの、ファンダムの一部からの反発・抗議・誹謗中傷が激化し、復帰発表からわずか2日後にグループからの脱退が発表されました。


問題点 話のスタート地点・重要視する点の捉え方で解釈が変わる可能性があるため「わたし」個人から見た問題点となります。大きく分けて3点です。

  1. 活動休止のきっかけとなった過去写真・動画の流出はプライバシー侵害にあたる内容だったデビュー前のプライベート写真・動画が流出→拡散された状態で誹謗中傷が繰り返されました。友人間のみで交わされたやりとりや鍵アカウントの内容が晒されていたため、プライバシーの侵害が起きているように感じます。ファン側がアイドルの私生活に介入し過ぎているのではないでしょうか。
  2. 抗議方法が人権侵害にあたる内容だった復帰への「抗議の手段」として用いられた方法には、事務所前に弔花を送るというものがありました。生きてる人間に対して死を連想させる弔花を送る行為は、加害性を持つと思います。また、弔花以外にも一線を超える誹謗中傷が散見される状態でした。
  3. 事務所の対応内容・順番に疑問がある重要な決定事項をわずか数日で覆した点、加害行為を放置した点に不信感を抱きます。復帰により生まれるであろう批判や誹謗中傷をあらかじめ想定し、対策しておくことは出来なかったのでしょうか。予測・対策・対応の全てが杜撰に感じました。弔花送付や誹謗中傷を含む反対の声を否定する前に「意見」として扱っていたため、加害行為を「黙認」した態度に見えてしまいます。

わたしが一連の出来事に対して抱いた疑問や違和感は、こちらの対談記事で交わされている内容と近いです。経緯や背景についても触れられているため、こちらを読んでいただきたいです。

 

経緯 起きた出来事と事務所の対応をまとめるため、時系列順に並べます。※流出源が公表されていないため、流出につきましては期日ではなく時期で記載します。

2023年8月1日:SMから新人グループとしてデビューするRIIZEが発表される

2023年8月中旬:スンハンの、デビュー前のプライベート写真がSNS上に流出・拡散される⇒誹謗中傷が起きる

2023年8月30日:weverseにてスンハンの直筆の謝罪文が掲載される。「誰かを責めることや弁解の余地はなく、このすべては僕の軽率さから起こったことであり、僕の過去の時間と行動を振り返りながらたくさん反省しました」

2023年9月4日:RIIZE正式デビュー

2023年11月中旬:スンハンのデビュー前のプライベート写真・映像・SNSでのメッセージ等が流出され始める(※路上喫煙の姿があり、それが未成年時ではないかと指摘される。事実だった場合、この点は処分対象となる部分だとわたしも思います) ⇒誹謗中傷が激化する

2023年11月22日:スンハンの無期限活動休止が発表される。weverseにて直筆の謝罪文が掲載される。活動休止の報せと同時に、SMから流布されている映像や動画には誤解を誘発するような二次加工が施されていること、事実とは異なる歪曲された情報が拡散されていることが指摘される。「モニタリングを進めて相当量の資料を収集、無断流出および流布者を特定し、本日午後に管轄警察署に告訴状を提出する計画です」「無断流出および流布によるアーティストの名誉毀損はもちろん、さらにサイバー犯罪、脅迫など各種不法行為に対する部分までの法的措置を追加検討中です」

約10ヶ月間の活動休止期間。その間も、プライベートで友人達と遊んでいた姿が盗撮・拡散され、誹謗中傷が繰り返される。休止期間中に友人と遊んでいたことや、遭遇したファンから求められたサインに対応をしたことも批判された。※休止期間中の外出制限やサイン対応への制限があったかは不明

2024年10月11日:SMより、スンハンが2024年11月からグループ活動を再開することが発表される。「デビュー前から心血を注いで計画してきたRIIZEの次なるチャプターは、7人のメンバーが一緒にいることでさらに意味のあるものになると判断。今後のチームの活動方向について何度も話し合った結果、スンハンがチームに復帰することを決定しました

復帰発表の直後から誹謗中傷が再び激化。Twitter等のSNS上でアウトタグ投稿(※ハッシュタグを用いたメンバーへの批判)や弔花送付の呼びかけが生まれる。事務所前に弔花が送られ始める。

2024年10日13日:海外スケジュール中だったメンバーのウォンビンが、weverseにてスンハンのグループ活動再開に関するメッセージを投稿する。「僕達もスンハンそして事務所と本当に長い間たくさん話し合ってきました。そのようにメンバー達が一緒に考えに考えて深く悩んだという事だけは知っておいてほしいです」⇒事務所から指示された文章・投稿ではないかと疑われ、一部のファンから批判の声が集まる。現在、投稿は削除済。※投稿日は日本時間に合わせます。

2024年10日13日:SMより、「本人の意思」としてスンハンがグループから脱退することが発表される。weverseにて直筆の謝罪文が掲載される。※RIIZEメンバーは海外スケジュール中だったため、7人が揃った状態での直接の話し合いの場が設けられないまま決断に至っている。

2024年10月17日:SMアカウントからスンハンに関する虚偽情報の流布・誹謗中傷への注意喚起および法的措置(告訴状の提出)の進捗報告を含めた声明文が発表される。同時に、RIIZEアカウントからはRIIZE現メンバー6人に関する虚偽情報の流布・誹謗中傷への注意喚起および法的措置の進捗報告(立件〜送検済)を含めた声明文が発表される。

2024年11月15日:SMより、スンハンが2025年下半期にソロデビューすることが発表される。 詳細は未定のまま「ソロデビューする」ことが発表される。同日、スンハンのソロ名義としてのInstagramアカウントが発足。

RIIZEは6人体制で活動を継続中。脱退発表の数日後には対面イベント、合同コンサートにも参加していた。

振り返ってみても、何度考えても、この一連をわたしは「おかしい」と思います。流出はプライバシー侵害にあたると思うけれど、本人もメンバーも事務所もそれらを一度飲み込んだうえで"休止"期間を設けていたんですよ。復帰の意思があっても実現できないのならば、何のための休止期間だったのか、と未だに思います(※メンタルや関係性の回復のための、ケアの時間が必要だったとは思うので「休むこと」自体には賛成していました)。スンハンさんは複数回、直筆の謝罪文を出しています。その文章を書く時に何を思っていたのか、想像するだけでも胸が潰れそうになる。

直接の話し合いの場を設けられることがないまま、「来月から一緒に活動する」と思っていたはずのメンバーがわずか数日で"元メンバー"に変わってしまったというのに、"自分達からは何も言うことが出来ない"状況に追い込まれた6人のことも心配で仕方なかった。その中でもひたむきに頑張り続ける姿を観ていると、申し訳なくて涙が出る。立ち止まる時間すら与えられていないんですよ。ファンが離れていく不安や、優しいファンも居ることを確認できる安心もあるだろうから、一概に「休む方がいい」と言い切ることは出来ないけれど。

アイドルのことを感情がある存在だと思っていたら そんな扱いをするだろうか、と感じるような出来事が続いています。ファンも事務所も、アイドルの存在を「商品」として欲望と利益の対象として扱っているように感じます。

グループへの復帰を決断したのなら、事務所側は予測できる範囲の批判への対策ぐらいは練っておく必要があった。そんなこと、素人にも分かりますよね。倫理的にも疑問を抱くのはもちろんだけど、企業として、ビジネスとしての意味でも疑問だらけです。信頼に欠ける対応が続きました。復帰発表→誹謗中傷→警告を含む声明文→脱退発表、ならまだ理解できます(するなよ誹謗中傷、負けるなよ事務所、とは思う)。今回のSM・RIIZE運営が行ったのは、復帰発表→誹謗中傷→脱退発表→警告を含む声明文(誹謗中傷の内容を明記していない)、という順番でした。防げたはずの暴力があったように思えて仕方がないです。起きてしまった事実は変えられないけれど、せめて「その後」の対応は誠実であってほしい。 起きてしまった暴力を、公式の立場からきちんと言葉にして否定してほしい。放置しないでほしいんですよ。

近しい関係から流出されていた可能性があるため、経緯全てを公表するよう求めるのは、さらに精神的負荷がかかるかもしれません。全てを明かせとは思いません。

法的措置への対応速度や手厚さに、プロダクション間でかなり温度差があるように感じるのもまた歯痒い部分です。それは第5センター(≒ウィザードプロダクション)が抱える問題なのでしょうか。「ソロ活動が決まったのだから、大人しく受け入れた方が今後のスンハン本人のためになる」という意見も多いですが、これまでの事務所側の対応への不信感が拭えないままなので……。 ちなみに第5センター長が「その後」やってるのは、Instagramのストーリーで映画のスクショを意味深な感じで載せて、ファン側が"考察"めいた読み取り方をする流れを生む謎行動です。本当に、大丈夫ですか?

※SMは1〜5のプロダクションに分かれて運営しています。RIIZEが所属する第5には、現段階ではEXOとSuper Juniorが所属しています。2024年の年末にかけて、少女時代のテヨンさんの誹謗中傷への法的措置・æspaウィンターさんの虚偽情報の流布への警告が行われました。

f:id:karaagetolemon:20250110195121j:image2024年4月時点でのSMのプロダクション内訳

 

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弔花送付デモ

復帰が発表された後、反対するファンの一部からはSMの事務所前に大量の弔花が送られました。送られた弔花の中には、スンハンさんの個人名が書かれたものもありました。個人名と共に「故人」「ご冥福」を意味する文字が含むリボンが添えられていたため、特定の人物に対して"死"を連想させるような行為・光景だったと思います。

SM事務所前に送られた弔花の一部です。ショッキングな光景なので、閲覧の際はご注意ください。

- YouTube

弔花送付について言及すると、以下のような意見が生まれる場面が多いです。拾える範囲にはなりますが、わたしの意見を書きます。

  1. でも「7コール」をしたじゃないか
  2. 韓国に昔からある文化だから口を出すな
  3. 前例はすでにある抗議方法だ
  4. あれは事務所に宛てたものだ
  5. 弔花を送られるほどの問題を起こしてる
  6. そのイメージがついてしまう
  7. いつまでその話をしてるのか

 

①でも「7コール」をしたじゃないか

弔花送付を問題視するひとに対して、一部のBRIIZEは「でもot7は6人に対して"7コールをしたじゃないか」という旨の返しをします。 見えている範囲に偏りがある可能性はありますが、この意見を見かけることが多かった印象です。

BRIIZE…RIIZEのファンネーム/ot…One True Paringの略。ot6を「6人派」ot7を「7人派」と表現してBRIIZEが対立している場面が多い。/7コール…ファンによる「RIIZE is 7」というコール。会場で直接声をあげるものと、SNSでの投稿やハッシュタグがある。

まず「今ここでは、"生きてる人間に弔花を送る"行為を指摘していますので、話を逸らさないでください」になります。向こうだってこういうことをしているのに、と感じてしまうのかもしれません。確かに、自分が問題だと思っている部分がスルーされたように感じると、歯痒く思うかもしれません。

前提として、わたしはRIIZEは7人グループだと思っていますが、6人が立つステージに向かって7コールをする=「RIIZE is 7」と叫ぶことには賛成していません。

"6人体制での100%"を届けるための努力をしている場面で、"7人"を求められるのはメンバーにとって負担にならないだろうか、と思うからです。奇数がよく映えるフォーメーションが多かった中で、6人編成に組み直して作品に仕上げるのは簡単では無かったと思います。6人が立つステージに向かってRIIZE is 7と叫ばれると、その場面での頑張りやパフォーマンスが否定されてしまったように感じてしまわないだろうか?と不安になります。

また、RIIZE is 7と伝えられた瞬間に6人がその場で返せるリアクションは制限されてしまうのでは、とも思います。例えば、少しでも微笑めば肯定≒7人に戻ることを望んでる あるいは可能性があるとみなされ、少しでも戸惑えば否定とみなされる可能性があるのではないでしょうか。常に誰しらからカメラを向けられているコンサート現場、そして事務所からの指示もあるはずの状況下で、メンバーが返せる「素直なリアクション」なんてものは存在するのでしょうか。見た側の感情で、見たいように受け取る/受け取られてしまう形になる気がします。生身の人間に対して、その場・その瞬間にリアクションを求めるには負荷が高過ぎる内容だと思います。6人に対して伝えるためではなく会場全体に向けて発信しているのだとしても、矢面に立たされるのはメンバーだよな……と。そのため、わたしは6人がいるステージに対して7コールを送ることには賛成していません。

とは言え、"弔花への批判"に対するカウンターのように7コールの話題が挙げられる場面では、わたしはコール側に立ちます(※対になる内容とは思えないため、その対立に加わりたくないし「それは別の話題です。」で降りたいけれど)。姿を見せずに安全な場所から「いなくなってほしい」という意味を届ける花と、姿を晒した状態で直接「ここにもうひとり居てほしい」と届ける声を比較するのなら、迷わず後者の側に立ちます。7は6を含む数字ですよ。7人を求めることが「6人への否定」に直結する訳ではないです。 弔花と7コールが対になるもののように扱われ続ける限り、わたしは「7コールに反対」とは言えないのです。

