こんにちは、檸檬 です。お久しぶりです、または初めまして。いかがお過ごしですか?こちらは、気分はいつもあがったりさがったり、ジェットコースター情緒を繰り返しながらも何とかぼちぼち元気に過ごしております。
久しぶりに長文を残します。
大好きだったアイドル、RIIZEにまつわる話です。結論から書く方がわかりやすいかと思いますが、結論を出せないので…… わかりやすさのために溢れ落ちるものが増えるのも、よくないですからね。アイドルの私生活にファンが介入し過ぎていないだろうか、境界線を越えてはいないだろうか、みたいな話を書きます。
特定の誰か個人や属性を責める意図はありません。否定の言葉をたくさん含めてしまう形になりますが、RIIZEメンバーは何も悪くないです 。取り囲む人間達が起こした問題の話をします。 大事な部分なので明記しておきます。様々な立場・考えを持つ方がいる状況は理解していますが、"メンバーには非がない"点は共通認識であることを願います。拙い文章ではありますが、ご一読いただけますと幸いです。(経緯等にも触れるので、思い出す痛みがあったり、癒えかけた傷が戻ってしまうかもしれない方は、このまま閉じて大丈夫です。どうかご無理なく、温かくお過ごしください)
RIIZE『Combo』のMV「誰が何と言おうと 君を求めてる」
はじめに
昨年10月中旬、韓国の大手芸能事務所SM Entertainment (※以下、SM)所属のアイドルグループ・RIIZEを巡って、大きな騒動が起きました。
2023年11月から無期限活動休止中(※経緯は後述)だった元メンバーのホン・スンハン氏のグループ活動復帰が発表されたところ、一部ファンからの誹謗中傷を含む抗議活動が激化しました。"抗議"のためにとられた行為のひとつは、SMの事務所前に大量の"葬式用の花輪(※以下、弔花)"を送る ものでした。 ファンダム内でも、倫理的に一線を越えてるのではないか 人権侵害にあたるのではないか、と意見が割れた部分です。誹謗中傷や弔花送付に対する措置が取られていない状態のまま、復帰発表からわずか2日後にスンハンさんのグループからの脱退が発表 されました。
その一連以降、心が砕けてしまった感覚があって。虚しくなる瞬間が多いです。
昔から色々なことをうまく受け流せない性格なこともあり、X(旧Twitter 。以下、本文内はTwitter とします。イーロン・マスク への抵抗)上で個人アカウントから届くリプライ・引用ポストに2ヶ月間ほど返信していましたが、精神的にも肉体的にも擦り減ったため距離を置いていました。結局、Twitter は"議論"を出来る環境ではないというか……「レスバ(レスバトル)」の枠を越えるのは難しいのだなと痛感します。分かってはいたけれど。個人相手に返さないための方法として、なるべく自分を制御するための方法として、日記か?とは思いつつ日記ブログとして、文字に残す選択をします。
それを問題だと思います、それを問題だと思いません、あなたの言っている意味が分かりません?どうして分からないのですか?わたしも分かりません、で跳ね除け合っていたら、埒があかないなと思ってしまう。何をどういう理由と考えで「問題」だと思っているか、個人の主観を含む形にはなりますが、まとめます。
これまでにTwitter 上で交わしたやりとりの中では、「そんなことは言っていません」になる場面が少なくなかった。わたしの言葉不足や表現の曖昧さが招いてしまった誤読やすれ違いもあるだろうし、売り言葉に買い言葉で返したわたしの幼稚さが生んでしまった部分もあると思うため、こちらの責任もあります。ただ、例えば「お米が好きです」と言ったら「パンは嫌いってことですね」と返されてしまうような、途方もない噛み合わなさが発生すると精神的に擦り減ってしまいます。溢れ落ちたり、解釈の揺れが生まれるような余白が残ってしまうよりは多い方がいいかなと思うため……長くなります! 章単位でも読めるようにするため、複数回おなじ話が出てきますが、その点ご理解ください。
※ ブログ内で記載する「誹謗中傷」「加害」「侵害」「暴力」は個人の主観によるものであり、現時点では"司法が判断を下したこと"を意味する訳ではありません。事務所から発信された声明に含まれる「誹謗中傷」「虚偽情報の流布」等の言葉はわたしの主観ではなく事務所の見解です。
見出し
概要・問題点・経緯
概要 RIIZEに所属していたホン・スンハンは、デビュー前のプライベート写真や動画がSNS で流出・拡散されて騒動となり、2023年11月から無期限の活動休止をしていました。休止期間を経て、2024年10月にグループへの復帰が発表されたものの、ファンダムの一部からの反発・抗議・誹謗中傷が激化し、復帰発表からわずか2日後にグループからの脱退が発表されました。
問題点 話のスタート地点・重要視する点の捉え方で解釈が変わる可能性があるため「わたし」個人から見た問題点となります。大きく分けて3点です。
活動休止のきっかけとなった過去写真・動画の流出はプライバシー侵害にあたる内容だった :デビュー前のプライベート写真・動画が流出→拡散された状態で誹謗中傷が繰り返されました。 友人間のみで交わされたやりとりや鍵アカウントの内容が晒されていたため、プライバシーの侵害が起きているように感じます。ファン側がアイドルの私生活に介入し過ぎているのではないでしょうか。
抗議方法が人権侵害にあたる内容だった :復帰への「抗議の手段」として用いられた方法には、事務所前に弔花を送るというものがありました。生きてる人間に対して死を連想させる弔花を送る行為は、加害性を持つと思います。また、弔花以外にも一線を超える誹謗中傷が散見される状態でした。
事務所の対応内容・順番に疑問がある :重要な決定事項をわずか数日で覆した点、加害行為を放置した点に不信感を抱きます。復帰により生まれるであろう批判や誹謗中傷をあらかじめ想定し、対策しておくことは出来なかったのでしょうか。予測・対策・対応の全てが杜撰に感じました。弔花送付や誹謗中傷を含む反対の声を否定する前に「意見」として扱っていたため、加害行為を「黙認」した態度に見えてしまいます。
※ わたしが一連の出来事に対して抱いた疑問や違和感は、こちらの対談記事で交わされている内容と近いです。経緯や背景についても触れられているため、こちらを読んでいただきたいです。
経緯 起きた出来事と事務所の対応をまとめるため、時系列順に並べます。※流出源が公表されていないため、流出につきましては期日ではなく時期で記載します。
2023年8月1日:SMから新人グループとしてデビューするRIIZEが発表される
2023年8月中旬 :スンハンの、デビュー前のプライベート写真がSNS 上に流出・拡散 される⇒誹謗中傷が起きる
2023年8月30日:weverseにてスンハンの直筆の謝罪文が掲載される。 「誰かを責めることや弁解の余地はなく、このすべては僕の軽率さから起こったことであり、僕の過去の時間と行動を振り返りながらたくさん反省しました」
2023年9月4日:RIIZE正式デビュー
2023年11月中旬 :スンハンのデビュー前のプライベート写真・映像・SNS でのメッセージ等が流出され始める(※路上喫煙の姿があり、それが未成年時ではないかと指摘される。事実だった場合、この点は処分対象となる部分だとわたしも思います) ⇒誹謗中傷が激化する
2023年11月22日 :スンハンの無期限活動休止が発表される。weverseにて直筆の謝罪文が掲載される 。活動休止の報せと同時に、SMから流布されている映像や動画には誤解を誘発するような二次加工が施されていること、事実とは異なる歪曲された情報が拡散されていること が指摘される。「モニタリングを進めて相当量の資料を収集、無断流出および流布者を特定し、本日午後に管轄警察署に告訴状を提出する計画です」 「無断流出および流布によるアーティストの名誉毀損 はもちろん、さらにサイバー犯罪、脅迫など各種不法行為 に対する部分までの法的措置を追加検討中です」
約10ヶ月間の活動休止期間。 その間も、プライベートで友人達と遊んでいた姿が盗撮・拡散され、誹謗中傷が繰り返される。休止期間中に友人と遊んでいたことや、遭遇したファンから求められたサインに対応をしたことも批判された。※休止期間中の外出制限やサイン対応への制限があったかは不明
2024年10月11日 :SMより、スンハンが2024年11月からグループ活動を再開することが発表される。「デビュー前から心血を注いで計画してきたRIIZEの次なるチャプターは、7人のメンバーが一緒にいることでさらに意味のあるものになると判断。今後のチームの活動方向について何度も話し合った結果、スンハンがチームに復帰することを決定しました 」
復帰発表の直後から誹謗中傷が再び激化。Twitter 等のSNS 上でアウトタグ投稿(※ハッシュタグ を用いたメンバーへの批判)や弔花送付の呼びかけが生まれる。事務所前に弔花が送られ始める。
2024年10日13日 :海外スケジュール中だったメンバーのウォンビン が、weverseにてスンハンのグループ活動再開に関するメッセージを投稿する。「僕達もスンハンそして事務所と本当に長い間たくさん話し合ってきました。そのようにメンバー達が一緒に考えに考えて深く悩んだという事だけは知っておいてほしいです 」⇒事務所から指示された文章・投稿ではないかと疑われ、一部のファンから批判の声が集まる。現在、投稿は削除済。※投稿日は日本時間に合わせます。
2024年10日13日 :SMより、「本人の意思」としてスンハンがグループから脱退することが発表される。weverseにて直筆の謝罪文が掲載される 。※RIIZEメンバーは海外スケジュール中だったため、7人が揃った状態での直接の話し合いの場が設けられないまま決断に至っている。
2024年10月17日 :SMアカウントからスンハンに関する虚偽情報の流布・誹謗中傷への注意喚起および法的措置(告訴状の提出) の進捗報告を含めた声明文が発表される。同時に、RIIZEアカウントからはRIIZE現メンバー6人に関する虚偽情報の流布・誹謗中傷への注意喚起および法的措置の進捗報告(立件〜送検済) を含めた声明文が発表される。
2024年11月15日 :SMより、スンハンが2025年下半期にソロデビューする ことが発表される。 詳細は未定のまま 「ソロデビューする」ことが発表される。同日、スンハンのソロ名義としてのInstagram アカウントが発足。
RIIZEは6人体制で活動を継続中。脱退発表の数日後には対面イベント、合同コンサートにも参加していた。
振り返ってみても、何度考えても、この一連をわたしは「おかしい」と思います。流出はプライバシー侵害にあたると思うけれど、本人もメンバーも事務所もそれらを一度飲み込んだうえで"休止"期間を設けていたんですよ。復帰の意思があっても実現できないのならば、何のための休止期間だったのか、と未だに思います(※メンタルや関係性の回復のための、ケアの時間が必要だったとは思うので「休むこと」自体には賛成していました)。スンハンさんは複数回、直筆の謝罪文を出しています。その文章を書く時に何を思っていたのか、想像するだけでも胸が潰れそうになる。
直接の話し合いの場を設けられることがないまま、「来月から一緒に活動する」と思っていたはずのメンバーがわずか数日で"元メンバー"に変わってしまったというのに、"自分達からは何も言うことが出来ない"状況に追い込まれた6人のことも心配で仕方なかった。その中でもひたむきに頑張り続ける姿を観ていると、申し訳なくて涙が出る。立ち止まる時間すら与えられていないんですよ。ファンが離れていく不安や、優しいファンも居ることを確認できる安心もあるだろうから、一概に「休む方がいい」と言い切ることは出来ないけれど。
アイドルのことを感情がある存在だと思っていたら そんな扱いをするだろうか、と感じるような出来事が続いています。 ファンも事務所も、アイドルの存在を「商品」として欲望と利益の対象として扱っているように感じます。
グループへの復帰を決断したのなら、事務所側は予測できる範囲の批判への対策ぐらいは練っておく必要があった。 そんなこと、素人にも分かりますよね。倫理的にも疑問を抱くのはもちろんだけど、企業として、ビジネスとしての意味でも疑問だらけです。信頼に欠ける対応が続きました。復帰発表→誹謗中傷→警告を含む声明文→脱退発表、ならまだ理解できます(するなよ誹謗中傷、負けるなよ事務所、とは思う)。今回のSM・RIIZE運営が行ったのは、復帰発表→誹謗中傷→脱退発表→警告を含む声明文(誹謗中傷の内容を明記していない)、という順番でした。防げたはずの暴力があったように思えて仕方がないです。 起きてしまった事実は変えられないけれど、せめて「その後」の対応は誠実であってほしい。 起きてしまった暴力を、公式の立場からきちんと言葉にして否定してほしい。放置しないでほしいんですよ。
近しい関係から流出されていた可能性があるため、経緯全てを公表するよう求めるのは、さらに精神的負荷がかかるかもしれません。全てを明かせとは思いません。
法的措置への対応速度や手厚さに、プロダクション間でかなり温度差があるように感じるのもまた歯痒い部分です。それは第5センター(≒ウィザードプロダクション)が抱える問題なのでしょうか。「ソロ活動が決まったのだから、大人しく受け入れた方が今後のスンハン本人のためになる」という意見も多いですが、これまでの事務所側の対応への不信感が拭えないままなので……。 ちなみに第5センター長が「その後」やってるのは、Instagram のストーリーで映画のスクショを意味深な感じで載せて、ファン側が"考察"めいた読み取り方をする流れを生む謎行動です。本当に、大丈夫ですか?
※SMは1〜5のプロダクションに分かれて運営しています。RIIZEが所属する第5には、現段階ではEXOとSuper Juniorが所属しています。2024年の年末にかけて、少女時代のテヨンさんの誹謗中傷への法的措置・æspaウィンターさんの虚偽情報の流布への警告が行われました。
2024年4月時点でのSMのプロダクション内訳
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弔花送付デモ
復帰が発表された後、反対するファンの一部からはSMの事務所前に大量の弔花が送られました。送られた弔花の中には、スンハンさんの個人名が書かれたものもありました。個人名と共に「故人」「ご冥福」を意味する文字が含むリボンが添えられていたため、特定の人物に対して"死"を連想させるような行為・光景だったと思います。
※ SM事務所前に送られた弔花の一部です。ショッキングな光景なので、閲覧の際はご注意ください。
VIDEO - YouTube
弔花送付について言及すると、以下のような意見が生まれる場面が多いです。拾える範囲にはなりますが、わたしの意見を書きます。
でも「7コール」をしたじゃないか
韓国に昔からある文化だから口を出すな
前例はすでにある抗議方法だ
あれは事務所に宛てたものだ
弔花を送られるほどの問題を起こしてる
そのイメージがついてしまう
いつまでその話をしてるのか
①でも「7コール」をしたじゃないか
弔花送付を問題視するひとに対して、一部のBRIIZEは「でもot7は6人に対して"7コールをしたじゃないか」という旨の返しをします。 見えている範囲に偏りがある可能性はありますが、この意見を見かけることが多かった印象です。
※ BRIIZE…RIIZEのファンネーム/ot…One True Paringの略。ot6を「6人派」ot7を「7人派」と表現してBRIIZEが対立している場面が多い。/ 7コール…ファンによる「RIIZE is 7」というコール。会場で直接声をあげるものと、SNS での投稿やハッシュタグ がある。
まず「今ここでは、"生きてる人間に弔花を送る"行為を指摘していますので、話を逸らさないでください」になります。向こうだってこういうことをしているのに、と感じてしまうのかもしれません。確かに、自分が問題だと思っている部分がスルーされたように感じると、歯痒く思うかもしれません。
前提として、わたしはRIIZEは7人グループだと思っていますが、6人が立つステージに向かって7コールをする=「RIIZE is 7」と叫ぶことには賛成していません。
"6人体制での100%"を届けるための努力をしている場面で、"7人"を求められるのはメンバーにとって負担にならないだろうか、と思うからです。奇数がよく映えるフォーメーションが多かった中で、6人編成に組み直して作品に仕上げるのは簡単では無かったと思います。6人が立つステージに向かってRIIZE is 7と叫ばれると、その場面での頑張りやパフォーマンスが否定されてしまったように感じてしまわないだろうか?と不安になります。
また、RIIZE is 7と伝えられた瞬間に6人がその場で返せるリアクションは制限されてしまうのでは、とも思います。例えば、少しでも微笑めば肯定≒7人に戻ることを望んでる あるいは可能性があるとみなされ、少しでも戸惑えば否定とみなされる可能性があるのではないでしょうか。常に誰しらからカメラを向けられているコンサート現場、そして事務所からの指示もあるはずの状況下で、メンバーが返せる「素直なリアクション」なんてものは存在するのでしょうか。見た側の感情で、見たいように受け取る/受け取られてしまう形になる気がします。生身の人間に対して、その場・その瞬間にリアクションを求めるには負荷が高過ぎる内容だと思います。6人に対して伝えるためではなく会場全体に向けて発信しているのだとしても、矢面に立たされるのはメンバーだよな……と。そのため、わたしは6人がいるステージに対して7コールを送ることには賛成していません。
とは言え、"弔花への批判"に対するカウンターのように7コールの話題が挙げられる場面では、わたしはコール側に立ちます(※対になる内容とは思えないため、その対立に加わりたくないし「それは別の話題です。」で降りたいけれど)。姿を見せずに安全な場所から「いなくなってほしい」という意味を届ける花と、姿を晒した状態で直接「ここにもうひとり居てほしい」と届ける声を比較するのなら、迷わず後者の側に立ちます。7は6を含む数字ですよ。7人を求めることが「6人への否定」に直結する訳ではないです。 弔花と7コールが対になるもののように扱われ続ける限り、わたしは「7コールに反対」とは言えないのです。
7人体制を望むひと≒7コールをする/賛同するひと、ともならないですよ。6人体制を望むひとが必ずしも弔花を許容してる訳ではないように。派閥争いみたいな話に持っていくのは不毛なんです、そんなに人間は「○か○以外」ではないはずですから。ot6とot7の対立みたいな構図に固執 したままだと、いつまで経ってもファンダムの口論は収まらないと思います。 これは、復帰を望むひと・脱退に異議を唱えているひとに対しても思っていることです。0か100じゃないですよ。
※メンバーに向けられるコール「RIIZE is 7」とSNS 上での投稿やハッシュタグ として使用される「RIIZE is 7」の文言が同じなので、それも相まって複雑になっている気がします。
非暴力で意思表示をするための手段として、ボイコットやハッシュタグ で連帯するのは意味のあることですが、一部の動きに賛同できないためわたしは「RIIZE is 7」のハッシュタグ 等にはあまり参加しておりません。送り先はそこで合っているのだろうか、意図を伝えたいのならば経緯を含めた文章を送る方が誠実なのではないだろうか、現状ではメンバーの目に入る場所で行うと心的負担を与えてしまう結果にならないだろうか、と思う部分があるからです。
脱退の前後でも、RIIZE is 7の言葉の響きは変わってきます。脱退後は、君の席は確かにそこに在るはずだと伝える意味に加えて、傷付けられて排除された一連への抵抗にもなるでしょう(送り先やシチュエーションは選んでほしいけれど)。RIIZEは7人でデビューして、7人での活動を7人が再開しようとして、ファンによって1人が追い出される形になり6人になりましたね。その流れがあったのに「RIIZEはいま6人なんだから」で切り捨てるのは乱暴だと思います、追い出しているのだから。7人が7人体制を選んだのだから、元々はRIIZEは7人でしょう。
②韓国に昔からある文化だから口を挟むな
誤解が生じたら困るので明記しておきますが、韓国の方から言われた訳ではないです。韓国のファンから発信された言葉ではなく、日本のファンから発信された「他国の文化に干渉するな」という旨の意見です。以下、箇条書きにします。
加害性を持つ行為を「文化」と呼ぶことにも問題がある
問題があるという指摘に「昔からある」と返すのは話が逸れるし、指摘に対する答えになっていない
「昔からある」が暴力を正当化する/できる理由になると思うひとを生むことの証明でしかない。なおさら、放置してはいけない問題だと思う(暴力は"放置される"と再生産されるし、その放置自体が加害性を持つ)
加害性を問題視している場面で「他国の文化なら口を出してはいけない」とはならない
「昔からある韓国の文化」なのだとしても、韓国内でも賛否がある