7人体制を望むひと≒7コールをする/賛同するひと、ともならないですよ。6人体制を望むひとが必ずしも弔花を許容してる訳ではないように。派閥争いみたいな話に持っていくのは不毛なんです、そんなに人間は「○か○以外」ではないはずですから。ot6とot7の対立みたいな構図に固執したままだと、いつまで経ってもファンダムの口論は収まらないと思います。これは、復帰を望むひと・脱退に異議を唱えているひとに対しても思っていることです。0か100じゃないですよ。

 

※メンバーに向けられるコール「RIIZE is 7」とSNS上での投稿やハッシュタグとして使用される「RIIZE is 7」の文言が同じなので、それも相まって複雑になっている気がします。

非暴力で意思表示をするための手段として、ボイコットやハッシュタグで連帯するのは意味のあることですが、一部の動きに賛同できないためわたしは「RIIZE is 7」のハッシュタグ等にはあまり参加しておりません。送り先はそこで合っているのだろうか、意図を伝えたいのならば経緯を含めた文章を送る方が誠実なのではないだろうか、現状ではメンバーの目に入る場所で行うと心的負担を与えてしまう結果にならないだろうか、と思う部分があるからです。

脱退の前後でも、RIIZE is 7の言葉の響きは変わってきます。脱退後は、君の席は確かにそこに在るはずだと伝える意味に加えて、傷付けられて排除された一連への抵抗にもなるでしょう(送り先やシチュエーションは選んでほしいけれど)。RIIZEは7人でデビューして、7人での活動を7人が再開しようとして、ファンによって1人が追い出される形になり6人になりましたね。その流れがあったのに「RIIZEはいま6人なんだから」で切り捨てるのは乱暴だと思います、追い出しているのだから。7人が7人体制を選んだのだから、元々はRIIZEは7人でしょう。

 

②韓国に昔からある文化だから口を挟むな

誤解が生じたら困るので明記しておきますが、韓国の方から言われた訳ではないです。韓国のファンから発信された言葉ではなく、日本のファンから発信された「他国の文化に干渉するな」という旨の意見です。以下、箇条書きにします。

  • 加害性を持つ行為を「文化」と呼ぶことにも問題がある
  • 問題があるという指摘に「昔からある」と返すのは話が逸れるし、指摘に対する答えになっていない
  • 「昔からある」が暴力を正当化する/できる理由になると思うひとを生むことの証明でしかない。なおさら、放置してはいけない問題だと思う(暴力は"放置される"と再生産されるし、その放置自体が加害性を持つ)
  • 加害性を問題視している場面で「他国の文化なら口を出してはいけない」とはならない
  • 「昔からある韓国の文化」なのだとしても、韓国内でも賛否がある

以前、わたしが"7コール"に対する考えを載せた際には「文化の違いということは理解しています」という英語のコメントがつきました。"文化"は境界線を保ち合う必要のある繊細なものではありますが、「文化の違い」を盾にすると議論の空中分解が生まれてしまうのではと思います。また、暴力や侵害として指摘されている行為を「その国の文化」として日本の立場から発信する危うさをご自覚いただきたいです。

参考記事

冒頭に載せた記事と同じものです。こちらで弔花送付の背景についても触れられています。過去にも利用された手段ではあるものの、用途が異なるように思いますよ。"元々は対企業、または政治に対するデモや抗議活動の際に使われていました。諸説ありますが2000年代から出始めたと聞いています。最初は大きな権力や組織に対して、弱い立場の人たちが集まって少しでも意見を届けよう、声を無視されまいとするための苦肉の策だったんですよね。"


③前例はすでにある抗議方法だ

「前例はある」「他事務所でもあった」と説明するために、BTSやNewJeansの件でHYBE前にも弔花が送られていた件を話題にあげてる方も見かけました。野球などスポーツの界隈でも、抗議のために弔花を用いる事例はあるみたいです。韓国の同徳女子大で、生徒達の同意なしに共学化が決まったことへの抗議として弔花が使用されていたのも記憶に新しいですね。RIIZEの件の後にも、SM所属の先輩グループにあたるNCT127のツアー規模に対して異議を唱えるためにファンからSMの事務所前に弔花が送られました。

弔花送付が過去にもあり、他にも起きていることは理解しております。いきなり自然発生して、あんな短時間で広がると考える方が難しいでしょう。どこかで学習したものだということは分かります。

わたしが「ファンの理想から逸れてしまった場合/不利益になると判断された場合、暴力を含む方法で排除されたとしても会社は否定しないし守らない、という前例が出来てしまった以上は アイドル本人達はもう何も言えない状況になるでしょう。」と投稿した際にも「前例はある」との反応が生まれました。「前例のない、初めて起きた事例」という意味での発言ではありませんでしたが、わたしの言葉が不十分でした。「前例」を「過去に一度起きた例」の意味でつかっていましたが「一度目」「初回」の意味で読む方がいるのならば、控えたいと思います。例または事例と表記するようにします。

脱退要求の意味でBTSのメンバー個人宛、辞任要求等の意味でNewJeansプロデューサーやHYBE議長の個人宛に送られた例はあります。弔花を送る抗議の方法自体に疑問がありますが、デモ利用するとしてもアイドルファンはその送付先と用途を間違えているのではないでしょうか。 企業や学校に対する反発として送られたものと、個人宛に送られたものでは意味が異なると思います。

特定の個人名を含めた形で「故人」「ご冥福」の文字を添えられた弔花が、"ファンダム側がメンバーの活動再開への反対のため"に送られた事例はあるのでしょうか。いえ別に、初めてかどうかを重視したい訳ではないけれど……。BRIIZEは"問題"への抗議ではなく、復帰という決定事項へ反対するための抗議として送っているため、他の例と比較しても特に理不尽じゃないか?と思ってしまいます(※復帰による影響を問題視して、決定事項≒問題と捉えているのだろうなとは理解します)。

RIIZEの件で「ファンがアイドルの私生活に介入したうえで自分達の意見を通そうとして、プライバシーの侵害や誹謗中傷にあたる部分があったのに、事務所側が指摘・警告する前に決定事項を短期間で覆してしまった」ケース(初めての例じゃないのだとしても)を生み、放置されたことに疑問を抱いています。 暴力を放置して、"意思表示のための暴力"を学習する機会を生んでしまったことを問題視します。

また、先の❷でも触れましたが「昔から/前からある」「他にもある」「今回だけじゃない」は、暴力の指摘に対する回答として不十分です。例えば、体罰やハラスメントが指摘された時に「昔からあります」と答えて「そうですか、それなら昔からあるので仕方ないですね」とはならないことは理解できるでしょう。机の上に菊の花を置く嫌がらせを問題視して指摘した時に「昔からあります」と返すひとがいたとしたら、見当違いな回答だと思いますよね。わたしにはそういう類の返しに見えてしまいます。

参考記事

↓弔花送付の経緯や背景、影響範囲はこちらの記事がわかりやすいと思います。RIIZEの件での弔花送付は「デモ」としての手順が不十分であり、 NewJeansファンは手順を踏んでいたとの説明が記載されています。そのため、他グループの例を挙げても墓穴になるだけかと思います。SM側もすぐに片付けなさいよ と思っていましたが、デモの手続きを踏まずに勝手に設置されたため"不法に置かれた物であっても私的財産と見る余地があり、むやみに片付けることもできない"対象となっていた可能性があるとのことです。この点はわたしの認識不足でした。

"現行の韓国の法律では、屋外集会またはデモの主催者は、開始48時間前に管轄する警察署に事前申告書を提出しなければならない(略) 個数などが申告内容と異なる場合、管轄区庁による戒告処分がありうるという。"

もし過去にも同じような出来事が起きていたのでしたら、わたしの認識不足ですね。過去にもファンダム側が意見を通そうとした事例として、EXOやSUPER JUNIORの例を挙げている方もいましたが、RIIZEの件と同じような内容と捉えているのだろうか……?と戸惑いました。恐縮ですが、当時の温度感や誹謗中傷の範囲を詳しく確認するのは難しく、RIIZEの件とどれくらい重なるのかは把握しきれておりません(※ブログ記事等は拝読しました)。各種SNS等のプラットフォームも変化しているため、拡散の速度や範囲・誹謗中傷の内容にも差があるかと思います。詳細が異なったとしても"ファンがアイドルの私生活に介入して意見を通そうとした"点では重なるかもしれませんね。その意味でしたら、「前例はある」に対しては、そのようですねと思います。同じような問題を繰り返し続けている事務所なんだなと項垂れます。

 

④あれは事務所に宛てたものだ

弔花に添えられた言葉の宛先が"事務所"だったものも少なくはないため「SMに宛てたものだから(個人への人権侵害にはならない)」という意見も見かけます。誹謗中傷は「誰宛」であるかも重要になるため、確かに事務所宛の弔花の扱いは難しくなるかのもな と思います。

"メンバー1名の復帰への反対"として弔花が送られ、そして"個人宛のものを含んでいた"あの状況下では、大量の弔花が並べられたあの光景は「スンハンさんの存在」そのものを否定するようなものに見えました。渡された花束の中にたった一輪でも毒の花が混ざっていたら、受け取った者は花束全体を恐ろしく思わないでしょうか。

 

⑤弔花を送られるほどの問題を起こしてる

問題点として挙げられる内容や経緯に疑問がありますが、いったんそれらを飲んだ状態で考えます。死に値するほどの出来事でしたか?弔花の一部には「故人」「ご冥福」と書いたリボンが添えられていました。それは、紛れもなく死と結びつける表現ですよね。"傷付けられても仕方ない"とされるような理由を探したり列挙する、その加害性に無自覚なところが怖いと思ってしまいます。

ただ、これは「〜したら〜されても仕方がない」の考え方に至るような出来事を経験してる あるいは目の当たりにして刷り込まれてきたひとの意見かもしれないので……暴力の再生産なのだろうなと感じる部分でした。

暴力が生まれた場面で「そうされても仕方ない理由がある」「そう"されたくない"のであればそれにふさわしい存在であるべき」という話に持っていくのは危険だと思っています。 差別問題に関する話題のため少し逸れるかもしれませんが、 荒井裕樹さんの『 感情の海を泳ぎ、言葉と出会う』の言葉を思い出します。

差別と闘う人物は崇高で尊い、あるいは崇高で尊い人間こそが差別と闘えるという価値観は、差別と闘うには崇高で尊くあらねばならない、といった考えと隣り合わせだ。

こうした思考の一歩先には、差別されたくないのであれば差別されないにふさわしい価値ある人間であらねばならないという、それ自体どうしようもなく差別的な価値観が待ち構えている。

https://www.kyohyo.co.jp/publication/detail.html?pid=204

 

暴力を行った側には、その理由が求められます。責任が伴いますから。誹謗中傷や弔花を"送った"理由として話すのと"送られた"理由を話すのでは意味が変わるのではないでしょうか。「〜だから誹謗中傷をした」と「誹謗中傷をしたけど、〜な理由があったから」では重みが変わるのがわかるでしょうか。矢印が自分側/相手側に向けているか、で意味は変わりますよね。その差は大きいと思います。「弔花は確かにやり過ぎで可哀想だったけど、でも本人にも〜な理由があるから仕方ないね」みたいに扱われて、問題が矮小化されていくことにもう耐えられない。耐えられないのは、わたし個人の感情です。信田さよ子さんと上間陽子さんの対談集『言葉を失ったあとで』には、加害側は説明すべきであり理由が求められることについて書かれています。

たまたま運が悪かったというのはダメで、殴ったひとは説明すべきだと思う。「あなたのそこが気に食わなかった」って説明でもいい、ないよりは。そして、申し訳ないけど暴力をふるってしまった、いまはこう思ってるとか。自分なりに、持てる言葉で説明しないといけないし、被害者はそれがないときに、自分なりに理由を探らなければならないんですよ。

 

⑥そのイメージがついてしまう

「そのイメージがつくこと」をよく思わない理由は何なのでしょう。それは、弔花送付は倫理的に「よくない」ことだと理解しているから生まれる発言ではないのでしょうか。そのイメージがついてしまうような、その出来事が起きた事実に対してまずは怒っているんですよ。RIIZEの活動にとっても、スンハンさんの活動にとっても、この先もう消えることのない最悪な事実であり、消えることなくついて回る印象だと思います。トラウマにもなるかもしれません。それはファンにとっても。

せめて、あれは"間違っている"ことだったと公式側が否定する必要がありますね。加担しない姿勢を見せること、この先に発生させない意思表示することは重要だと思います。bestではなくbetterを求めています、既に最悪なのだから。否定した事実だけでも残してほしいんですよ。