以前、わたしが"7コール"に対する考えを載せた際には「文化の違いということは理解しています」という英語のコメントがつきました。"文化"は境界線を保ち合う必要のある繊細なものではありますが、「文化の違い」を盾にすると議論の空中分解が生まれてしまうのではと思います。また、暴力や侵害として指摘されている行為を「その国の文化」として日本の立場から発信する危うさをご自覚いただきたいです。
参考記事
冒頭に載せた記事と同じものです。こちらで弔花送付の背景についても触れられています。過去にも利用された手段ではあるものの、用途が異なるように思いますよ。"元々は対企業、または政治に対するデモや抗議活動の際に使われていました。諸説ありますが2000年代から出始めたと聞いています。最初は大きな権力や組織に対して、弱い立場の人たちが集まって少しでも意見を届けよう、声を無視されまいとするための苦肉の策だった んですよね。"
③前例はすでにある抗議方法だ
「前例はある」「他事務所でもあった」と説明するために、BTS やNewJeansの件でHYBE前にも弔花が送られていた件を話題にあげてる方も見かけました。野球などスポーツの界隈でも、抗議のために弔花を用いる事例はあるみたいです。韓国の同徳女子大で、生徒達の同意なしに共学化が決まったことへの抗議として弔花が使用されていたのも記憶に新しいですね。RIIZEの件の後にも、SM所属の先輩グループにあたるNCT127のツアー規模に対して異議を唱えるためにファンからSMの事務所前に弔花が送られました。
弔花送付が過去にもあり、他にも起きていることは理解しております。いきなり自然発生して、あんな短時間で広がると考える方が難しいでしょう。どこかで学習したものだということは分かります。
わたしが「ファンの理想から逸れてしまった場合/不利益になると判断された場合、暴力を含む方法で排除されたとしても会社は否定しないし守らない、という前例が出来てしまった以上は アイドル本人達はもう何も言えない状況になるでしょう。」と投稿した際にも「前例はある」との反応が生まれました。「前例のない、初めて起きた事例」という意味での発言ではありませんでしたが、わたしの言葉が不十分でした。「前例」を「過去に一度起きた例」の意味でつかっていましたが「一度目」「初回」の意味で読む方がいるのならば、控えたいと思います。例または事例と表記するようにします。
脱退要求の意味でBTS のメンバー個人宛、辞任要求等の意味でNewJeansプロデューサーやHYBE議長の個人宛に送られた例はあります。弔花を送る抗議の方法自体に疑問がありますが、デモ利用するとしてもアイドルファンはその送付先と用途を間違えているのではないでしょうか。 企業や学校に対する反発として送られたものと、個人宛に送られたものでは意味が異なると思います。
特定の個人名を含めた形で「故人」「ご冥福」の文字を添えられた弔花が、"ファンダム側がメンバーの活動再開への反対のため"に送られた事例はあるのでしょうか。いえ別に、初めてかどうかを重視したい訳ではないけれど……。BRIIZEは"問題"への抗議ではなく、復帰という決定事項へ反対するための抗議として送っているため、他の例と比較しても特に理不尽じゃないか?と思ってしまいます(※復帰による影響を問題視して、決定事項≒問題と捉えているのだろうなとは理解します)。
RIIZEの件で「ファンがアイドルの私生活に介入したうえで自分達の意見を通そうとして、プライバシーの侵害や誹謗中傷にあたる部分があったのに、事務所側が指摘・警告する前に決定事項を短期間で覆してしまった」ケース(初めての例じゃないのだとしても)を生み、放置されたことに疑問を抱いています。 暴力を放置して、"意思表示のための暴力"を学習する機会を生んでしまったこと を問題視します。
また、先の❷でも触れましたが「昔から/前からある」「他にもある」「今回だけじゃない」は、暴力の指摘に対する回答として不十分です。 例えば、体罰 やハラスメントが指摘された時に「昔からあります」と答えて「そうですか、それなら昔からあるので仕方ないですね」とはならないことは理解できるでしょう。机の上に菊の花を置く嫌がらせを問題視して指摘した時に「昔からあります」と返すひとがいたとしたら、見当違いな回答だと思いますよね。わたしにはそういう類の返しに見えてしまいます。
参考記事
↓弔花送付の経緯や背景、影響範囲はこちらの記事がわかりやすいと思います。RIIZEの件での弔花送付は「デモ」としての手順が不十分であり、 NewJeansファンは手順を踏んでいたとの説明が記載されています。そのため、他グループの例を挙げても墓穴になるだけかと思います。SM側もすぐに片付けなさいよ と思っていましたが、デモの手続きを踏まずに勝手に設置されたため"不法に置かれた物であっても私的財 産と見る余地があり、むやみに片付けることもできない "対象となっていた可能性があるとのことです。この点はわたしの認識不足でした。
"現行の韓国の法律では、屋外集会またはデモの主催者は、開始48時間前に管轄する警察署に事前申告書を提出しなければならない (略) 個数などが申告内容と異なる場合、管轄区庁による戒告処分がありうるという。"
もし過去にも同じような出来事が起きていたのでしたら、わたしの認識不足ですね。過去にもファンダム側が意見を通そうとした事例として、EXOやSUPER JUNIORの例を挙げている方もいましたが、RIIZEの件と同じような内容と捉えているのだろうか……?と戸惑いました。恐縮ですが、当時の温度感や誹謗中傷の範囲を詳しく確認するのは難しく、RIIZEの件とどれくらい重なるのかは把握しきれておりません(※ブログ記事等は拝読しました)。各種SNS 等のプラットフォームも変化しているため、拡散の速度や範囲・誹謗中傷の内容にも差があるかと思います。詳細が異なったとしても"ファンがアイドルの私生活に介入して意見を通そうとした"点では重なるかもしれませんね。その意味でしたら、「前例はある」に対しては、そのようですねと思います。同じような問題を繰り返し続けている事務所なんだなと項垂れます。
④あれは事務所に宛てたものだ
弔花に添えられた言葉の宛先が"事務所"だったものも少なくはないため「SMに宛てたものだから(個人への人権侵害にはならない)」という意見も見かけます。誹謗中傷は「誰宛」であるかも重要になるため、確かに事務所宛の弔花の扱いは難しくなるかのもな と思います。
"メンバー1名の復帰への反対"として弔花が送られ、そして"個人宛のものを含んでいた"あの状況下では、大量の弔花が並べられたあの光景は「スンハンさんの存在」そのものを否定するようなものに見えました。渡された花束の中にたった一輪でも毒の花が混ざっていたら、受け取った者は花束全体を恐ろしく思わないでしょうか。
⑤弔花を送られるほどの問題を起こしてる
問題点として挙げられる内容や経緯に疑問がありますが、いったんそれらを飲んだ状態で考えます。死に値するほどの出来事でしたか?弔花の一部には「故人」「ご冥福」と書いたリボンが添えられていました。それは、紛れもなく死と結びつける表現ですよね。 "傷付けられても仕方ない"とされるような理由を探したり列挙する、その加害性に無自覚なところが怖いと思ってしまいます。
ただ、これは「〜したら〜されても仕方がない」の考え方に至るような出来事を経験してる あるいは目の当たりにして刷り込まれてきたひとの意見かもしれないので……暴力の再生産なのだろうなと感じる部分でした。
暴力が生まれた場面で「そうされても仕方ない理由がある」「そう"されたくない"のであればそれにふさわしい存在であるべき」という話に持っていくのは危険だと思っています。 差別問題に関する話題のため少し逸れるかもしれませんが、 荒井裕樹さんの『 感情の海を泳ぎ、言葉と出会う』の言葉を思い出します。
差別と闘う人物は崇高で尊い 、あるいは崇高で尊い 人間こそが差別と闘えるという価値観は、差別と闘うには崇高で尊くあらねばならない、といった考えと隣り合わせだ。
こうした思考の一歩先には、差別されたくないのであれば差別されないにふさわしい価値ある人間であらねばならないという、それ自体どうしようもなく差別的な価値観が待ち構えている。
https://www.kyohyo.co.jp/publication/detail.html?pid=204
暴力を行った側には、その理由が求められます。責任が伴いますから。誹謗中傷や弔花を"送った"理由として話すのと"送られた"理由を話すのでは意味が変わるのではないでしょうか。「〜だから誹謗中傷をした」と「誹謗中傷をしたけど、〜な理由があったから」では重みが変わるのがわかるでしょうか。矢印が自分側/相手側に向けているか、で意味は変わりますよね。その差は大きいと思います。「弔花は確かにやり過ぎで可哀想だったけど、でも本人にも〜な理由があるから仕方ないね」みたいに扱われて、問題が矮小化されていくことにもう耐えられない。耐えられないのは、わたし個人の感情です。信田さよ子 さんと上間陽子さんの対談集『言葉を失ったあとで』には、加害側は説明すべきであり理由が求められることについて書かれています。
たまたま運が悪かったというのはダメで、殴ったひとは説明すべきだと思う。「あなたのそこが気に食わなかった」って説明でもいい、ないよりは。そして、申し訳ないけど暴力をふるってしまった、いまはこう思ってるとか。自分なりに、持てる言葉で説明しないといけないし、被害者はそれがないときに、自分なりに理由を探らなければならないんですよ。
⑥そのイメージがついてしまう
「そのイメージがつくこと」をよく思わない理由は何なのでしょう。それは、弔花送付は倫理的に「よくない」ことだと理解しているから生まれる発言ではないのでしょうか。そのイメージがついてしまうような、その出来事が起きた事実に対してまずは怒っているんですよ。RIIZEの活動にとっても、スンハンさんの活動にとっても、この先もう消えることのない最悪な事実であり、消えることなくついて回る印象だと思います。トラウマにもなるかもしれません。それはファンにとっても。
せめて、あれは"間違っている"ことだったと公式側が否定する必要がありますね。加担しない姿勢を見せること、この先に発生させない意思表示することは重要だと思います。 bestではなくbetterを求めています、既に最悪なのだから。否定した事実だけでも残してほしいんですよ。
RIIZEをよく知らないひとにとっては「なんかあのグループのオタクっていつも荒れてるよな」みたいな印象が残るかもしれませんね。ファンの印象とアイドル・アーティストの印象は結びついてしまう側面があるでしょう。それを望んでいる訳ではないので、RIIZEに対しても、ただ大切に見守ってきたひと達に対しても申し訳ない気持ちになります。RIIZEは何も悪くないので。
⑦いつまでその話をしてるのか
そうですね、わたしもそう思います。いつまでも対応がされず「まだ」解決していないから「まだ」繰り返している状況です。
●個人的に
わたしは、弔花だけが理由で脱退が決まったとは思っていません。視覚的にもショッキングなものだったし、否定されるべき内容だとは思うけれど、そこのみを問題視している訳ではないです。目に見えていないだけで、さらに深刻な出来事があった可能性もあるから。だから尚更、せめて「目に見えている」暴力だった弔花に対しては、明確に、毅然とした態度で事務所側は否定する必要があったのではないでしょうか。暴力は放置されると再生産されるのだから。
当初は「あれは弔花ではなく抗議用の花です」と言ってたひと達が「弔花は」と言い出すようになったあたりから言及を控えていました。辻褄が合わないため、何から言ったらよいのか分からなくなってきて。あれやっぱり、弔花なんですよね。生きてる人間に弔花を送るのは、おかしいと思います。これは完全に私情だけど、祖母のお葬式に行った翌日からスンハンさんへの弔花を目にしたこともあって精神的にキツかった。哀悼の意味のために使うものであってほしい。悼む行為を侮辱していないだろうか。
弔花送付〜脱退発表が起きた数日後、その一連に対して抗議するデモも生まれました。寒空の下、"蝋燭を模したオレンジに光るペンライト"を手にSMの前に座り込みをしてSMに抗議した方達の、その姿にも涙が出た。韓国における"デモ"は、歴史的にも大きな意味を持ちますよね。RIIZEのペンライトもオレンジ色に灯ります。弔花が送られた場所には"祝福の花輪"が送られ、ファンからの言葉としてスンハンさんへの愛を伝えてくださった。いくつかの意味を取り戻そうとしてくださったことに、感謝しています。あの方達の姿が無かったら、わたしは本当に崩れてしまっていたと思う。 参加人数が多かった訳ではないと冷笑する方達や、道に出て居座ることで周辺の人に迷惑になっていると指摘する方達は、"デモ"を理解していない。
数年前に『やわらかスピリッツ 』が出した声明文の内容を尊敬しています。著者への誹謗中傷が起きた際に、"放置されることは攻撃を黙認する態度に繋がる"と明記してくださったことを、今でも心の支えのようにしています。SMに対して、それが過ぎ去った出来事になるとしても"弔花を否定してほしい/法的措置をとってほしい"と伝えたいのは「暴力が否定されなかった」結果を残さないでほしいからです。「暴力が成功したかのように見える」結果なんて残さないでほしいです。 そんなもの、子ども達に見せないで。RIIZEだけではなく、後輩グループや練習生を含むたくさんの関係者達にとっても大きな心的負荷を与えられた出来事となったでしょう。否定もされず、守ってもらえない結果なんて、作らないでほしい。まずは、今ここに居るアイドル達を正しく守ってほしい。
論評の範囲を逸脱した否定的な発言を放置することは、 筆者への攻撃を黙認する態度につながることに加え、 読者の方々の中にも存在する、 性暴力サバイバーの方々に心理的 負担を与えることになります。
また、外部の専門家に問い合わせた結果、そのようなコメントを放置すること自体が、 性被害についての誤った認識を学習する機会を設けてしまうことにもつながる、 との指摘もいただきました。
やわらかスピリッツ の声明文
※本件とは条件が異なる性被害の話題を例として挙げたことで、傷付けてしまう方がいた場合には申し訳ありません。告発の意味を持つ場合には"プライバシーの侵害"の扱いは変化しますが、性犯罪はいかなる場合も被害者に落ち度はありません。また、スンハンさんを巡って起きた出来事は告発ではなく流出だったと捉えております。(2025/2/3修 正 )
プライバシーへの侵害
過去の私生活での写真や動画が出回ったことを「プライバシー侵害」と捉えているひとと「危機管理能力・プロ意識の欠如」と捉えているひとがいるため、意見の食い違いがいつまでも終わらないのだろうなと痛感しています。
流出される側に問題があるのですか?特定される側に問題があるのですか?盗撮される側に問題があるのですか?
流出内容に触れることで、また誰かの好奇心や憎悪を煽るような形になって傷を晒してしまうかもしれないこの状況も心苦しく、申し訳なく思います。
また、流出された映像(※友人数名との間で交わされたInstagram の配信。鍵アカウントの状態だった)内での口調が悪かったとも批判されました。映像はほんの数秒間のやりとりで、会話の前後を拾えない形にトリミングされている内容でした。故意に、部分的な会話のみを流して憶測や憎悪を煽るような内容になっていたと思います。私生活での話ぶりが悪かったとして、数名の友人しか観ていない鍵アカウントでの配信でやりとりするほど近い間柄で交わされた言葉なら、他人がとやかく言って介入する権利はないでしょう。もちろん、褒められた発言ではないと思ったし、貶し愛みたいなコミュニケーションを苦手とするわたしにとっても不快感はあったし傷付きました。それでもあれは本人に直接伝えて、相手方がその場で返しているという内容でした。当人間で終了している会話でしたよね。勝手に覗き見た私生活での会話をジャッジして、誹謗中傷してることに気付かないまま匿名空間という安全圏から批判している側の方がよほど陰湿に思えます。
流出された情報のうち、路上喫煙や未成年喫煙(の可能性がある)は批判される部分だと思います。ちなみにわたしも歩きタバコ は嫌です、分煙 絶対ちゃんとしてくれ派なので。ただ、その処分内容を決めるのはファンではないです。
表舞台に立つ存在は、広い層に姿やその振る舞いが見られるため、一般人よりは影響力を待ちます。その点で、ある程度は自分の影響力を考慮する必要があるのは確かでしょう。わたしもそこには同意します。しかしながら、スンハンさんの件は"公の場での言動ではない"部分を勝手に晒されたのですよ。全ての瞬間が監視される必要なんてないし、私生活のクローズドな部分までを支配する権利なんて誰にもない。
アイドルの私生活に、ファンが介入し過ぎているのではないでしょうか。境界線を踏み越えないでほしい。 もし越えてしまったのなら丁重に謝罪をして、相手の尊厳を取り返すために尽力する必要があると思います。
※もし私生活での差別や犯罪への"告発"が起きた場合には、わたしは「プライバシー侵害」よりもその内容を指摘する側に立つと思い ます。告発と流出を同列かのように扱っている方が見受けられますが、混在させないでください。性犯罪の告発が起きた事件と、過去の恋愛事情が流出された本件を同列のように扱わないでください。それは性犯罪を矮小化することにも繋がります。
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ソロ活動について
「そんなにスンハンが好きなら、ソロ活動を応援すればいいじゃないか」「本当に好きならただソロ活動を見守ってあげたらいいのに」と言うひとも少なくないですが、ソロになった経緯に疑問がある状態のままだから明るく受け止めるのは難しいのですよ。また、これは個人差があると思いますが、グループとしての姿が好きなひとも居るのですよ。アイドルグループの魅力は、複数人のバランスの中で生まれる部分も多いですよね。それじゃあ個人だと魅力がないってことか、それはスンハンに失礼だ、RIIZEに頼らないと好きでいられないなんて!みたいな話に繋げようとする方がいます。そんなことは言っていませんよ。
一度はグループに戻る意思があったこと、それが叶うはずだった世界線 を知ってしまったからこそ、割り切るのは難しいです。
また、グループ活動を経てソロデビューをするのと選択肢を奪われた先にあったソロデビューでは意味が大きく異なるでしょう。炎上〜脱退後にソロデビューをしたひとが、今もなお誹謗中傷に晒されながらも事務所からきちんと守られないまま、活躍の機会もなかなかないまま、それでも頑張って姿を見せようとしてくださっていることを知っているのでしょうか。ソロを応援すればいい、と気軽に捉えられる話ではないんですよ。SMが用意する「ソロ」を信頼できない状況なのだから。
ソロデビューが実現した先には、スンハンさんの才能や魅力や努力とファンの「応援」から生まれた、金銭的な意味での利益をSM側が手にする訳でしょう。契約条件が分からないため安易に言えませんが、事務所を離れずに残ったためスンハンさんの立場からは発言できる内容は制限されることでしょう。SMの対応が狡く思えてしまうんです。
ソロデビューが発表されたタイミングを踏まえて考えても、より多くの存在を"黙らせる"ためにソロ活動が利用されたように感じてしまうんですよ。これはわたしの個人的な感情のせいで、悲観も含まれているのだとは思います。それでも、何もかも未確定な状態のまま、次年度の下半期にデビューします とだけ発信するのは無計画で付け焼き刃のような対応に見えてしまう。10月時点ではグループ活動再開に向けて動いていた≒ソロ活動に向けたプロジェクトは立ち上がってすらいなかった。つまり、たった1ヶ月で慌てて決めた内容を、詳細は未定のまま、とりあえずで発表していますよね。
大丈夫?企業として、それ本当に大丈夫?再発防止案を練ったり、先にすべきことがあるんじゃないの?の気持ちが消えないです。
ソロ活動を応援する道を選んだ方々の文章がやさしくて、その気持ちを否定してしまう形になるのが申し訳なくて。事務所への不信感があるけれど、そんなことはずっと待ってきたスンハンペンの方達の方がわたしより実感しているはずなのだから。何を言っても誰かを傷付けてしまう状況になっていることが苦しくて、限界だなと思います。ソロ活動に関してはもう言及しません。もし本当に動くのなら、精一杯の応援をします。応援って何なのだろう、の気持ちを抱えながら。
舞台に立つことを選んでくれて、姿を見せてくれてありがとうございますね。これから先、届く言葉が温かなものであることを願っています。
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weverse投稿への否定・批判
スンハンさんの活動再開が公表された後、すぐに反対する層からの抗議活動が始まりました。その中には、誹謗中傷を含むような言葉も多く見かけました。メンバーの感情は本人達のものなので代弁することは出来ませんが、少なからず心的負担がかかったことでしょう。弔花送付が起きていることも知っていたはずですよね。
ファンダムの混乱と分断、そして誹謗中傷を含む抗議が生まれ始めている状況下で「混乱させて申し訳ない」「メンバー達で何度も話し合いを重ねた結果だということは知っておいてほしい」という旨の文章を、メンバーのウォンビン さんがweverseに投稿しました。