RIIZEをよく知らないひとにとっては「なんかあのグループのオタクっていつも荒れてるよな」みたいな印象が残るかもしれませんね。ファンの印象とアイドル・アーティストの印象は結びついてしまう側面があるでしょう。それを望んでいる訳ではないので、RIIZEに対しても、ただ大切に見守ってきたひと達に対しても申し訳ない気持ちになります。RIIZEは何も悪くないので。

 

⑦いつまでその話をしてるのか

そうですね、わたしもそう思います。いつまでも対応がされず「まだ」解決していないから「まだ」繰り返している状況です。


●個人的に

わたしは、弔花だけが理由で脱退が決まったとは思っていません。視覚的にもショッキングなものだったし、否定されるべき内容だとは思うけれど、そこのみを問題視している訳ではないです。目に見えていないだけで、さらに深刻な出来事があった可能性もあるから。だから尚更、せめて「目に見えている」暴力だった弔花に対しては、明確に、毅然とした態度で事務所側は否定する必要があったのではないでしょうか。暴力は放置されると再生産されるのだから。

当初は「あれは弔花ではなく抗議用の花です」と言ってたひと達が「弔花は」と言い出すようになったあたりから言及を控えていました。辻褄が合わないため、何から言ったらよいのか分からなくなってきて。あれやっぱり、弔花なんですよね。生きてる人間に弔花を送るのは、おかしいと思います。これは完全に私情だけど、祖母のお葬式に行った翌日からスンハンさんへの弔花を目にしたこともあって精神的にキツかった。哀悼の意味のために使うものであってほしい。悼む行為を侮辱していないだろうか。

 

弔花送付〜脱退発表が起きた数日後、その一連に対して抗議するデモも生まれました。寒空の下、"蝋燭を模したオレンジに光るペンライト"を手にSMの前に座り込みをしてSMに抗議した方達の、その姿にも涙が出た。韓国における"デモ"は、歴史的にも大きな意味を持ちますよね。RIIZEのペンライトもオレンジ色に灯ります。弔花が送られた場所には"祝福の花輪"が送られ、ファンからの言葉としてスンハンさんへの愛を伝えてくださった。いくつかの意味を取り戻そうとしてくださったことに、感謝しています。あの方達の姿が無かったら、わたしは本当に崩れてしまっていたと思う。 参加人数が多かった訳ではないと冷笑する方達や、道に出て居座ることで周辺の人に迷惑になっていると指摘する方達は、"デモ"を理解していない。

数年前に『やわらかスピリッツ』が出した声明文の内容を尊敬しています。著者への誹謗中傷が起きた際に、"放置されることは攻撃を黙認する態度に繋がる"と明記してくださったことを、今でも心の支えのようにしています。SMに対して、それが過ぎ去った出来事になるとしても"弔花を否定してほしい/法的措置をとってほしい"と伝えたいのは「暴力が否定されなかった」結果を残さないでほしいからです。「暴力が成功したかのように見える」結果なんて残さないでほしいです。そんなもの、子ども達に見せないで。RIIZEだけではなく、後輩グループや練習生を含むたくさんの関係者達にとっても大きな心的負荷を与えられた出来事となったでしょう。否定もされず、守ってもらえない結果なんて、作らないでほしい。まずは、今ここに居るアイドル達を正しく守ってほしい。

論評の範囲を逸脱した否定的な発言を放置することは、筆者への攻撃を黙認する態度につながることに加え、読者の方々の中にも存在する、性暴力サバイバーの方々に心理的負担を与えることになります。

また、外部の専門家に問い合わせた結果、そのようなコメントを放置すること自体が、性被害についての誤った認識を学習する機会を設けてしまうことにもつながる、との指摘もいただきました。

やわらかスピリッツの声明文

※本件とは条件が異なる性被害の話題を例として挙げたことで、傷付けてしまう方がいた場合には申し訳ありません。告発の意味を持つ場合には"プライバシーの侵害"の扱いは変化しますが、性犯罪はいかなる場合も被害者に落ち度はありません。また、スンハンさんを巡って起きた出来事は告発ではなく流出だったと捉えております。(2025/2/3修)

 

プライバシーへの侵害

過去の私生活での写真や動画が出回ったことを「プライバシー侵害」と捉えているひとと「危機管理能力・プロ意識の欠如」と捉えているひとがいるため、意見の食い違いがいつまでも終わらないのだろうなと痛感しています。

流出される側に問題があるのですか?特定される側に問題があるのですか?盗撮される側に問題があるのですか?

流出内容に触れることで、また誰かの好奇心や憎悪を煽るような形になって傷を晒してしまうかもしれないこの状況も心苦しく、申し訳なく思います。

また、流出された映像(※友人数名との間で交わされたInstagramの配信。鍵アカウントの状態だった)内での口調が悪かったとも批判されました。映像はほんの数秒間のやりとりで、会話の前後を拾えない形にトリミングされている内容でした。故意に、部分的な会話のみを流して憶測や憎悪を煽るような内容になっていたと思います。私生活での話ぶりが悪かったとして、数名の友人しか観ていない鍵アカウントでの配信でやりとりするほど近い間柄で交わされた言葉なら、他人がとやかく言って介入する権利はないでしょう。もちろん、褒められた発言ではないと思ったし、貶し愛みたいなコミュニケーションを苦手とするわたしにとっても不快感はあったし傷付きました。それでもあれは本人に直接伝えて、相手方がその場で返しているという内容でした。当人間で終了している会話でしたよね。勝手に覗き見た私生活での会話をジャッジして、誹謗中傷してることに気付かないまま匿名空間という安全圏から批判している側の方がよほど陰湿に思えます。

流出された情報のうち、路上喫煙や未成年喫煙(の可能性がある)は批判される部分だと思います。ちなみにわたしも歩きタバコは嫌です、分煙絶対ちゃんとしてくれ派なので。ただ、その処分内容を決めるのはファンではないです。

表舞台に立つ存在は、広い層に姿やその振る舞いが見られるため、一般人よりは影響力を待ちます。その点で、ある程度は自分の影響力を考慮する必要があるのは確かでしょう。わたしもそこには同意します。しかしながら、スンハンさんの件は"公の場での言動ではない"部分を勝手に晒されたのですよ。全ての瞬間が監視される必要なんてないし、私生活のクローズドな部分までを支配する権利なんて誰にもない。

アイドルの私生活に、ファンが介入し過ぎているのではないでしょうか。境界線を踏み越えないでほしい。もし越えてしまったのなら丁重に謝罪をして、相手の尊厳を取り返すために尽力する必要があると思います。

※もし私生活での差別や犯罪への"告発"が起きた場合には、わたしは「プライバシー侵害」よりもその内容を指摘する側に立つと思います。告発と流出を同列かのように扱っている方が見受けられますが、混在させないでください。性犯罪の告発が起きた事件と、過去の恋愛事情が流出された本件を同列のように扱わないでください。それは性犯罪を矮小化することにも繋がります。

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ソロ活動について

「そんなにスンハンが好きなら、ソロ活動を応援すればいいじゃないか」「本当に好きならただソロ活動を見守ってあげたらいいのに」と言うひとも少なくないですが、ソロになった経緯に疑問がある状態のままだから明るく受け止めるのは難しいのですよ。また、これは個人差があると思いますが、グループとしての姿が好きなひとも居るのですよ。アイドルグループの魅力は、複数人のバランスの中で生まれる部分も多いですよね。それじゃあ個人だと魅力がないってことか、それはスンハンに失礼だ、RIIZEに頼らないと好きでいられないなんて!みたいな話に繋げようとする方がいます。そんなことは言っていませんよ。

一度はグループに戻る意思があったこと、それが叶うはずだった世界線を知ってしまったからこそ、割り切るのは難しいです。

また、グループ活動を経てソロデビューをするのと選択肢を奪われた先にあったソロデビューでは意味が大きく異なるでしょう。炎上〜脱退後にソロデビューをしたひとが、今もなお誹謗中傷に晒されながらも事務所からきちんと守られないまま、活躍の機会もなかなかないまま、それでも頑張って姿を見せようとしてくださっていることを知っているのでしょうか。ソロを応援すればいい、と気軽に捉えられる話ではないんですよ。SMが用意する「ソロ」を信頼できない状況なのだから。

ソロデビューが実現した先には、スンハンさんの才能や魅力や努力とファンの「応援」から生まれた、金銭的な意味での利益をSM側が手にする訳でしょう。契約条件が分からないため安易に言えませんが、事務所を離れずに残ったためスンハンさんの立場からは発言できる内容は制限されることでしょう。SMの対応が狡く思えてしまうんです。

ソロデビューが発表されたタイミングを踏まえて考えても、より多くの存在を"黙らせる"ためにソロ活動が利用されたように感じてしまうんですよ。これはわたしの個人的な感情のせいで、悲観も含まれているのだとは思います。それでも、何もかも未確定な状態のまま、次年度の下半期にデビューします とだけ発信するのは無計画で付け焼き刃のような対応に見えてしまう。10月時点ではグループ活動再開に向けて動いていた≒ソロ活動に向けたプロジェクトは立ち上がってすらいなかった。つまり、たった1ヶ月で慌てて決めた内容を、詳細は未定のまま、とりあえずで発表していますよね。

大丈夫?企業として、それ本当に大丈夫?再発防止案を練ったり、先にすべきことがあるんじゃないの?の気持ちが消えないです。

ソロ活動を応援する道を選んだ方々の文章がやさしくて、その気持ちを否定してしまう形になるのが申し訳なくて。事務所への不信感があるけれど、そんなことはずっと待ってきたスンハンペンの方達の方がわたしより実感しているはずなのだから。何を言っても誰かを傷付けてしまう状況になっていることが苦しくて、限界だなと思います。ソロ活動に関してはもう言及しません。もし本当に動くのなら、精一杯の応援をします。応援って何なのだろう、の気持ちを抱えながら。

舞台に立つことを選んでくれて、姿を見せてくれてありがとうございますね。これから先、届く言葉が温かなものであることを願っています。

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weverse投稿への否定・批判

スンハンさんの活動再開が公表された後、すぐに反対する層からの抗議活動が始まりました。その中には、誹謗中傷を含むような言葉も多く見かけました。メンバーの感情は本人達のものなので代弁することは出来ませんが、少なからず心的負担がかかったことでしょう。弔花送付が起きていることも知っていたはずですよね。

ファンダムの混乱と分断、そして誹謗中傷を含む抗議が生まれ始めている状況下で「混乱させて申し訳ない」「メンバー達で何度も話し合いを重ねた結果だということは知っておいてほしい」という旨の文章を、メンバーのウォンビンさんがweverseに投稿しました。

その投稿に対して、一部ファンからは「本人が書いた文章ではないんじゃないか?」「スタッフの指示じゃないのか?」という意見が寄せられ、またさらに荒れる事態となりました。※現在、投稿は削除済です。

参考記事

https://news.livedoor.com/topics/detail/27362831/

もし仮に、本当に"スタッフからの指示で発信した"投稿だった場合。企業とメンバー本人、いずれの立場にとっても"ファンとの信頼"に関わる話になりますよね。今後、あの投稿の背景を公表する/出来ることはまずないのではないでしょうか。

あの状況下では、読み手側であるファンには「信じて静かに見守る」ことしか出来なかったと思います。背景が何だったとしても、ウォンビンさんには悲しい感情を抱かせてしまうかもしれないから。本人の投稿だったとしたら「ファンから信じてもらえない」不信感、スタッフさんからの指示で行った投稿だったとしたら「"自分から"として発信したまま否定できない」罪悪感、スタッフさんが行った投稿だったとしたら「自分が利用されたことを公表できない」無力感が残ってしまわないかな、と勝手に想像してしまう。もちろん、納得や呆れや怒りなど他の感情もあり得るし、真意はわたしには分からないです。ウォンビンさんの感情も言葉も、ウォンビンさんのものですから。

何にせよウォンビンさんの優しさや寛容さやひたむきさに、事務所とファン含む全員が甘え過ぎている出来事だったと、痛ましく思います。

本当に、ウォンビンさんに対しては、君はもっと怒ってもいいんですよと思うけれど、それが出来る状況にないひとに「怒ってもいい」と言うことも申し訳ない。ただ、ごめんねの気持ちでいっぱい。たくさんの愛と肯定と信頼の言葉を浴びていてほしい。まず最初に「君を信じる」と言ってくれる場所があることを願っています。

スタッフからの指示じゃないか?スタッフが投稿したんじゃないか?と"事務所側"を否定したいのならば、本人の目に入るような場所で発信する必要はあったのかな。矛先も手段も順番も間違えているよと未だに思う。

本人発信だとしても、内容が内容なので書いた文章をそのままアップするだろうか?と思うので、スタッフが添削した部分はあるかもなと思っていました。 投稿を促した可能性も、なくはないと思いますよ。事務所への不信感から疑いたくなる心情は理解できるし、場を納めるために利用されてしまっていないだろうかと心配になるのも理解はできます。その不安で胸を痛めていた方達を見てもいたので、疑いを持った方全てを否定している訳ではありません。それを外側に出して伝えるのなら、ファンはもっと慎重になる必要があったと思います。

 

2024年3月頃、他メンバーのプライベートな画像や虚偽情報がSNSに出回って騒ぎになった際には、weverseの生配信でメンバー達が姿を見せる形でファンへの説明と謝罪をしました。これも、ファン側が真偽不明な情報を拡散して消費しながらプライバシーを侵害したために生まれた出来事でした。 謝る必要なんてなかったんですよ。同じような問題を繰り返している、BRIIZEに限った話ではなくK-POPアイドル産業全体の問題として。ファンがアイドルの私生活に介入し過ぎている自覚が薄いと思います。共通認識のように、ストーカー行為をする"サセン"を悪魔化してるけれど、わたしには線引きがよく分からないです。私生活への介入と消費を続けていると、少しずつ境界線を踏んでしまうのではないでしょうか

生配信でメンバーが謝罪をしたことで、「どうして、このメンバー(※流出が起きたメンバーではない)が謝るんだ」と怒ったファンが多く、また別の炎上が起きました。これまでの積み重ねとかを思うと苦しかったり悔しい気持ちがあるのは理解できるけれど、怒る部分と対象は本当にそこで合っていますか?と思っていましたが、その時は黙ってた。この「謝罪」が発生してる状況が既に問題あるもんな……と思うと何から言及していいのか分からなくて。その経緯があったから、スンハンさん復帰の場面でも「他メンバーが姿を見せて」発信する危うさもあるのだろうなと思っていました。どこに飛び火するのか読みにくいから。

姿を晒すリスクを考慮すると、weverse投稿するのは納得できるな……と個人的には思っていました。この件について書いた際に「憶測」で話すなという旨の指摘を受けました。憶測で話す危うさを理解しているから、ウォンビンさんのweverse投稿への批判が起きた時点では"憶測の範囲になる「スタッフが指示したのでは」の話題"を避けるため、触れずに見守るだけに留めていたんですよ。後悔してる。おかしいと思ったら、その時にすぐ言う方がよかった。

投稿が疑われた理由/仕方なかった理由としては、文体や記号がウォンビンさんが普段は使用しないものだったから などが挙げられていました。わたしには以下のような意見が届いたことあります。※文言は完全一致ではありません。

姿が見えない状況で発信される言葉なら、姿を見せての発信よりは疑われても仕方ない/SNS上の言葉をどのように解釈するかは読み手の自由/広告主達すら復帰を把握できていないような混乱の渦中での発信だった/舞台に立つわずか数十分前というイレギュラーなタイミングでの投稿だった

前半は特にお返しする言葉はありません。影響範囲は分かりかねますが、広告主達がグループ活動復帰を把握できていなかった可能性はあり得ますね。ただ、それはウォンビンさん個人が疑われて批判されても「仕方ない」ことには結びつかないはずですよね。むしろ、それらの混乱も含めて心配した投稿だったかもしれないですから。また、もし広告主達への報告ができていなかった場合は事務所側に責任があるし、広告契約時の条件にメンバーの増減について触れていなかったのならそれも事務所側に責任があると思いますよ。混乱の中だったことは理解しています、それを結びつける相手と方法がそれでよかったのか、疑問が残るんです。本人達が発言できない状態のままステージにあがるのは、双方にとってストレスもリスクもあったでしょう。姿を見せる前に少しでもファンの動揺を和らげようとして投稿してくれた可能性だって、あるはずでしたよね。

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活動復帰が反対された理由

復帰への反対理由も、確認できた範囲で書きます。共感できていない部分があるため、主張の要点がズレている可能性があります。その場合は申し訳ありません。お手数ですが、反対理由の詳細を知りたい方は検索いただけますと幸いです。

 

危機管理力やプロ意識が足りない

この意見が多いかなと感じます。危機管理やプロ意識が足りないため写真や動画が残っていて世に回るし、近しい存在からリークされるような形で流出されているのではないか、そのリスクを抱えたままグループに戻すのは損失を生むのではないか、という考え。

まず、事実として「過去画像や動画が流出したこと、流出される誰かが近くに居たこと、それをよく思わないファンが少なくないこと」を理解したうえで事務所とメンバーが了承したから復帰発表に至っています。話し合いを重ねているはずですよ。複数回の流出が起きたのだから「またこれからも起きるかもしれない」可能性を考えずに進めてはいなかったでしょう。事実を捉えたうえで、リスクも含めて考えていたはずですよ。そのうえでの決断を、ファンが覆す権利なんてあったのでしょうか。

次に、危機管理・プロ意識についてです。鍵をかけた状態のアカウントでの、近い関係性の友人達との会話も監視され制限されるのでしょうか。それを良しとするひとと、サセンとの違いがわたしにはよく分からないのです。

以前、田嶋陽子さんが「たとえその人(被害者)が家の鍵を閉め忘れていたのだとしても、勝手に人の家に入ったのならば悪いのは絶対に泥棒の方だ」とおっしゃっていました。これは性犯罪の被害者を二次加害から守るために発された言葉ですが、様々な暴力の場面で思い出します。明らかな暴力や侵害が起きた場面で、危機管理が足りない 本人にも落ち度がある、みたいな話に持っていかないでほしいんです。踏み込み過ぎていると思いますよ。※本件とは条件が異なる性被害の話題を例として挙げたことで、傷付けてしまう方がいた場合には申し訳ありません。告発の意味を持つ場合には"プライバシーの侵害"の扱いは変化しますが、性犯罪はいかなる場合も被害者に落ち度はありません。また、スンハンさんを巡って起きた出来事は告発ではなく流出だったと捉えております。(2025/2/3修正)

本人が望む"アイドル"像を全うするために、本人の意思で様々なものを天秤にかけながら選んでいくことはあると思います。本人が望む"よくありたい"姿のために、自分を律して行動するのは素晴らしいことだと思いますよ。表舞台に立ち、広い年齢層から知られるようになり影響力を持つ存在になるのなら、ある程度は私生活での言動も責任を求められるのは理解できます。もちろん著名人に限らず、全てのひとは言動への責任が必要ですね。ただ、それを他人が「私生活を覗き見てまで」要求するのは意味が変わりませんか。

あまりにも自己犠牲的なものを求めて、美化していませんか?と思ってしまう。献身的な姿を求める危うさがありませんか。

アイドルに向けてつかわれる「プロ意識」という言葉が、支配的ではないでしょうか。カメラへの視線や衣装捌きやトラブル対応など、ステージ上での振る舞いに対する賞賛のための「プロ」な姿には惹かれるし尊敬の感情を抱きますが、それ意外の場面でつかわれる「プロ意識」には抱くのは危機感と疑問ばかりです。

 

年末の授賞式が近いタイミングで復帰するのは、今年1年間がんばってきたメンバーの努力や功績にただ乗りすることになる

復帰のタイミングがおかしい、という反応の多さにも驚きました。アウトタグとしても発生していましたね。1年間がんばってきたメンバー6人の努力や功績があってこそのグループの「今」があるのだから、その今をつくってきてくれたRIIZEが決めた決断を受け止めて祝福すればいい話ではなかったのでしょうか。6人が頑張ってきて繋いで守ってきてくれたからこその場だということが、目に見える形になったと思いますよ。スンハンさんが我が物顔で立てたとはとても思えない、むしろ肩身が狭い思いをしてしまう可能性の方が高かったと思います。それは推測しかできないけれど。

また、本当にそこまで復帰の時期を気にするのであれば「復帰への反対」ではなく「復帰の時期」に異議を唱える選択肢はなかったのでしょうか。事務所側も、騒ぎを収めるためにまずは復帰時期を再検討します みたいな対応だって出来たんじゃないのと思ってしまう。

個人的には、1周年のタイミングでもお誕生日のタイミングでもない発表だったことをむしろうれしく思っていました。分かりやすい「区切りの良さ」みたいなものではなく、本人達のペースで時期を見つけられるのは良いことだ、と胸を撫で下ろしていましたよ。また、6人が積み重ねてくださった魅力や努力や功績はそんな簡単に揺らぐものではないと思っています。

メンバーと肩を並べていたのはスンハンさんであり、ファンでは無かったはずです。ただ乗りなのでしょうか。友人達の傍からひとりを引き離して、力すぐで降ろして線路に立たせたように見える。

 

他事務所のアイドルを巻き込む形の流出だった

はい、他事務所のアイドルを巻き込む形で流出をさせて拡散するひと達がいる状態でした。わたしも、復帰する場合にネックになる部分かなと思っていました。それを解決したから復帰発表に至っているということなので、ファンが介入する部分ではないと思います。

活動休止期間中、わたしはあまりスンハンさんの件に言及しないようにしていました。公式からの発表を待つことにしようと思っていて。本人の心身の健康状態や続ける意思があるのか分からなかったから・広告の契約条件が分からなかったから・流出内容の一部が(真偽が定かではないとは言え)他事務所のアイドルを巻き込む形だったため業界内への影響範囲が分からなかったから、が大きな理由です。

そのうち、他事務所の〜はTikTokチャレンジ等での交流が続いている姿を観て、特に影響はない(影響はない、というよりも、お互いに"否定"しない≒言及しない状態を選んだ)のだろうなと感じていました。私生活の危機管理力を指摘されたのだから、それを「意見」として扱われてしまうのなら先方にとっても同条件になってしまいますよね。表立って関与はしない選択をしたんじゃないかな、と思っています。事務所同士での取決めなどを交わした可能性はありますね。

他事務所のアイドルを巻き込む形で流出・拡散したひと達に問題があります。

 

一度ならまだしも、複数回の流出が起きている

複数回、他人の私生活を晒して拡散するひと達がいる状態なのだなと思います。

 

広告仕事への影響、利益面での損失がある

広告仕事への影響、それによるグループ・会社の業績低下を危惧する方も少なくないですよね。 お金は大事ですから、もちろん"ビジネス"としての成功も望んでいます。芸能仕事における広告は確かに大きな意味を持ちますから、そこを重視する点は理解できるし同意します。わたしも広告仕事への影響・契約期間をいつも気にしていたため、大きな契約が決まる度に気を揉んでいましたよ。復帰を決断するにあたって、広告主にはSM側が根回しをしておく必要がありましたよね。もししていなかったのなら、それは事務所側の責任です。

※広告主がスンハンさんの復帰に反対したという旨の意見を複数見ますが、その例を見つけることが出来なかったので、以下は「広告主が反対した/する"かもしれない"」を軸に書きます。

  • 復帰時点で契約中だった広告仕事への影響について。契約時に、活動休止中のメンバーが居ること・復帰の可能性があること・復帰のタイミングは未定であることは、企業同士で確認を取ると思います。繰り返しとなりますが、もしそれを取決めていなかったのなら、それはSM側に責任があるのではないでしょうか。根回しをしていなかったのだとしたら、それもSM側に責任があるのではないでしょうか。企業間でのトラブルが発生していたのならば、それは速やかに対応が必要ですね。もし事実であれば、批判が向けられるのは頷けます。ここまでの仮定は理解できます。復帰することに決めたけど広告主から反発されたため取り下げます、に着地するのだとしたら雇用主として無責任だと思いますよ。
  • 復帰した場合の、今後の広告仕事への影響について。7人体制に戻したとしたら、起用した場合には反感を買うリスク・また流出が起きるリスクがある→企業にとって不利益が生じる可能性があるため敬遠されるかもしれない→グループにとっての損失となるためスンハンを戻さない方がいい、と言う方も一定数いる印象を受けます。未成年喫煙等の影響は少なからずあると思うので、一部意見には頷けます。それはSMも把握している範囲だと思いますよ、素人ではないのですから。それ以外の、故意に広められたプライベート画像の流出を理由にして契約を跳ね除けるほど各企業は幼くないですよ。ないとは言い切れないけれど。
  • ブランドイメージに合う・拡散力がある・購買への影響力がある等、芸能人を起用する理由は様々だと思います。アイドルを起用する場合には、企業側はファンの存在≒拡散力や話題性や購買力を視野に入れるはずですよね。今回のスンハンさんのケースにおいて「今後の広告仕事への影響」を考えるとしたら、購買力よりも"ファンが起こした行動"のイメージの悪さとその拡散力・加害性を危惧して敬遠する可能性の方が大きいのではないでしょうか。結果としてSMはその行動をするファンの意見を選んだ訳ですが……本当にそっちを選んで良かったんですか?長い目で見て考えられないのですか?と思います。

 

復帰・脱退それぞれの発表後のSM株価の変化を広告主の意見・ファンの購買力と結びつけている意見もありました。少なからず影響はあるかもしれませんね。復帰発表後にアルバム等の購入予約が取り消されたりと、ファンによる不買の動きも生まれたため「損失」を危惧した可能性は大いにあり得ると思いますよ。