その投稿に対して、一部ファンからは「本人が書いた文章ではないんじゃないか?」「スタッフの指示じゃないのか?」という意見が寄せられ、またさらに荒れる事態となりました。※現在、投稿は削除済です。
参考記事
https://news.livedoor.com/topics/detail/27362831/
もし仮に、本当に"スタッフからの指示で発信した"投稿だった場合。企業とメンバー本人、いずれの立場にとっても"ファンとの信頼"に関わる話になりますよね。今後、あの投稿の背景を公表する/出来ることはまずないのではないでしょうか。
あの状況下では、読み手側であるファンには「信じて静かに見守る」ことしか出来なかったと思います。背景が何だったとしても、ウォンビン さんには悲しい感情を抱かせてしまうかもしれないから。本人の投稿だったとしたら「ファンから信じてもらえない」不信感、スタッフさんからの指示で行った投稿だったとしたら「"自分から"として発信したまま否定できない」罪悪感、スタッフさんが行った投稿だったとしたら「自分が利用されたことを公表できない」無力感が残ってしまわないかな、と勝手に想像してしまう。もちろん、納得や呆れや怒りなど他の感情もあり得るし、真意はわたしには分からないです。ウォンビン さんの感情も言葉も、ウォンビン さんのものですから。
何にせよウォンビン さんの優しさや寛容さやひたむきさに、事務所とファン含む全員が甘え過ぎている出来事だったと、痛ましく思います。
本当に、ウォンビン さんに対しては、君はもっと怒ってもいいんですよと思うけれど、それが出来る状況にないひとに「怒ってもいい」と言うことも申し訳ない。ただ、ごめんねの気持ちでいっぱい。たくさんの愛と肯定と信頼の言葉を浴びていてほしい。まず最初に「君を信じる」と言ってくれる場所があることを願っています。
スタッフからの指示じゃないか?スタッフが投稿したんじゃないか?と"事務所側"を否定したいのならば、本人の目に入るような場所で発信する必要はあったのかな。矛先も手段も順番も間違えているよと未だに思う。
本人発信だとしても、内容が内容なので書いた文章をそのままアップするだろうか?と思うので、スタッフが添削した部分はあるかもなと思っていました。 投稿を促した可能性も、なくはないと思いますよ。事務所への不信感から疑いたくなる心情は理解できるし、場を納めるために利用されてしまっていないだろうかと心配になるのも理解はできます。その不安で胸を痛めていた方達を見てもいたので、疑いを持った方全てを否定している訳ではありません。それを外側に出して伝えるのなら、ファンはもっと慎重になる必要があったと思います。
2024年3月頃、他メンバーのプライベートな画像や虚偽情報がSNS に出回って騒ぎになった際には、weverseの生配信でメンバー達が姿を見せる形でファンへの説明と謝罪をしました。これも、ファン側が真偽不明な情報を拡散して消費しながらプライバシーを侵害したために生まれた出来事でした。 謝る必要なんてなかったんですよ。同じような問題を繰り返している、BRIIZEに限った話ではなくK-POP アイドル産業全体の問題として。ファンがアイドルの私生活に介入し過ぎている自覚が薄いと思います。共通認識のように、ストーカー行為をする"サセン"を悪魔化してるけれど、わたしには線引きがよく分からないです。私生活への介入と消費を続けていると、少しずつ境界線を踏んでしまうのではないでしょうか 。
生配信でメンバーが謝罪をしたことで、「どうして、このメンバー(※流出が起きたメンバーではない)が謝るんだ」と怒ったファンが多く、また別の炎上が起きました。これまでの積み重ねとかを思うと苦しかったり悔しい気持ちがあるのは理解できるけれど、怒る部分と対象は本当にそこで合っていますか?と思っていましたが、その時は黙ってた。この「謝罪」が発生してる状況が既に問題あるもんな……と思うと何から言及していいのか分からなくて。その経緯があったから、スンハンさん復帰の場面でも「他メンバーが姿を見せて」発信する危うさもあるのだろうなと思っていました。どこに飛び火するのか読みにくいから。
姿を晒すリスクを考慮すると、weverse投稿するのは納得できるな……と個人的には思っていました。この件について書いた際に「憶測」で話すなという旨の指摘を受けました。憶測で話す危うさを理解しているから、ウォンビン さんのweverse投稿への批判が起きた時点では"憶測の範囲になる「スタッフが指示したのでは」の話題"を避けるため、触れずに見守るだけに留めていたんですよ。後悔してる。おかしいと思ったら、その時にすぐ言う方がよかった。
投稿が疑われた理由/仕方なかった理由としては、文体や記号がウォンビン さんが普段は使用しないものだったから などが挙げられていました。わたしには以下のような意見が届いたことあります。※文言は完全一致ではありません。
姿が見えない状況で発信される言葉なら、姿を見せての発信よりは疑われても仕方ない/SNS 上の言葉をどのように解釈するかは読み手の自由/広告主達すら復帰を把握できていないような混乱の渦中での発信だった/舞台に立つわずか数十分前というイレギュラーなタイミングでの投稿だった
前半は特にお返しする言葉はありません。影響範囲は分かりかねますが、広告主達がグループ活動復帰を把握できていなかった可能性はあり得ますね。ただ、それはウォンビン さん個人が疑われて批判されても「仕方ない」ことには結びつかないはずですよね。むしろ、それらの混乱も含めて心配した投稿だったかもしれないですから。また、もし広告主達への報告ができていなかった場合は事務所側に責任があるし、広告契約時の条件にメンバーの増減について触れていなかったのならそれも事務所側に責任があると思いますよ。混乱の中だったことは理解しています、それを結びつける相手と方法がそれでよかったのか、疑問が残るんです。本人達が発言できない状態のままステージにあがるのは、双方にとってストレスもリスクもあったでしょう。姿を見せる前に少しでもファンの動揺を和らげようとして投稿してくれた可能性だって、あるはずでしたよね。
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活動復帰が反対された理由
復帰への反対理由も、確認できた範囲で書きます。共感できていない部分があるため、主張の要点がズレている可能性があります。その場合は申し訳ありません。お手数ですが、反対理由の詳細を知りたい方は検索いただけますと幸いです。
危機管理力やプロ意識が足りない
この意見が多いかなと感じます。危機管理やプロ意識が足りないため写真や動画が残っていて世に回るし、近しい存在からリークされるような形で流出されているのではないか、そのリスクを抱えたままグループに戻すのは損失を生むのではないか、という考え。
まず、事実として「過去画像や動画が流出したこと、流出される誰かが近くに居たこと、それをよく思わないファンが少なくないこと」を理解したうえで事務所とメンバーが了承したから復帰発表に至っています。話し合いを重ねているはずですよ。複数回の流出が起きたのだから「またこれからも起きるかもしれない」可能性を考えずに進めてはいなかったでしょう。事実を捉えたうえで、リスクも含めて考えていたはずですよ。そのうえでの決断を、ファンが覆す権利なんてあったのでしょうか。
次に、危機管理・プロ意識についてです。鍵をかけた状態のアカウントでの、近い関係性の友人達との会話も監視され制限されるのでしょうか。それを良しとするひとと、サセンとの違いがわたしにはよく分からないのです。
以前、田嶋陽子 さんが「たとえその人(被害者)が家の鍵を閉め忘れていたのだとしても、勝手に人の家に入ったのならば悪いのは絶対に泥棒の方だ」とおっしゃっていました。これは性犯罪の被害者を二次加害から守るために発された言葉ですが、様々な暴力の場面で思い出します。明らかな暴力や侵害が起きた場面で、危機管理が足りない 本人にも落ち度がある、みたいな話に持っていかないでほしいんです。踏み込み過ぎていると思いますよ。※本件とは条件が異なる性被害の話題を例として挙げたことで、傷付けてしまう方がいた場合には申し訳ありません。告発の意味を持つ場合には"プライバシーの侵害"の扱いは変化しますが、性犯罪はいかなる場合も被害者に落ち度はありません。また、スンハンさんを巡って起きた出来事は告発ではなく流出だったと捉えております。(2025/2/3修正 )
本人が望む"アイドル"像を全うするために、本人の意思で様々なものを天秤にかけながら選んでいくことはあると思います。本人が望む"よくありたい"姿のために、自分を律して行動するのは素晴らしいことだと思いますよ。表舞台に立ち、広い年齢層から知られるようになり影響力を持つ存在になるのなら、ある程度は私生活での言動も責任を求められるのは理解できます。もちろん著名人に限らず、全てのひとは言動への責任が必要ですね。ただ、それを他人が「私生活を覗き見てまで」要求するのは意味が変わりませんか。
あまりにも自己犠牲的なものを求めて、美化していませんか?と思ってしまう。献身的な姿を求める危うさがありませんか。
アイドルに向けてつかわれる「プロ意識」という言葉が、支配的ではないでしょうか。カメラへの視線や衣装捌きやトラブル対応など、ステージ上での振る舞いに対する賞賛のための「プロ」な姿には惹かれるし尊敬の感情を抱きますが、それ意外の場面でつかわれる「プロ意識」には抱くのは危機感と疑問ばかりです。
年末の授賞式が近いタイミングで復帰するのは、今年1年間がんばってきたメンバーの努力や功績にただ乗りすることになる
復帰のタイミングがおかしい、という反応の多さにも驚きました。アウトタグとしても発生していましたね。1年間がんばってきたメンバー6人の努力や功績があってこそのグループの「今」があるのだから、その今をつくってきてくれたRIIZEが決めた決断を受け止めて祝福すればいい話ではなかったのでしょうか。6人が頑張ってきて繋いで守ってきてくれたからこその場だということが、目に見える形になったと思いますよ。スンハンさんが我が物顔で立てたとはとても思えない、むしろ肩身が狭い思いをしてしまう可能性の方が高かったと思います。それは推測しかできないけれど。
また、本当にそこまで復帰の時期を気にするのであれば「復帰への反対」ではなく「復帰の時期」に異議を唱える選択肢はなかったのでしょうか。事務所側も、騒ぎを収めるためにまずは復帰時期を再検討します みたいな対応だって出来たんじゃないのと思ってしまう。