しかしながら、2日間で?人生に関わる決断を?利益の話で?雇用主が? アイドルとファンを「お金」だと思っていますか?愛も倫理もなくない?と次から次へと疑問が浮かんでしまうんです。

 

脱退決定は本国(韓国)のファンの意見を優先した結果だ、という意見が多いです。予約キャンセルや不買運動が起きたことで、事務所側がいわゆる「本国の大口ファンが離れる」ことを危惧して怯んだ結果なのかもしれません。あり得る話だと、わたしも思いますよ。それらを理由に挙げて「〜だからです!」と伝えられる場面もありましたが、その可能性を否定してる訳ではないです。それが通ったかもしれないことに疑問を抱いているんです。例えば、不買運動が起きたとしても抵抗としての購入運動を起こせたかもしれなかったし、反対運動への抵抗をもっと出来たかもしれなかったんですよ。あまりにも時間が無かった。事務所が"100万円分の1席"のような存在を守ることを重視したいなら別にもうそれでも構わないけれど(良くないけれど)、他の100席分の存在は考えられなかったのだろうか、の気持ちが残ります。お金があれば倫理が無くてもいい訳じゃないでしょう。札束で頬を叩くような構図に、加担していませんか。わたしはそこに乗りたくない。

 

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ファン有志声明への参加意図

2024年12月上旬から、日本のファン有志が声明文を作成して複数回に渡って発信しています。わたしは文章作成には携わっておりませんが、内容に概ね同意しているため連帯の意思表示としてリポストおよび投稿に参加しております。

※「概ね」とするのは、スンハンさんの精神的苦痛の範囲は本人にしか分かり得ない部分だと思うこと、何の貢献がなかったひとだとしても同様に守られてほしいこと、主語を「私」の個人単位で利用可能になると参加できる層がもう少し広がるのではと思うこと(個人への攻撃が続いている状態なので、連帯の形をとりたい意図が痛いほど理解できます。否定している訳ではありません)、等の理由からです。文言の全てに同意している訳ではなくとも、連帯は可能だと思っています。

 

「弔花送付はひとつのデモの手段だ」と主張する層がいたとしても、"故人"や"冥福"の言葉を含んだ弔花が生きている人間に対して送られたあの状況下で、対応順は本当にそれでよかったのか?公式の立場としての抑制力を見せることに意味があったのではないか?倫理的な問題だけではなく、企業の対応としても本当にそれでよかったのか?の疑問が晴れないため、出来る範囲での発信を続けていました。一般人同士が個人単位でSNSという限られた空間でやりとりをして解決する問題とは思えないため、"事務所に向けた要求"という形で発信している声明文に賛同しました。

※なぜSM公式通報サービスであるKWANGYA119を利用せずにTwitterで投稿・発信を行うのか?との意見もいただきました。その疑問を抱くのは理解できます。KWANGYA119が正常に機能するのがベストですよね。こちらは、後述する「KWANGYA119の利用」をご確認ください。

 

当初の声明文(12/1公開)では、書き出しの主語が「私たち日本のRIIZEのファン一同」となっていたために「総意ではない」「参加した覚えはない」「一緒にしないでほしい」という旨の反対意見が生まれました。声明文という重要な文章の主語は慎重であるべき、 画像単体での流用が可能になっている状態のままにするのは問題がある とのご指摘をいただき、それはごもっともだなと反省いたしました。ご指摘ありがとうございました。その後は、主語を「私たちRIIZEとホン・スンハン氏を愛する日本のファン有志」「RIIZEとホン・スンハン氏を支持する日本のファン有志」「私たちRIIZE日本ファン有志」等に変更しながら声明文が作成されている状態です。

【わたしの投稿本文】多くのRIIZEファンの皆様からのご意見を受け、先日公開した声明文の表現を「有志」に変更し、再公開いたします。本声明は、有志の意見を反映したものであり、日本BRIIZEを代表するものではありません

 【投稿に添付した声明文(2024/12/10時点)】私たちRIIZEとホン・スンハン氏を愛する日本のファン有志はSMエンターテインメントにおけるホン・スンハン氏に関する一連の対応、そしてその過程で明らかになった問題について、深い失望と強い憤りを感じています。この場を借りて、スンハン氏に対して心からの支持を表明するとともに、いくつかの点について事務所に説明と対応を求めます。
まず、スンハン氏に対する悪意ある虚偽情報の流布やプライバシー侵害についてです。これらは彼個人に計り知れない苦痛を与えただけでなく、ファンとして私たちも深い悲しみと憤りを感じる行為です。さらに、残念なことに、一部の日本のファンの中にも、スンハン氏に対して中傷的な言動を繰り返した者が存在していました。このような行為は、アーティストを支えるべきファンの立場として決して許されるものではありません。これらの中傷行為について、事務所はどの程度把握していたのでしょうか。そして、それに対する具体的な対応はどのように行われたのか、また今後どのように対処していくのか、私たちは知りたいと考えています。SMエンターテインメントには、所属アーティストを守る責務があります。この責務を果たすために、どのような行動を取るべきだったのかを改めて見直し、明確な説明を求めます。
次に、10月11日から始まった一連の事態についてです。復帰発表から脱退発表に至るまでのわずか2日間という短期間での決定、さらにはRIIZEの他メンバーが海外スケジュール中でありながら十分な議論が行われなかったとされる点についても、大きな疑問を抱いています。このような過程が、グループのメンバーやファンの信頼を損なう結果を招いたことを、事務所はどのように捉えているのでしょうか。
また韓国の一部ファンが行った葬儀用の花輪を用いた嫌がらせは、深いショックと苦しみを私たちに与えました。この冷酷な行為が文化的な現象として片付けられ、実質的な処罰がされない現状には、言葉にできない怒りを覚えます。
スンハン氏がRIIZEにおいて果たしてきた役割と貢献は非常に大きなものであり、彼がいかに大切な存在であったかを私たちは知っています。それにもかかわらず、彼を守ることができなかった事務所の対応、さらにはファンに対する十分な説明もなく進行している現状に、私たちは深い失望と怒りを感じています。
SMエンターテインメントには、ファンの声に耳を傾け、アーティストを守るという使命を全うすることを強く求めます。そして、今回の件に関する経緯を明確に説明し、アーティストやファンに誠実に向き合っていただくことを心から願っています。
2024年12月
RIIZEとホン・スンハン氏を愛する日本のファン有志より

#RIIZEファン有志声明 #SMEntertainment

上記の声明文(12/10時点) に賛同した際に、補足として『虚偽情報の流布やプライバシー侵害への指摘・企業への説明責任を問う内容を含めた文章が「全体」からではない現状に、心が痛みます。声明文に「賛同する/しない/関与しない」を含めた"ファンダム"全体が抱える問題として考えていたい。対立構造を生むと必ず誰かが溢れ落ちてしまうから。』と投稿したところ、以下のような意見が届きました。投稿主の特定を避けるため原文ママではなく一部を変更し、元投稿は削除しております。 直接の返答をせず、間接的に晒す形になる点につきましてはお詫び申し上げます。

f:id:karaagetolemon:20250125184616j:image

 

① 声明文は「RIIZEとスンハンを愛する」と言う割にはスンハンに関する誹謗中傷の対応しか求めていない。メンバー6人が受けてきたot7による誹謗中傷には全く触れていないのが100%賛同できない原因。

ご意見ありがとうございます。声明文の中で6人の誹謗中傷に記載していなかったとしても、それは「まず」スンハンさんへの誹謗中傷についてを述べているからです。「Aの話をするのならばBの話も」みたいな話に流れてしまうと、Aの問題点から逸れて見えにくくなる場合があります。まずはAの話、スンハンさんの問題について書いているのですよ。もちろん、6人への誹謗中傷が起きてしまっているのならば、それは問題ですよね。6人への誹謗中傷が生まれた経緯を辿るとしても、まずはスンハンさんに起きたことを整理する必要があるのではないでしょうか。

スンハンさんへの誹謗中傷・弔花送付・脱退報道が起きている最中にも、絶えず矢面に立たされ続けたのは現メンバー6人でしたよね。多くの言葉と視線が向けられたのは、精神的な苦痛を伴ったのではないでしょうか。その負担を、メンバーが引き受ける必要はなかったはずですよね。それらの影響を考慮しても「スンハンさん個人」への誹謗中傷は、RIIZEと深く関係する話だと思いますよ。グループ在籍中に起きた出来事なので、当然と言えばそうなのですが。

事務所に説明責任を問うのは、「RIIZEが在籍している事務所」の対応に疑問があって これからの運営を不安視しているから起きてることでもあるので、6人にも関係する話です。芸能事務所に限った話ではなく、企業側の対応に不明瞭な部分があるのならば説明責任を問う/問われるのは、珍しい話ではないかと思います。もし仮に、わたしが"復帰に反対"している立場だったとしても重大な決定事項をわずか数日で覆す企業に対しては疑問を抱いたことでしょう。

 

②説明責任等を言い続けている方はどういった説明をされたら納得するのでしょうか。脱退への覆りについての説明なら「国内でのグループのイメージ低下や売り上げの損失にも関わると判断致しました」とか言われれば納得するのかな?(Aさん宛のマシュマロ=匿名の質問サービス)

「消費者による声を受け再度検討し、彼を復帰させるのは損失になると判断しました」と言えば納得するんですかね?損失になる根拠は、復帰公示の数字の低下が物語ってる(マシュマロに対するAさんの回答)

※補足:マシュマロへの質問〜回答を、わたし宛のリプライとして送っていただいておりました。

放置されたまま沈黙を貫かれるよりは、回答がある方がよっぽどよいです。

例に挙げていただいたような説明・回答=「国内でのグループのイメージ低下や売り上げの損失にも関わると判断致しました」「消費者による声を受け再度検討し、彼を復帰させるのは損失になると判断しました」をした場合、それこそ"企業"としての信頼を失う/損なうはずなので、さらに社会的責任を問われる形になるかと思います。また、事務所が「彼を復帰させるのは損失になると判断しました」と回答した場合には、また別の問題が生まれてしまうのではないでしょうか。脱退は"スンハン本人の意思"として発表されていますから。"事務所側が体裁のために取り繕った"かのように判断されるとまずいってこと、流石にSMも分かる……と思いたいです。倫理観だけでなく、雇用の問題にもなってきますからね。もし仮に本意だとしても、それを公の回答にするとしたら賢明な対応ではないですよね。

えっ、じゃあ何を言っても納得しないじゃん?とお思いかもしれません。そこで、ご質問にあった「どういった説明をされたら納得するのでしょうか」になるかと思います。残念ながら、"納得"があるのかは分からないです、少しでも"マシ"を求めている段階なので……。求めている対応としては、 以下の内容です。こちらは、声明文の賛同者を代表する言葉ではなく、わたし個人からとなります。

  • 復帰反対のために行われた抗議の一部は加害性を含むものだったこと、それを明確に否定せずに「意見」かのように扱ったのは問題だったことへの言及
  • メンバー達に直接の話し合いの機会を設けずに脱退の決断を下したのは問題があったことへの言及
  • 法的措置の進捗報告

説明責任を求めるのは、必ずしも"納得"できる理由を出せという意味ではありません。言及を求めています。わたしは「それを理由として言えるのか?言えるんだったら堂々と言いなさいね、言えないならひた隠しにして取り繕うのを辞めなさいね」の気持ちです。問題点に言及して、せめて否定した事実を残してほしい、公式の立場からの抑制力をつかって、再発の可能性を少しでも下げる努力をしてほしいです。

投稿主さん達がおっしゃっていたように、一部からのイメージや利益のために事務所側が怯んだ可能性はあると思いますよ。「復帰公示の数字の低下」(とは何を指すのか判断に迷いましたが、株価や売り上げの意味で捉えます。ズレていたら申し訳ありません。)が理由なのだとしたら、わずか1〜2日の結果を鵜呑みにして決断するのはあまりにも早過ぎでは?倫理的にもビジネス的にも、本当に大丈夫?今後やっていけますか?と不安に思います。

事務所に対しては「一般人ですら想像できるような範囲の反対のリアクションくらい事前に対策しておくことは出来ないのでしょうか。予測・対策・対応の全てが杜撰ではないでしょうか」と思います。 踏みつけられたスンハンさんの名誉や尊厳が回復されてほしいけれど、それはSM側のみに求める問題ではないです。

※こちらは12/10時点での声明文に対するご質問でした。その後、具体的な要求・要点をまとめた内容に声明文 (12/26公開版)は更新されていますので、ファン有志からの要求はそちらをご確認ください。Twitter上のハッシュタグ「#RIIZE日本ファン有志」「#SM아티스트의인권보호요구」等で最新版をご確認いただけたらと思います。

 

③ 虚偽情報については事務所が言及してるけど、現在も流布してる虚偽情報はあるのか

虚偽情報の流布は「起きている時期」のみ問題になる訳ではないのですよ。一度起きた場合「その後」も尾を引く問題だからこそ、法的措置をとる必要があると思っています。

以下、投稿主さんへの返答からは少し逸れます。二次加害になる恐れがあるため明言は避けますが、プライベート画像の流出経緯を巡って「推測」で「性犯罪」と結びつけて書いて発信してる方を見かけます。可能性の話として扱っているのかもしれませんが、特定の人物を"犯罪者の可能性がある"と読める形で発信することは加害性を持ちますよね。"虚偽情報"かは、当事者でも警察でもないため分かりかねますが、それらの推測話も現時点では危険だと思います。

この話題に触れる≒説明の対象となるような出来事かのように扱うこと自体が、犬笛(批判を受けることのないメッセージをさりげなく発信し、人々の考えや行動を操る手法)になりうるため本当は避けたいです。例えば、第三者からインターネット上で「あのひとは私生活で○○(犯罪)をしてるかもしれない」と言われたとして、"かもしれない"話だし断定してないし、本当にしてないかの証明をその場その瞬間で行うのは難しい、という状況になったとしたら「○○をしてるかもしれないらしい」話が広がる危険性ありますよね。同時に、その疑いを持たれるような存在なんだ、という印象が残ります。自覚がなかったとしても、その言葉が印象操作のための犬笛として機能してしまう場合があるのですよ。

※ちなみに、もし犯罪に関与していた可能性があるのならば事務所は契約自体を続けないと思います。事務所側が、事実確認や経緯確認をしていないはずないですよね。あまり飛びつかない方が良いです。リポストも加担の意味を持つためご注意ください。それでも「経緯」を危険視して疑いたいのであれば、わたしからはこれ以上は関与いたしません。また、事実として起きた性犯罪への告発・示談の内容が報道された芸能人と同列に扱っている方が1月中旬以降は多く見受けられますが、見ているこちらの肝が冷えます。キス画像等の流出と性犯罪を同列に扱わないでください。

 

④「スンハン本人」が求めてるかどうかを最優先に考えるべきでは?静かに応援して欲しいと本人が願っていたら、この行動こそ迷惑なのでは

こちらのご意見につきましては、ある程度は理解できます。ご指摘ありがとうございます。"本人が望むか"どうかは、確かに難しい部分ですよね。この件に限った話ではなく、あらゆる事件に対して、そのもどかしさと躊躇いを感じることはあります。それでも、加害/被害が存在する場面で「沈黙が被害者のためになる」かのような論調に乗ってしまうと危ういため同意はできないです。わたしにもあなたにも「本人が望むか」の判断は出来ない範囲ですよね、他者の感情ですから。代弁者のようにはならないよう、注意を払いたいと思います。

少なくとも、その視点≒「本人の望み」を優先すべきという視点から発言ができるのは、一連の出来事に加担(容認・擁護・拡散など)をしなかった者だけだとは思います。メンバー本人達の望みが、ファンから見守ってもらえることなく否定されたうえで生まれた結果なのですから。ただ静かに、なるべくこれ以上は傷付かずに過ごして欲しいと願って見守っていたスンハンペンの方達に対しては、申し訳なく思っています。お詫び申し上げます。

ソロ活動が決まった以上は契約上の関係もあるだろうし、事務所のマイナスになる発言を本人がする/出来るとは考えにくいです。本人が望まない"かもしれない"を考えるのも大切ではありますが、この状況下では、迷惑になる"かもしれない"のために発信を控えることよりも"事実"として起きた問題が放置されている現状に対して異議を唱える方を選択していました。

いずれにせよスンハンさんは矢面に立たされ続けてしまうため……そこもまた、ただただ申し訳なく思います。

 

④ファンダム全体に賛同してほしいならRIIZEのことも書けばいいと思います。6人への7人コール、6人だと価値が無いなどの侮辱発言、weverseなどSNSでのスパム活動などについてもきちんと対応して下さいと入ればいいと思います。

アドバイスありがとうございます。こちらは、①の方とも少し近い意見かなと思います。プライベート画像・映像の流出や誹謗中傷が起きたのはRIIZE在籍中の出来事だったため、スンハンさんにまつわる出来事はRIIZEにも関係がある話だと思っています。現在進行形で、所属事務所も同じですよね。

もちろん、現メンバー6人への誹謗中傷も対応・対策される必要がありますね。誹謗中傷を否定するための言動のなかで、別の誰かを誹謗中傷してしまっていたら元も子もなくなってしまいます。わたしも、6人に対して「価値がない」なんて言わないでほしいです。心が痛みますね。ただ、前後関係・誹謗中傷の内容・進捗報告の程度、それぞれが異なるため、まずは声明文の段階ではスンハンさんの脱退を巡って起きた出来事に言及しているのではないでしょうか(※わたしは声明文の作成者ではないため、文章の意図についてを明確にお答えすることは出来ません。解釈の範囲となります)。

6人への誹謗中傷も対応・対策される必要があると考えておりますが、「6人に向けられた7コールやスパム活動」がスンハンさん個人に行われた侵害行為と同列として扱われるような内容なのか(誹謗中傷と判断され、法的措置を取られる対象となるのか)については疑問を抱くため、同じ声明文の中に含めた方がいいとは個人的には思いません。個々の考えには幅があるため、「全体」から発信できる声明文を作るのは難しいのだなと、再認識いたします。もし7コールやスパムへの対応や改善をお求めの場合には、別問題として取り上げ、発信方法はご自身でお考えいただけたらと思います。賛同できる内容でしたらサポートしたい気持ちはありますが、わたし自身がRIIZE関連の発言をいつまで続けられるか曖昧な状況なので、わたしは個人単位で出来る発信を試みますね。

また、いただいたご意見を反映したとしても「全体」からにはならないかと思います。 静かにファンダムから去ることを選択した方や、複雑な気持ちを抱えながらも好きな気持ちを続けるため静かに見守る選択をしている方も一定数いると思うからです。その方達に対しては、申し訳なく思っております。わたしは「ファンダム全体に賛同してほしい」とは書いておりません。元投稿でわたしは『声明文に「賛同する/しない/関与しない」を含めた"ファンダム"全体が抱える問題として考えていたい。対立構造を生むと必ず誰かが溢れ落ちてしまうから』と書きました。 声明文を軸にした書き方をしてしまったことを反省しております。"関与しない"に含まれるひとの考えは多様だと思います。「全体」を見るのは現実的には困難ですよね。

せめて、見えている範囲の中での問題点は指摘し合える、反省しながら改善できる企業とファンダムであってほしかったんですよ。分かり合えなさと、どう距離を保ってお互いに折り合いをつけるか という段階なのかなと思います。

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KWANGYA119・Xへの通報

SMの公式通報サービス・KWANGYA119への報告も意味があると思いますが、RIIZEとスンハンさんの件は異質というか。"SM側"の対応にも問題があってSM側が沈黙を貫きそうな気配がある状況なので……事務所が所持しているその機関に伝えたところで丁重に扱ってもらえるだろうか?と疑問を抱いてしまうんです。もちろん「しない」よりは「する」方がいいのは確実なので、今後も行います。

活動休止が発表されたタイミングでSMから発表された注意喚起・警告の文章と、脱退後に発表された内容に大きな差は感じられませんでした。SMは水面下で法的措置の準備を進めるとの話をよく聞くため、安易に"何も対応をしていない"とは言い切れないけれど、休止期間中に進捗を報告したり改めて誹謗中傷への警告をしておくことで抑制力を生むことぐらいは出来たんじゃないのか?と思います。

そのため、脱退経緯の問題点や事務所への説明責任を問うのはオープンな環境での発信も必要かなと考えて、SNSでの投稿・ハッシュタグ参加・声明文への賛同等を選んでました。ファンダム外の目につく≒企業にとって隠して流したいのであろう話を外側に向ける≒対応「せざるを得ない」空気に持っていく、のが現時点でわたしに選べる手段かなと思ってた。あまり経緯を確認できていない件に首を突っ込むのは、わたしも基本的には躊躇うので、第三者にも言及を求めることは出来ないです。これまでにシェアしてくださったり心配や労いのDMをくださった方々、見守ってくださった方々は、本当にありがとうございました。

このスンハンさんの脱退までに起きた出来事が放置されると、ファン側はアイドルの私生活を晒してもよいし グループ活動の決定に介入してもよい・意思表示のためならば加害性を持ってもよい・加害されても「仕方ない」と思う相手ならば加害されても守られない、みたいな構図が生まれてしまいませんか。否定されなかったのだから。これもまた、拡大解釈と言われるのでしょうか。

苦しくて発信することがない方もいるはずの場面で「黙認も加担だ」と伝えたら、その方達を精神的に追い込んでしまうかもしれないな と迷っていました。これまでも、そして本ブログでも傷付けてしまっていたら申し訳ありません。これは別にRIIZEの件に限った話ではなくて、世の中で起きてる様々な虐殺や暴力や理不尽に対してもそうなんだけど、実際に傷付けられているひとが存在する場面で"中立"なんて立場は存在できないと思っていて。それぞれが、それぞれに出来る範囲のことを、出来る方法でやろうねと祈るように思っています。

可能な範囲で、もしも侵害行為を見かけた場合にはKWANGYA119やXへの通報等にご協力いただけますと幸いです。

※投稿のURLや日時を紐付けるため、PDFでの提出が確実になります。もしくはPCからのスクリーンショットが有効です。執拗な引用投稿や暴言に悩まされている方も、PDF保存またはPCからのスクリーンショット保存をしておくことを勧めます(発信者情報開示請求のための資料としてはPDFがより良いと思います。投稿を削除された場合でも、投稿元IPと投稿が紐付いていた証拠をデータに残すのは大事です)。「Twitter魚拓」という無料ツールが便利ですが、利用は個々のご判断でお願いいたします。

 KWANGYA119通報先(※こちらは、通報理由・投稿主のID・日付・投稿のURL・資料添付が必須となります。スクリーンショットのみでは提供資料として不十分の扱いとなるため、これはまずい……と思う内容はURLを拾えるうちに早めに通報をお願いいたします)

 X報告先(攻撃的な行為の報告)

 

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おわりに

ここからは何かに対する返答や意見ではなく、個人的な感情の話となります。

 

こんなことが押し通されて!放置されるのは!!絶対におかしいだろうが!なにこれ!何なんだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

と叫びたい気持ちを飲み込み続けて過ごしていました。湯船に潜って叫んだりはしていました。相手を雑に扱った場合、同じ態度で返されてしまうかもしれない。そしたら意味がなくなってしまう、と思ってなるべく悪口も控えていました。いえ、場所を選んで悪口を言ってはいますけどね。異なる意見を「理解できない」で切り捨て合ったら、堂々巡りしかしないでしょう。


まだ20〜21歳とかだった人物が、過去の私生活を晒されたうえで10ヶ月間も身動きが取れない(それでも盗撮などは当たり前にされる)状態に置かれて、夢から切り離され、本人とメンバーの意思を尊重しなかった"ファン"から信じられない量の誹謗中傷を浴びせられた結果、本来は守る立場であるはずだった事務所からも適切とは思えない対応をされた、その一連全てが異常に思えてしまう。10月から定期的に……なにこれ?と思って具合が悪くなります。

 

他のメンバーが可哀想、頑張ってきたみんなに迷惑がかかる、私生活の交友関係がそんな感じなんでしょ、といった意見には関与しないことにしてました。あなたは誰なんだろう?と思うからです。練習生期間や宿舎生活を共にしてきたメンバー達の方が、ファン達よりずっと何倍も何十倍も人となりを知っているはずでしょう。そのうえでグループ活動再開を合意したのだから。復帰に反対したひとは、メンバーの意思や関係性や決断を含めて否定したのですよ。ほんの僅か一部分しか知らないファン側が「メンバーのために」みたいな切り口で、擁護するかのような形で誹謗中傷を正当化・透明化させるのはお門違いにも程がある。百歩譲って「わたしが気に入らないから嫌だ」と言う方が筋が通ります。メンバーが本当に復帰に合意したのかなんて分からない 意見が聞かれたかなんて分からない!という意見も見かけましたが、ならば、そこ「も」問題という話になるでしょう。

 

グループ活動復帰が知らされた時、意見が割れるのは当然だろうなと思っていました。

過去画像を気軽にシェアしたり、信憑性のない話題に飛びついてしまったりを繰り返している状態だったので、環境に変化が見られなかったからです。騒動が起きるたびに他メンバーも振り回されてしまうため、距離を置きたいと考える方がいるのも想像は出来るしその気持ちは否定できないなとも思っていたため(※流出させる側がいることが問題だとは思います) しばらくはファンダム内での温度差や摩擦は生まれるだろうけど、ゆっくりお互いに信頼を築いていけたらいいですね……と思っていました。