個人的には、1周年のタイミングでもお誕生日のタイミングでもない発表だったことをむしろうれしく思っていました。分かりやすい「区切りの良さ」みたいなものではなく、本人達のペースで時期を見つけられるのは良いことだ、と胸を撫で下ろしていましたよ。また、6人が積み重ねてくださった魅力や努力や功績はそんな簡単に揺らぐものではないと思っています。
メンバーと肩を並べていたのはスンハンさんであり、ファンでは無かったはずです。ただ乗りなのでしょうか。友人達の傍からひとりを引き離して、力すぐで降ろして線路に立たせたように見える。
他事務所のアイドルを巻き込む形の流出だった
はい、他事務所のアイドルを巻き込む形で流出をさせて拡散するひと達がいる状態でした。わたしも、復帰する場合にネックになる部分かなと思っていました。それを解決したから復帰発表に至っているということなので、ファンが介入する部分ではないと思います。
活動休止期間中、わたしはあまりスンハンさんの件に言及しないようにしていました。公式からの発表を待つことにしようと思っていて。本人の心身の健康状態や続ける意思があるのか分からなかったから・広告の契約条件が分からなかったから・流出内容の一部が(真偽が定かではないとは言え)他事務所のアイドルを巻き込む形だったため業界内への影響範囲が分からなかったから、が大きな理由です。
そのうち、他事務所の〜はTikTok チャレンジ等での交流が続いている姿を観て、特に影響はない(影響はない、というよりも、お互いに"否定"しない≒言及しない状態を選んだ)のだろうなと感じていました。私生活の危機管理力を指摘されたのだから、それを「意見」として扱われてしまうのなら先方にとっても同条件になってしまいますよね。表立って関与はしない選択をしたんじゃないかな、と思っています。事務所同士での取決めなどを交わした可能性はありますね。
他事務所のアイドルを巻き込む形で流出・拡散したひと達に問題があります。
一度ならまだしも、複数回の流出が起きている
複数回、他人の私生活を晒して拡散するひと達がいる状態なのだなと思います。
広告仕事への影響、利益面での損失 がある
広告仕事への影響、それによるグループ・会社の業績低下を危惧する方も少なくないですよね。 お金は大事ですから、もちろん"ビジネス"としての成功も望んでいます。芸能仕事における広告は確かに大きな意味を持ちますから、そこを重視する点は理解できるし同意します。わたしも広告仕事への影響・契約期間をいつも気にしていたため、大きな契約が決まる度に気を揉んでいましたよ。復帰を決断するにあたって、広告主にはSM側が根回しをしておく必要がありましたよね。もししていなかったのなら、それは事務所側の責任です。
※広告主がスンハンさんの復帰に反対したという旨の意見を複数見ますが、その例を見つけることが出来なかったので、以下は「広告主が反対した/する"かもしれない"」を軸に書きます。
復帰時点で契約中だった広告仕事への影響について。 契約時に、活動休止中のメンバーが居ること・復帰の可能性があること・復帰のタイミングは未定であることは、企業同士で確認を取ると思います。繰り返しとなりますが、もしそれを取決めていなかったのなら、それはSM側に責任があるのではないでしょうか。根回しをしていなかったのだとしたら、それもSM側に責任があるのではないでしょうか。企業間でのトラブルが発生していたのならば、それは速やかに対応が必要ですね。もし事実であれば、批判が向けられるのは頷けます。ここまでの仮定は理解できます。復帰することに決めたけど広告主から反発されたため取り下げます、に着地するのだとしたら雇用主として無責任だと思いますよ。
復帰した場合の、今後の広告仕事への影響について。 7人体制に戻したとしたら、起用した場合には反感を買うリスク・また流出が起きるリスクがある→企業にとって不利益が生じる可能性があるため敬遠されるかもしれない→グループにとっての損失となるためスンハンを戻さない方がいい、と言う方も一定数いる印象を受けます。未成年喫煙等の影響は少なからずあると思うので、一部意見には頷けます。それはSMも把握している範囲だと思いますよ、素人ではないのですから。それ以外の、故意に広められたプライベート画像の流出を理由にして契約を跳ね除けるほど各企業は幼くないですよ。ないとは言い切れないけれど。
ブランドイメージに合う・拡散力がある・購買への影響力がある等、芸能人を起用する理由は様々だと思います。アイドルを起用する場合には、企業側はファンの存在≒拡散力や話題性や購買力を視野に入れるはずですよね。今回のスンハンさんのケースにおいて「今後の広告仕事への影響」を考えるとしたら、購買力よりも"ファンが起こした行動"のイメージの悪さとその拡散力・加害性を危惧して敬遠する可能性の方が大きいのではないでしょうか。結果としてSMはその行動をするファンの意見を選んだ訳ですが……本当にそっちを選んで良かったんですか?長い目で見て考えられないのですか?と思います。
復帰・脱退それぞれの発表後のSM株価の変化を広告主の意見・ファンの購買力と結びつけている意見もありました。少なからず影響はあるかもしれませんね。復帰発表後にアルバム等の購入予約が取り消されたりと、ファンによる不買の動きも生まれたため「損失」を危惧した可能性は大いにあり得ると思いますよ。
しかしながら、2日間で?人生に関わる決断を?利益の話で?雇用主が? アイドルとファンを「お金」だと思っていますか?愛も倫理もなくない?と次から次へと疑問が浮かんでしまうんです。
脱退決定は本国(韓国)のファンの意見を優先した結果だ、という意見が多いです。予約キャンセルや不買運動 が起きたことで、事務所側がいわゆる「本国の大口ファンが離れる」ことを危惧して怯んだ結果なのかもしれません。あり得る話だと、わたしも思いますよ。それらを理由に挙げて「〜だからです!」と伝えられる場面もありましたが、その可能性を否定してる訳ではないです。それが通ったかもしれないことに疑問を抱いているんです。例えば、不買運動 が起きたとしても抵抗としての購入運動を起こせたかもしれなかったし、反対運動への抵抗をもっと出来たかもしれなかったんですよ。あまりにも時間が無かった。事務所が"100万円分の1席"のような存在を守ることを重視したいなら別にもうそれでも構わないけれど(良くないけれど)、他の100席分の存在は考えられなかったのだろうか、の気持ちが残ります。お金があれば倫理が無くてもいい訳じゃないでしょう。札束で頬を叩くような構図に、加担していませんか。わたしはそこに乗りたくない。
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ファン有志声明への参加意図
2024年12月上旬から、日本のファン有志が声明文を作成して複数回に渡って発信しています。わたしは文章作成には携わっておりませんが、内容に概ね同意しているため連帯の意思表示としてリポストおよび投稿に参加しております。
※「概ね」とするのは、スンハンさんの精神的苦痛の範囲は本人にしか分かり得ない部分だと思うこと、何の貢献がなかったひとだとしても同様に守られてほしいこと、主語を「私」の個人単位で利用可能になると参加できる層がもう少し広がるのではと思うこと(個人への攻撃が続いている状態なので、連帯の形をとりたい意図が痛いほど理解できます。否定している訳ではありません)、等の理由からです。文言の全てに同意している訳ではなくとも、連帯は可能だと思っています。
「弔花送付はひとつのデモの手段だ」と主張する層がいたとしても、"故人"や"冥福"の言葉を含んだ弔花が生きている人間に対して送られたあの状況下で、対応順は本当にそれでよかったのか?公式の立場としての抑制力を見せることに意味があったのではないか?倫理的な問題だけではなく、企業の対応としても本当にそれでよかったのか?の疑問が晴れないため、出来る範囲での発信を続けていました。一般人同士が個人単位でSNS という限られた空間でやりとりをして解決する問題とは思えないため、"事務所に向けた要求"という形で発信している声明文に賛同しました。
※なぜSM公式通報サービスであるKWANGYA119を利用せずにTwitter で投稿・発信を行うのか?との意見もいただきました。その疑問を抱くのは理解できます。KWANGYA119が正常に機能するのがベストですよね。こちらは、後述する「KWANGYA119の利用」をご確認ください。
当初の声明文(12/1公開)では、書き出しの主語が「私たち日本のRIIZEのファン一同」 となっていたために「総意ではない」「参加した覚えはない」「一緒にしないでほしい」という旨の反対意見が生まれました。声明文という重要な文章の主語は慎重であるべき、 画像単体での流用が可能になっている状態のままにするのは問題がある とのご指摘をいただき、それはごもっともだなと反省いたしました。ご指摘ありがとうございました。その後は、主語を「私たちRIIZEとホン・スンハン氏を愛する日本のファン有志」「RIIZEとホン・スンハン氏を支持する日本のファン有志」「私たちRIIZE日本ファン有志」 等に変更しながら声明文が作成されている状態です。
【わたしの投稿本文】 多くのRIIZEファンの皆様からのご意見を受け、先日公開した声明文の表現を「有志」に変更し、再公開いたします。本声明は、有志の意見を反映したものであり、日本BRIIZEを代表するものではありません 。
【投稿に添付した声明文(2024/12/10時点)】 私たちRIIZEとホン・スンハン氏を愛する日本のファン有志はSMエンターテインメント におけるホン・スンハン氏に関する一連の対応、そしてその過程で明らかになった問題について、深い失望と強い憤りを感じています。この場を借りて、スンハン氏に対して心からの支持を表明するとともに、いくつかの点について事務所に説明と対応を求めます。 まず、スンハン氏に対する悪意ある虚偽情報の流布やプライバシー侵害についてです。これらは彼個人に計り知れない苦痛を与えただけでなく、ファンとして私たちも深い悲しみと憤りを感じる行為です。さらに、残念なことに、一部の日本のファンの中にも、スンハン氏に対して中傷的な言動を繰り返した者が存在していました。このような行為は、アーティストを支えるべきファンの立場として決して許されるものではありません。これらの中傷行為について、事務所はどの程度把握していたのでしょうか。そして、それに対する具体的な対応はどのように行われたのか、また今後どのように対処していくのか、私たちは知りたいと考えています。SMエンターテインメント には、所属アーティストを守る責務があります。この責務を果たすために、どのような行動を取るべきだったのかを改めて見直し、明確な説明を求めます。 次に、10月11日から始まった一連の事態についてです。復帰発表から脱退発表に至るまでのわずか2日間という短期間での決定、さらにはRIIZEの他メンバーが海外スケジュール中でありながら十分な議論が行われなかったとされる点についても、大きな疑問を抱いています。このような過程が、グループのメンバーやファンの信頼を損なう結果を招いたことを、事務所はどのように捉えているのでしょうか。 また韓国の一部ファンが行った葬儀用の花輪を用いた嫌がらせは、深いショックと苦しみを私たちに与えました。この冷酷な行為が文化的な現象として片付けられ、実質的な処罰がされない現状には、言葉にできない怒りを覚えます。 スンハン氏がRIIZEにおいて果たしてきた役割と貢献は非常に大きなものであり、彼がいかに大切な存在であったかを私たちは知っています。それにもかかわらず、彼を守ることができなかった事務所の対応、さらにはファンに対する十分な説明もなく進行している現状に、私たちは深い失望と怒りを感じています。 SMエンターテインメント には、ファンの声に耳を傾け、アーティストを守るという使命を全うすることを強く求めます。そして、今回の件に関する経緯を明確に説明し、アーティストやファンに誠実に向き合っていただくことを心から願っています。2024年12月 RIIZEとホン・スンハン氏を愛する日本のファン有志より
#RIIZEファン有志声明 #SMEntertainment
上記の声明文(12/10時点) に賛同した際に、補足として『虚偽情報の流布やプライバシー侵害への指摘・企業への説明責任を問う内容を含めた文章が「全体」からではない現状に、心が痛みます。声明文に「賛同する/しない/関与しない」を含めた"ファンダム"全体が抱える問題として考えていたい。対立構造を生むと必ず誰かが溢れ落ちてしまうから。 』と投稿したところ、以下のような意見が届きました。投稿主の特定を避けるため原文ママ ではなく一部を変更し、元投稿は削除しております。 直接の返答をせず、間接的に晒す形になる点につきましてはお詫び申し上げます。
① 声明文は「RIIZEとスンハンを愛する」と言う割にはスンハンに関する誹謗中傷の対応しか求めていない。メンバー6人が受けてきたot7による誹謗中傷には全く触れていないのが100%賛同できない原因。
ご意見ありがとうございます。声明文の中で6人の誹謗中傷に記載していなかったとしても、それは「まず」スンハンさんへの誹謗中傷についてを述べているからです。「Aの話をするのならばBの話も」みたいな話に流れてしまうと、Aの問題点から逸れて見えにくくなる場合があります。まずはAの話、スンハンさんの問題について書いているのですよ。もちろん、6人への誹謗中傷が起きてしまっているのならば、それは問題ですよね。6人への誹謗中傷が生まれた経緯を辿るとしても、まずはスンハンさんに起きたことを整理する必要があるのではないでしょうか。
スンハンさんへの誹謗中傷・弔花送付・脱退報道が起きている最中にも、絶えず矢面に立たされ続けたのは現メンバー6人でしたよね。多くの言葉と視線が向けられたのは、精神的な苦痛を伴ったのではないでしょうか。その負担を、メンバーが引き受ける必要はなかったはずですよね。それらの影響を考慮しても「スンハンさん個人」への誹謗中傷は、RIIZEと深く関係する話だと思いますよ。グループ在籍中に起きた出来事なので、当然と言えばそうなのですが。
事務所に説明責任を問うのは、「RIIZEが在籍している事務所」の対応に疑問があって これからの運営を不安視しているから起きてることでもあるので、6人にも関係する話です。芸能事務所に限った話ではなく、企業側の対応に不明瞭な部分があるのならば説明責任を問う/問われるのは、珍しい話ではないかと思います。もし仮に、わたしが"復帰に反対"している立場だったとしても重大な決定事項をわずか数日で覆す企業に対しては疑問を抱いたことでしょう。
②説明責任等を言い続けている方はどういった説明をされたら納得するのでしょうか。 脱退への覆りについての説明なら「国内でのグループのイメージ低下や売り上げの損失にも関わると判断致しました」とか言われれば納得するのかな?(Aさん宛のマシュマロ=匿名の質問サービス)
「消費者による声を受け再度検討し、彼を復帰させるのは損失になると判断しました」と言えば納得するんですかね?損失になる根拠は、復帰公示の数字の低下が物語ってる(マシュマロに対するAさんの回答)
※補足:マシュマロへの質問〜回答を、わたし宛のリプライとして送っていただいておりました。
放置されたまま沈黙を貫かれるよりは、回答がある方がよっぽどよいです。
例に挙げていただいたような説明・回答=「国内でのグループのイメージ低下や売り上げの損失にも関わると判断致しました」「消費者による声を受け再度検討し、彼を復帰させるのは損失になると判断しました」をした場合、それこそ"企業"としての信頼を失う/損なうはずなので、さらに社会的責任を問われる形になるかと思います。また、事務所が「彼を復帰させるのは損失になると判断しました」と回答した場合には、また別の問題が生まれてしまうのではないでしょうか。脱退は"スンハン本人の意思"として発表されていますから。"事務所側が体裁のために取り繕った"かのように判断されるとまずいってこと、流石にSMも分かる……と思いたいです。倫理観だけでなく、雇用の問題にもなってきますからね。もし仮に本意だとしても、それを公の回答にするとしたら賢明な対応ではないですよね。
えっ、じゃあ何を言っても納得しないじゃん?とお思いかもしれません。そこで、ご質問にあった「どういった説明をされたら納得するのでしょうか」になるかと思います。残念ながら、"納得"があるのかは分からないです、少しでも"マシ"を求めている段階なので……。求めている対応としては、 以下の内容です。こちらは、声明文の賛同者を代表する言葉ではなく、わたし個人からとなります。
復帰反対のために行われた抗議の一部は加害性を含むものだったこと、それを明確に否定せずに「意見」かのように扱ったのは問題だったことへの言及
メンバー達に直接の話し合いの機会を設けずに脱退の決断を下したのは問題があったことへの言及
法的措置の進捗報告
説明責任を求めるのは、必ずしも"納得"できる理由を出せという意味ではありません。言及を求めています。わたしは「それを理由として言えるのか?言えるんだったら堂々と言いなさいね、言えないならひた隠しにして取り繕うのを辞めなさいね」の気持ちです。問題点に言及して、せめて否定した事実を残してほしい、公式の立場からの抑制力をつかって、再発の可能性を少しでも下げる努力をしてほしいです。
投稿主さん達がおっしゃっていたように、一部からのイメージや利益のために事務所側が怯んだ可能性はあると思いますよ。「復帰公示の数字の低下」(とは何を指すのか判断に迷いましたが、株価や売り上げの意味で捉えます。ズレていたら申し訳ありません。)が理由なのだとしたら、わずか1〜2日の結果を鵜呑みにして決断するのはあまりにも早過ぎでは?倫理的にもビジネス的にも、本当に大丈夫?今後やっていけますか?と不安に思います。
事務所に対しては「一般人ですら想像できるような範囲の反対のリアクションくらい事前に対策しておくことは出来ないのでしょうか。予測・対策・対応の全てが杜撰ではないでしょうか」と思います。 踏みつけられたスンハンさんの名誉や尊厳が回復されてほしいけれど、それはSM側のみに求める問題ではないです。
※こちらは12/10時点での声明文に対するご質問でした。その後、具体的な要求・要点をまとめた内容に声明文 (12/26公開版)は更新されていますので、ファン有志からの要求はそちらをご確認ください。 Twitter 上のハッシュタグ 「#RIIZE日本ファン有志」「#SM아티스트의인권보호요구」等で最新版をご確認いただけたらと思います。
③ 虚偽情報については事務所が言及してるけど、現在も流布してる虚偽情報はあるのか
虚偽情報の流布は「起きている時期」のみ問題になる訳ではないのですよ。一度起きた場合「その後」も尾を引く問題だからこそ、法的措置をとる必要があると思っています。
以下、投稿主さんへの返答からは少し逸れます。二次加害になる恐れがあるため明言は避けますが、プライベート画像の流出経緯を巡って「推測」で「性犯罪」と結びつけて書いて発信してる方を見かけます。可能性の話として扱っているのかもしれませんが、特定の人物を"犯罪者の可能性がある"と読める形で発信することは加害性を持ちますよね。"虚偽情報"かは、当事者でも警察でもないため分かりかねますが、それらの推測話も現時点では危険だと思います。
この話題に触れる≒説明の対象となるような出来事かのように扱うこと自体が、犬笛(批判を受けることのないメッセージをさりげなく発信し、人々の考えや行動を操る手法)になりうるため本当は避けたいです。例えば、第三者 からインターネット上で「あのひとは私生活で○○(犯罪)をしてるかもしれない」と言われたとして、"かもしれない"話だし断定してないし、本当にしてないかの証明をその場その瞬間で行うのは難しい、という状況になったとしたら「○○をしてるかもしれないらしい」話が広がる危険性ありますよね。同時に、その疑いを持たれるような存在なんだ、という印象が残ります。自覚がなかったとしても、その言葉が印象操作のための犬笛として機能してしまう場合があるのですよ。
※ちなみに、もし犯罪に関与していた可能性があるのならば事務所は契約自体を続けないと思います。事務所側が、事実確認や経緯確認をしていないはずないですよね。あまり飛びつかない方が良いです。リポストも加担の意味を持つためご注意ください。それでも「経緯」を危険視して疑いたいのであれば、わたしからはこれ以上は関与いたしません。また、事実として起きた性犯罪への告発・示談の内容が報道された芸能人と同列に扱っている方が1月中旬以降は多く見受けられますが、見ているこちらの肝が冷えます。キス画像等の流出と性犯罪を同列に扱わないでください。
④「スンハン本人」が求めてるかどうかを最優先に考えるべきでは?静かに応援して欲しいと本人が願っていたら、この行動こそ迷惑なのでは
こちらのご意見につきましては、ある程度は理解できます。ご指摘ありがとうございます。"本人が望むか"どうかは、確かに難しい部分ですよね。この件に限った話ではなく、あらゆる事件に対して、そのもどかしさと躊躇いを感じることはあります。それでも、加害/被害が存在する場面で「沈黙が被害者のためになる」かのような論調に乗ってしまうと危ういため同意はできないです。わたしにもあなたにも「本人が望むか」の判断は出来ない範囲ですよね、他者の感情ですから。代弁者のようにはならないよう、注意を払いたいと思います。