また、スンハンさん活動休止後の『Love119』で大衆人気が加速した印象もあったし、6人体制からRIIZEを好きになった人達も多いだろうから、歌割りやフォーメーション変化を心配する層もいるだろうなとも思った。その心配は仕方ないな、わたしも同じ立場だったら少なからず抵抗感あるかも、思い入れがある作品達が変化するのは寂しいし戸惑いがあるのは理解できます……の気持ちでした。ただ、否定意見のなかにパート割りについて憂いてる意見なんてほぼなかった。RIIZEはこんなにパフォーマンスに強いグループなのに、そこが重要視される訳ではないのだなと感じてしまう場面が多く、そういった意味でも虚しさを抱きました。アイドルに対してどこに惹かれるのが良いとか悪いとかある訳ではないけれど。

 

アイドルのプライベートでの恋愛が「許されない」「危機管理の欠如」のように扱われる理由が、どうしてもよく分からなくて途方に暮れてしまう。イメージ商売なのだから、を"疑似恋愛ビジネス"に繋げているひともいたけれど、何かもう……ファン側の支配欲に繋がってしまうのならビジネスモデルとして潮時なのでは?と思います。その距離感を自ら意識的にやってくれているアイドルもいるだろうし、親密さを全て"擬似恋愛"に紐付けたい訳でもないため、ときめき表現みたいな交流や表現を下げたい訳ではないですよ。ときめきは素敵な感情ですからね。お互いが楽しんで大切に出来る範囲でのやりとりならいいのだけど。(※「擬似恋愛ビジネスをしていたのだから〜、」を理由にする訳ではなく、ただ寂しい気持ちになるひとがいることは理解します。共感は難しいけれど、理解できるよう努めたい。その方達を責めたい訳ではないので、もし傷付けてしまったら申し訳ないです。アイドルの存在を"生活"からは遠い輝きのように大切に想うひと達がいるのは分かるし、その感情や見守り方を否定したい訳ではないですよ。生身の人間を神格化する危うさはあると思うし、どうしたって線引きは必要だとは思うけれど、特別で大切な輝きとして愛していた気持ちは自分の感情として守っていても大丈夫だと思う。それが「〜していたのに〜なんて酷い、だから〜してもいい」に転じてしまう場合には境界線を越えた状態になって危ないから、自分のことはコントロール出来るようにしたいねと思う。)

 

 

今回のスンハンさん脱退をめぐる一連で、個人的にここまで滅入ってしまった理由のひとつは、"ファンダム側の意見"が事務所側の決断を変えてしまったことです。つまり、ファンダム側の動き次第ではそれを防げたかもしれなかった。その事実が、自分にも重くのしかかります。念のため書きますが、ファンダム側が意見を持つことが間違いな訳ではないです。他に例が無い訳でもない。BDS対象企業との仕事を批判したりボイコットを呼びかけるのも「事務所の決断を変え」ようとする行為ではありますが、わたしはそこに賛同しています。

わたしは"ファンダム"への帰属意識みたいなものは、基本的に無いタイプです。アイドル⇔ファンが交流する場面での、呼び名としてのファンダムのみに参加するくらいの感覚です。便宜上つかうことはあるけどね。属性で括られて扱われることへの苦手意識があるため、日常生活でも「それは、ひとによりますのでね……」みたいな気持ちによくなる。ただ、今回のRIIZE関連では意図的に"ファンダム"に言及するようにしていました。それは「一部のファンが暴走しただけだから」「放っておくのが安全、嫌なひとは距離を置くか離れればいい」みたいな切り離し方をして、傍観に回ってしまうひとが増えてしまったら何も解決しないと思ったからです。弔花には、送り主の個人名ではなく"BRIIZE"の文字が入っているものが複数ありました。それはファンダムの名前です。加害や排除のために動いた「私達」が存在したのなら「わたし」はそこに抵抗して連帯するための「私達」を生む必要があると思っています。自浄作用くらいは持てた方が良い。

心身の健康や安全が第一だし、安心できる距離を守るためにそっと離れることを選んだひとや、複雑な気持ちを抱えながら見守ることを選んだひとがいることは理解しています。その方達を責めたい訳ではなくて。むしろ、窮屈な想いをさせてしまったかもしれないので申し訳なく思っています。ファンダムが強く批判されるたびに"そこに身を置く自分"を責めて心苦しく思ってしまう方もいるはずなので……。躊躇いや批判や傷付いた感情と、応援する感情を両立させようとしてる存在もいるはずなことを透明にはしないよう注意します。RIIZEは何も悪くないので、RIIZEを好きな気持ちを大切に守り続けているひとが後ろめたく思う必要はないです。取り囲む環境に問題があるだけなので、好きな感情は自分のものとして大事にしていて大丈夫です。大丈夫ですと書くと上から目線な気もするし誰だよ感があるのですが。

手を離してしまっても本当に良かったのだろうか、という疑問が残るんです。本当に、この結果を防げなかったんだろうか?と思うんですよ。この結果を背負った状態のまま、「アイドルとファン」が「人間と人間」として信頼を築いていけるのだろうか?の気持ちが続いて、やりきれない気持ちになります。アイドルはお人形さんじゃないよ。

 

少し前に、韓国のウェブ記事でBRIIZEは「弔花を送って意思表示をして、ファンがATMではないことを証明したファンダム」と紹介されました。該当記事は、現在削除済です。大口ファン(※多額を払う顧客)の意見を尊重すべきだ、という理由から弔花送付が支持されていた部分もあったんですよ。皮肉のような出来事、現代版の桶屋が儲かる話みたい。風が吹けば弔花屋が儲かる。"BRIIZE"は「そよ風」って意味らしいです。これ以上、縛り付けたり排除する冷たい風にならないことを願います。 以前、ソンチャンさんがRIIZEとBRIIZEの存在は自分にとって「贈り物のようなもの」だと表現されていたのがとても綺麗で、その言葉がうれしかった。悪妙高いファンダムとして蔑称で知れ渡っていくことも、わたしにとっては悲しい出来事でした。贈り物であってほしかった。

自分が「正しい」と思ってやったことが否定されて、自分自身が否定されたと感じている方達もいるのかもしれない。わたしは他人にそこまで関われるほど優しくはないため、個人に対して深く介入することは出来ないしケアの役割に回ることも出来ない。これから先も、ファンはますます要求を通そうとしていくことでしょう。その都度、ケアの役割はメンバーに託され続けていくのかもしれません。

事務所側のみに責任を求めてしまうのは、根底にあるファンダム側の問題が解決しないのではと考えていたけれど、結果としては最初から「事務所」に絞って発信した方が良かったのかもしれない、と後悔しました。ファンダム内で"派閥争い"のような方向に話題が流れて、日増しにファン同士の対立が悪化してしまったからです。馬鹿って言った方が馬鹿なんです!向こうだってやっているじゃないか!みたいなやりとりになっている場面が少なくない。自分自身もそこに乗ってしまった部分があるから、受け止めて内省します。

 

本当は年を跨ぐ前にこのブログを公開できたらと思っていたのですが、遅くなってしまいました。11月末から12月中旬にかけては精神的にも肉体的にもキツかった。引用等で絡み続けてくるひとの意図がよく分からなくて。少しでも理解できるように他の投稿達も見ていたのですが「ot7を黙らせること」を目的に引用を続けているとのことだったので、それはもう明確に、精神的負担を与えようとしてる行為だよな〜……と怖くなった(※もちろん、全員ではありません。反対派の総意とも思っていません)。自分の主張が正しいと思うのならば、異なる意見を"黙らせる"ために時間を割くより自分の主張が広く届くような形に持っていけばいいのではないでしょうか。

「人権擁護派(笑)」のような煽り方をしてるひとも多いですが、人権を擁護しない派なんてあるんでしょうか。「活動家気取り」「気持ちよくなってる」みたいな言葉が向けられましたが、どうしてこちら側が何かを得ているかのような捉え方になるのだろう。こんな形で得する必要はないです、わたしはもっと素敵な方法で人生を楽めます。 また、わたし個人宛と分かる形で発信されていた投稿のうち、迷惑行為および侮辱行為だと感じたアカウントにつきましては、別途対応を検討します。(※今後つくかもしれない引用投稿やスクリーンショットによる流用投稿には基本的に反応を控えます。ご指摘として受け止めるべき内容でしたら、検討のうえDMでの返答および訂正、または謝罪とさせてください。訂正が必要になった場合には、記事を修正⇒更新箇所・更新日時を明記して再掲載します)

 

スンハンさんの脱退に至るまでの出来事に胸を痛めているひと達が、メンバー6人を下げるような表現でRIIZEを否定するのは避けてほしい。悪意や敵意が堂々巡りしてしまう。RIIZEは何も悪くないですよね。非暴力の意思表示として機能するはずの「ボイコット」の過程で、加害や誹謗中傷をしてしまったら意味が薄れてしまう。どうか連鎖させないでほしい。決断の早さを国民性に紐付けたり、稚拙さを年齢に紐付けたりするのも辞めてほしい。それはまた別の意味での危うさが生まれます。メンバーの顔写真をアイコンに設定したまま酷い言葉をインターネットに放るのも、メンバーの写真や動画を加工して皮肉めいたコラ画像を作るのも、辞めてほしい。メンバー達が、自分の言葉を発することが叶わないままファンと事務所の間に挟まれている状態なのだから。もう何も奪われないでほしい。

怒る気持ちは痛いほどよくわかります。暴れるのは大事、大暴れしましょう と思っているけれど、傷付けたら機能しなくなってしまう。 "誹謗中傷がなかったことにされたり、メンバーの感情が尊重されていなかった状況に傷付いて怒っている"立場のわたしは「6人への誹謗中傷が起きてる」の意見を無視は出来ない。線引きはしましょう。わたしも気を付けます。

自分を愛せる方法でがんばろうね。ル・ポールも If you don't love yourself, how in the hell you gonna love somebody else?(自分を愛せなければ、どうやって他者を愛せるの?)って言っていますからね。

 

自分自身への反省や後悔、失望もあります。それらは忘れないように抱えておきたいと思う。個人同士でやりとりすると、わたしも傷付くし わたしも傷付けてしまうし、それを見ている第三者のこともおそらく傷付けてしまう。ただお互いに傷つけ合っているだけになるなら、これは良い方法ではないのかもなと深く反省しました。各方位へ、お詫び申し上げます。宮地尚子さんの『傷つきのこころ学』を読みながら、SNS空間で"自分が正しい"と思うことを発信する場面では誰かを傷付けている可能性があることを思い出して、自責の念で潰れそうになり帰りの電車の中でまた泣いた。批判と応援の間に立っている自分自身を責めて大きな痛みに覆われてしまっている方を見て、わたしは優しいひとのことを間接的に傷付けたかもしれないと思って後悔した。これ以上、ファン同士の対立を悪化させたい訳でも特定の誰かを責めたい訳でもないです。「排除」のために言葉と時間を費やしても連鎖しかしないですよ。批判の枠を越えた誹謗中傷や人格否定や煽りを辞めてほしい。わたしはこのファンダムからは去りますが、人間関係からは撤退したくないです。

 まず、傷ついたり、傷つけたりしたからといって、それで終わりではない、ということ。絶望しないでほしいし、人間関係から撤退しないでほしい。そして、悪循環に陥って、孤立してしまわないでほしい、ということです。

 傷ついたからといって、ずっとそのままでいる必要はありません。傷つきに対処する方法はたくさんありますし、傷つきから生まれる気づきや学び、豊かさといったものもあります。

 無傷のままで生き延びることはできないからこそ、少しでも傷つきを減らせるような社会を想像し、そういう社会を創造していけるように、「傷つき」について皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

 

 

 

RIIZEの魅力が褪せることはないし、本人達の輝きはそのままですよ。本人達のものだから。楽曲への思い入れもあるし、6人体制の期間だって大切に見守って愛していたのだから「6人」を否定する気持ちなんてない。ただ、取り囲む環境がもはや何層にも重なった膜のようになっていて、元の輝きが観たくてもその膜に隠れて見えなくなってしまった。RIIZEを観てきた大事な記憶はあるけれど、その上にBRIIZEから送られた文字列が乗った状態で上書き保存されてしまった。 眩しくて目が眩むほど大切だった存在なのに。本当にごめんね、メンバーは何も悪くないです。

RIIZEのこと、とってもとても大好きだった。肩肘張らない抜け感のある雰囲気とパフォーマンスへの熱量のバランスが絶妙で、粋なグループだなと思っています。楽曲ごとに新たな声色を知ることが出来て、観て/聴いていてワクワクする高揚感や期待感に溢れていた。MBTIで言うところの"T過多グループ"とイジられる場面もあるけれど、目の前のやるべきことに淡々と向き合いながらお互いのペースを尊重し合う、その堅実な姿に惹かれていた。落ち着きが全体にありつつ、いつだってステージや結果に貪欲な姿勢を緩めないところが素敵だと思いますよ。

 

少し、パフォーマンスの話もさせてくださいね。どうしたって目を惹く華がある絶対的な存在のウォンビンさんを"センター"、実力で誰もを納得させることが出来る頼もしい"メインダンサー"のショウタロウさんが居て、そのふたりが中央の位置で一等輝くことが出来るのはスンハンの存在によって三角形が生まれていたからだと捉えていましたよ。居ないと輝けない、なんて意味ではないです。波打つような曲線的な踊り方をするウォンビンさんと、音を全てを拾って踊る細やかなショウタロウさんと、直線的でパワフルな瞬発力あるスンハンさんの、それぞれの魅力がパチっと綺麗に組み合うバランスが観ていて心地良かった。自我を前に出すというよりお手本通り丁寧にきっちりテキパキと踊るウンソクさん・ソヒさん(わたしはこの2人の踊りが好き)、重厚感を生んでくれて全体の説得力を増してくれるソンチャンさん・アントンさん、が対角になるような形で固めている構成を美しいなと思っていた。ひとりずつでは見えなかった魅力も複数人になることで輪郭を持ち始めるところが、アイドル「グループ」の美しさだと思っています。6人体制になって以降の『Get A Guitar』のダンスブレイクの場面(ショウタロウさんが前列センター、少し後ろの位置でウォンビンさん・スンハンさんが対になるフォーメーション)も、ウォンビンさんが元の立ち位置のまま踊り続けてくださっていることがうれしかった。ずっと、ありがとうございますね。たとえそれが振付師による指示だとしても ですよ。

活動復帰の報せと共に joyの最新版やimpossibleの7人体制ver.を公開して実力で圧倒してアンチにも納得してもらう、みたいな方法もあったかもしれないのに、とifのパターンを想像しては落ち込んでしまう。もちろん、反応が分からない状態のまま姿を晒す危険性もあるから、慎重に選んだ結果が文章のみでの発表だったのかもしれないですよね。

世界観、審美眼、クリエイティブセンスや嗅覚の良さ、それらは本当に素晴らしいのだから、SMはもっと自分達の決断に揺るぎない自信を持って貫いてほしかった。(※この旨を投稿した際には、脱退も事務所の決断なんですけど!みたいな意見が届きましたが、それが破綻してることは分かりますよね。誹謗中傷によって曲げられた先にあった「決断」ですよ)

 

ずっと、メンバーは何も悪くない。取り囲む人間達が起こした問題です。

「花道だけを歩いてね」なんて、もうアイドルに対して気軽に言うことは出来ない。ファンから用意された、ファンから望まれた形の"花道"から逸れた場合には"弔花"が送られてしまう可能性があるのだから(スンハンさんのためにこの言葉を言っているスンハンペンの方を見て、その優しさに涙が出た。花の意味を取り戻そうとしてくださってありがとうございます)。この社会で「いつも幸せ」で居ることは難しいと思うので、せめて苦しい時には立ち止まれる環境であってほしいです。あんなことがあったのに、休む期間もなく全力で走り続ける6人の姿を観てると心が痛む。それでも、続けてくれてありがとうね とも思ってしまうし、その自分自身の矛盾で擦り切れそうになる。

わたしはソヒさんのオタクでした。ソヒさんの「朝のお水一滴みたいな感じの透明感」溢れるキラキラした輝きが眩しくて、あまりにも遠くて大切で。その眩しさがこれからも守られることを願っています。胸に沁みる空の輝き 今日も遠く眺め 涙を流す、ですよ。 定期入れに挟んだトレカのソヒさんが笑ってるのを見るたびに、わたしはうれしかったんですよ。そういう距離でも十分過ぎるくらいに幸せだった。声が宝物だよ。どうか健康に気を付けてくださいね。

f:id:karaagetolemon:20250109010104j:image撮影中のソヒを見ながら「朝のお水一滴みたいな感じの透明感」と言って微笑むスンハン

 

わたしは、ヤマシタトモコさんの漫画『さんかく窓の外側は夜』にある台詞「きみを守る大人がいなかったのは決して普通じゃないし、きみはもっとそれを嘆いていい」を大切にしています。この冬、何度も頭の中で反芻した。RIIZEとスンハンさんへの感情が重なります。君達を守る大人がいなかったのは決して普通じゃないし、君達はもっとそれを嘆いていい。スンハンさんの活動再開の報せのあとに聴いた『Combo』の"누가 뭐래 널 원하고 있어(誰がなんと言おうと、君を求めている)"に泣いたし、この曲をみんなで並んで歌う日を心から祝福したいよと思っていたんだよ。 わたしはもう7人体制に戻すことを第一には望んではいません。これ以上、好奇の視線と危険と暴力に晒されないで欲しいです。現状の、この状態のファンダムの元に戻ってほしいと思うのは、今のわたしには難しい。まずは、事務所とファンダムが抱える問題が少しでも良い方向に変化することが優先だと思っています(2025/2/3修正)。

 

舞台に立つことを選んでくれて、本当にありがとうね。君達が望む表現が、望む形で、君達を信じてくれる人達と叶えていけることを、遠くから願っています。願ってばかりだ、無力だなと思う。心から大好きでしたよ。

f:id:karaagetolemon:20250109124537j:image ヤマシタトモコさんの漫画『さんかく窓の外側は夜』6巻より


冷笑や感情を逆撫でするための煽りが何を生み出せますかね。誠意の大暴れをしていこうね。冷笑の時代は終わり。大暴れ!暴れながら手を繋ごう。おかしいと思うこと、おかしいって言っておかないと「そういうもの」になってしまうよ。長々と書いたけれど、わたしは「誰かを踏みつけたのなら 、まずは相手に謝ってほしい」の気持ちです。

 

心が砕けて諦めたくなってしまうような出来事が、世界で日々起き続けていますね。まだまだ寒さも続きますので、皆さまどうか心身ともにご自愛ください。長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。またどこかで

 

※本ブログの内容は、個人の視点からの言葉となります。そのため、主観も多く含まれていることと思います。あくまでも、記事ではなくブログとなります。なるべく「事実」に関しては公式からの投稿・認知度が高いメディアの記事を引用元に選ぶよう意識しましたが、SNSから拾った言葉は対「わたし」個人宛だったものを含むため偏りがあると思います。より多面的に詳細を辿りたい方は、お手数ですがご自身でも検索いただけますと幸いです。(2025/2/3修正)

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修正履歴

2025/2/3 修正履歴

自分で読み返した中で気になった部分、読んでくださったからのご意見を受けて修正・補足が必要と感じた部分を変更しました。修正箇所の詳細と、修正理由を残します。本文内の修正箇所は、文末に(yyyy/mm/dd修正)と青字で追記いたします。

 

○修正箇所:『おわりに』「わたしはもう7人体制に戻すことを望んでいません。これ以上、好奇の視線と危険と暴力に晒されないで欲しいからです。現状の、この状態のファンダムの元に戻ってほしいと思うのは、わたしには難しい。 不安の方が上回ってしまう。もちろん、戻る道があるなら泣いて祝福するけれど。」→修正後:「わたしはもう7人体制に戻すことを第一には望んではいません。これ以上、好奇の視線と危険と暴力に晒されないで欲しいです。現状の、この状態のファンダムの元に戻ってほしいと思うのは、今のわたしには難しい。まずは、事務所とファンダムが抱える問題が少しでも良い方向に変化することが優先だと思っています。」

⚫︎修正理由:長々と書いた末にこの書き方をすると、"よく考えた"結果に辿り着いた最善策が「7人に戻すことを望まない」だったかのように読めてしまうなと後悔した。それは「7人に戻せという方が可哀想だ。だから黙って見守る方がいいのに」みたいな論調に乗ってしまうし助長させてしまう、または利用されてしまうかもしれないですね。考えが浅く、配慮に欠けました。7人体制に戻る道を探しながら発信している方達を傷付けてしまったかもしれないので、申し訳ないです。ただ闇雲に「戻って欲しい」と伝えてる訳ではなく、まずは会社が抱えている問題に対して改善を求めている方が多いため……本来はそこを続けられるのが良いと思います。これ以上、好奇の視線や暴言に晒されないで欲しいと思う気持ちはわたしの本心ですが、そもそもこの感情が生まれてしまっている環境・状況の方に問題があるので。わたし自身が頑張る気力と体力が途絶えてしまったために「わたしが」しみったれていただけです。そのため、修正いたします。

RIIZEもスンハンさんもファンも、なるべく傷付かない方法があったらいいんですけどね。法律を変えるのは難しいので(「難しい」は諦める理由にはならないけれど)、やっぱりまずは公式の立場である事務所に頑張ってほしい。好みとか精神性とか正義とか善悪だけの話じゃなくて、倫理の話として、人権問題・雇用問題として、もっと大事に扱われてほしいですよ。

 

○修正箇所: ①『弔花送付デモ』-「⚫︎個人的に」②『活動復帰が反対された理由』-「危機管理力やプロ意識が足りない」→修正後:「※本件とは条件が異なる性被害の話題を例として挙げたことで、傷付けてしまう方がいた場合には申し訳ありません。お詫び申し上げます。告発の意味を持つ場合には"プライバシーの侵害"の扱いは変化しますが、性犯罪はいかなる場合も被害者に落ち度はありません。また、スンハンさんを巡って起きた出来事は告発ではなく流出だったと捉えております。」を追記しました。

⚫︎修正理由:誹謗中傷への対応の例として挙げましたが、"性犯罪の被害者への誹謗中傷〜二次加害を防ぐために発された言葉"を、プライバシー流出とそれに伴う誹謗中傷〜二次加害と並列させて書く場合には、より細心の注意を払う必要があったなと反省しました。ご指摘ありがとうございました。『プライバシーへの侵害』の末尾に「※もし私生活での差別や犯罪への"告発"が起きた場合には、わたしは「プライバシー侵害」よりもその内容を指摘する側に立つと思います。」と書きましたが、そこだけでは不十分だったなと思います。該当する箇所に、補足文を入れることにします。性犯罪を矮小化させる文脈になっていたら申し訳ありません。こちらはわたしの配慮不足、認識不足に非があります。読んでくださった方の中にサバイバーやトラウマを抱える方が居た場合、傷付けてしまった可能性があるためお詫び申し上げます。

※私生活での写真がインターネットに晒されて拡散されて、数えきれない程の誹謗中傷を浴びせられた上で繰り返しその写真を消費されている状況も、わたしは現在進行形で「二次加害」に該当すると思っています。

 

○修正箇所:『おわりに』末尾に「※本ブログの内容は、個人の視点からの言葉となります。そのため、主観も多く含まれていることと思います。あくまでも、記事ではなくブログとなります。なるべく「事実」に関しては公式からの投稿・認知度が高いメディアの記事を引用元に選ぶよう意識しましたが、SNSから拾った言葉は対「わたし」個人宛だったものを含むため偏りがあると思います。より多面的に詳細を辿りたい方は、お手数ですがご自身でも検索いただけますと幸いです。」を追記しました。

●修正理由:ファンダム内にいる限り、正常バイアスがかかっている状態の発言からは逃れられないという旨のご意見を受け、ごもっともだなと感じました。ブログ冒頭にて「わたし個人の主観を含む形になります」とは記載しましたが、改めてブログの終わりに追記いたします。おすすめ欄の影響や自分自身の関心の向け方の偏り、近い価値観のひとと交流していることもあり、見ていた範囲や解釈に偏りがある可能性があります。主観も多く含んでいるかと思います。また、あくまでも一般人による個人ブログとなりますので、その点は再度ご認識いただけますと幸いです。

善悪や常識の判断基準に個人差があるのは当然のことかと思いますが、そのうえでも譲れない最低ラインは共通であってほしいです。

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※文中で引用した楽曲

1.気分 -カネコアヤノ(https://youtu.be/eAnE7dj8qHk?si=BEZEhUYWKlaK_CSR)

2.Get A Guitar -RIIZE(https://youtu.be/iUw3LPM7OBU?si=8Aj2FS3jKhXBraBE)

3.Love119 -RIIZE(https://youtu.be/0TAAUWHo4Ec?si=tDCauEm050NGtPkI)

4.joy (https://www.instagram.com/reel/CvT-rlwgajQ/?igsh=MWpnc2RubHg2emxmcQ==)

5.impossible -RIIZE(https://youtu.be/Ey53EQhkLY8?si=eKLCi9wKN0-6lWH0)

6.悲しくてやりきれない -青葉市子(ザ・フォーク・クルセダーズcover)(https://youtu.be/mUMUk07MdDM?si=Ag-PT_dZ4jGXuVZ-)

7.Combo -RIIZE(https://youtu.be/QflsDwyl2O4?si=2lw2oAaJq6gfBopW)