少なくとも、その視点≒「本人の望み」を優先すべきという視点から発言ができるのは、一連の出来事に加担(容認・擁護・拡散など)をしなかった者だけだとは思います。メンバー本人達の望みが、ファンから見守ってもらえることなく否定されたうえで生まれた結果なのですから。ただ静かに、なるべくこれ以上は傷付かずに過ごして欲しいと願って見守っていたスンハンペンの方達に対しては、申し訳なく思っています。お詫び申し上げます。
ソロ活動が決まった以上は契約上の関係もあるだろうし、事務所のマイナスになる発言を本人がする/出来るとは考えにくいです。本人が望まない"かもしれない"を考えるのも大切ではありますが、この状況下では、迷惑になる"かもしれない"のために発信を控えることよりも"事実"として起きた問題が放置されている現状に対して異議を唱える方を選択していました。
いずれにせよスンハンさんは矢面に立たされ続けてしまうため……そこもまた、ただただ申し訳なく思います。
④ファンダム全体に賛同してほしいならRIIZEのことも書けばいいと思います。 6人への7人コール、6人だと価値が無いなどの侮辱発言、weverseなどSNS でのスパム活動などについてもきちんと対応して下さいと入ればいいと思います。
アドバイス ありがとうございます。こちらは、①の方とも少し近い意見かなと思います。プライベート画像・映像の流出や誹謗中傷が起きたのはRIIZE在籍中の出来事だったため、スンハンさんにまつわる出来事はRIIZEにも関係がある話だと思っています。現在進行形で、所属事務所も同じですよね。
もちろん、現メンバー6人への誹謗中傷も対応・対策される必要がありますね。誹謗中傷を否定するための言動のなかで、別の誰かを誹謗中傷してしまっていたら元も子もなくなってしまいます。わたしも、6人に対して「価値がない」なんて言わないでほしいです。心が痛みますね。ただ、前後関係・誹謗中傷の内容・進捗報告の程度、それぞれが異なるため、まずは声明文の段階ではスンハンさんの脱退を巡って起きた出来事に言及しているのではないでしょうか(※わたしは声明文の作成者ではないため、文章の意図についてを明確にお答えすることは出来ません。解釈の範囲となります)。
6人への誹謗中傷も対応・対策される必要があると考えておりますが、「6人に向けられた7コールやスパム活動」がスンハンさん個人に行われた侵害行為と同列として扱われるような内容なのか(誹謗中傷と判断され、法的措置を取られる対象となるのか)については疑問を抱くため、同じ声明文の中に含めた方がいいとは個人的には思いません。個々の考えには幅があるため、「全体」から発信できる声明文を作るのは難しいのだなと、再認識いたします。もし7コールやスパムへの対応や改善をお求めの場合には、別問題として取り上げ、発信方法はご自身でお考えいただけたらと思います。賛同できる内容でしたらサポートしたい気持ちはありますが、わたし自身がRIIZE関連の発言をいつまで続けられるか曖昧な状況なので、わたしは個人単位で出来る発信を試みますね。
また、いただいたご意見を反映したとしても「全体」からにはならないかと思います。 静かにファンダムから去ることを選択した方や、複雑な気持ちを抱えながらも好きな気持ちを続けるため静かに見守る選択をしている方も一定数いると思うからです。その方達に対しては、申し訳なく思っております。わたしは「ファンダム全体に賛同してほしい」とは書いておりません。元投稿でわたしは『声明文に「賛同する/しない/関与しない」を含めた"ファンダム"全体が抱える問題として考えていたい。対立構造を生むと必ず誰かが溢れ落ちてしまうから』と書きました。 声明文を軸にした書き方をしてしまったことを反省しております。"関与しない"に含まれるひとの考えは多様だと思います。「全体」を見るのは現実的には困難ですよね。
せめて、見えている範囲の中での問題点は指摘し合える、反省しながら改善できる企業とファンダムであってほしかったんですよ。分かり合えなさと、どう距離を保ってお互いに折り合いをつけるか という段階なのかなと思います。
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KWANGYA119・Xへの通報
SMの公式通報サービス・KWANGYA119への報告も意味があると思いますが、RIIZEとスンハンさんの件は異質というか。"SM側"の対応にも問題があってSM側が沈黙を貫きそうな気配がある状況なので……事務所が所持しているその機関に伝えたところで丁重に扱ってもらえるだろうか?と疑問を抱いてしまうんです。もちろん「しない」よりは「する」方がいいのは確実なので、今後も行います。
活動休止が発表されたタイミングでSMから発表された注意喚起・警告の文章と、脱退後に発表された内容に大きな差は感じられませんでした。SMは水面下で法的措置の準備を進めるとの話をよく聞くため、安易に"何も対応をしていない"とは言い切れないけれど、休止期間中に進捗を報告したり改めて誹謗中傷への警告をしておくことで抑制力を生むことぐらいは出来たんじゃないのか? と思います。
そのため、脱退経緯の問題点や事務所への説明責任を問うのはオープンな環境での発信も必要かなと考えて、SNS での投稿・ハッシュタグ 参加・声明文への賛同等を選んでました。ファンダム外の目につく≒企業にとって隠して流したいのであろう話を外側に向ける≒対応「せざるを得ない」空気に持っていく、のが現時点でわたしに選べる手段かなと思ってた。あまり経緯を確認できていない件に首を突っ込むのは、わたしも基本的には躊躇うので、第三者 にも言及を求めることは出来ないです。これまでにシェアしてくださったり心配や労いのDMをくださった方々、見守ってくださった方々は、本当にありがとうございました。
このスンハンさんの脱退までに起きた出来事が放置されると、ファン側はアイドルの私生活を晒してもよいし グループ活動の決定に介入してもよい・意思表示のためならば加害性を持ってもよい・加害されても「仕方ない」と思う相手ならば加害されても守られない、みたいな構図が生まれてしまいませんか。否定されなかったのだから。これもまた、拡大解釈と言われるのでしょうか。
苦しくて発信することがない方もいるはずの場面で「黙認も加担だ」と伝えたら、その方達を精神的に追い込んでしまうかもしれないな と迷っていました。これまでも、そして本ブログでも傷付けてしまっていたら申し訳ありません。これは別にRIIZEの件に限った話ではなくて、世の中で起きてる様々な虐殺や暴力や理不尽に対してもそうなんだけど、実際に傷付けられているひとが存在する場面で"中立"なんて立場は存在できないと思っていて。それぞれが、それぞれに出来る範囲のことを、出来る方法でやろうねと祈るように思っています。
可能な範囲で、もしも侵害行為を見かけた場合にはKWANGYA119やXへの通報等にご協力いただけますと幸いです。
※投稿のURLや日時を紐付けるため、PDFでの提出が確実になります。もしくはPCからのスクリーンショット が有効です。執拗な引用投稿や暴言に悩まされている方も、PDF保存またはPCからのスクリーンショット 保存をしておくことを勧めます(発信者情報開示請求のための資料としてはPDFがより良いと思います。投稿を削除された場合でも、投稿元IPと投稿が紐付いていた証拠をデータに残すのは大事です)。「Twitter 魚拓」という無料ツールが便利ですが、利用は個々のご判断でお願いいたします。
KWANGYA119通報先(※こちらは、通報理由・投稿主のID・日付・投稿のURL・資料添付が必須となります。スクリーンショット のみでは提供資料として不十分の扱いとなるため、これはまずい……と思う内容はURLを拾えるうちに早めに通報をお願いいたします)
X報告先(攻撃的な行為の報告)
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おわりに
ここからは何かに対する返答や意見ではなく、個人的な感情の話となります。
こんなことが押し通されて!放置されるのは!!絶対に おかしいだろうが!なにこれ!何なんだ !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
と叫びたい気持ちを飲み込み続けて過ごしていました。湯船に潜って叫んだりはしていました。相手を雑に扱った場合、同じ態度で返されてしまうかもしれない。そしたら意味がなくなってしまう、と思ってなるべく悪口も控えていました。いえ、場所を選んで悪口を言ってはいますけどね。 異なる意見を「理解できない」で切り捨て合ったら、堂々巡りしかしないでしょう。
まだ20〜21歳とかだった人物が、過去の私生活を晒されたうえで10ヶ月間も身動きが取れない(それでも盗撮などは当たり前にされる)状態に置かれて、夢から切り離され、本人とメンバーの意思を尊重しなかった"ファン"から信じられない量の誹謗中傷を浴びせられた結果、本来は守る立場であるはずだった事務所からも適切とは思えない対応をされた、その一連全てが異常に思えてしまう。10月から定期的に……なにこれ?と思って具合が悪くなります。
他のメンバーが可哀想、頑張ってきたみんなに迷惑がかかる、私生活の交友関係がそんな感じなんでしょ、といった意見には関与しないことにしてました。あなたは誰なんだろう?と思うからです。練習生期間や宿舎生活を共にしてきたメンバー達の方が、ファン達よりずっと何倍も何十倍も人となりを知っているはずでしょう。そのうえでグループ活動再開を合意したのだから。復帰に反対したひとは、メンバーの意思や関係性や決断を含めて否定したのですよ。ほんの僅か一部分しか知らないファン側が「メンバーのために」みたいな切り口で、擁護するかのような形で誹謗中傷を正当化・透明化させるのはお門違いにも程がある。百歩譲って「わたしが気に入らないから嫌だ」と言う方が筋が通ります。メンバーが本当に復帰に合意したのかなんて分からない 意見が聞かれたかなんて分からない!という意見も見かけましたが、ならば、そこ「も」問題という話になるでしょう。
グループ活動復帰が知らされた時、意見が割れるのは当然だろうなと思っていました。
過去画像を気軽にシェアしたり、信憑性のない話題に飛びついてしまったりを繰り返している状態だったので、環境に変化が見られなかったからです。騒動が起きるたびに他メンバーも振り回されてしまうため、距離を置きたいと考える方がいるのも想像は出来るしその気持ちは否定できないなとも思っていたため(※流出させる側がいることが問題だとは思います) しばらくはファンダム内での温度差や摩擦は生まれるだろうけど、ゆっくりお互いに信頼を築いていけたらいいですね……と思っていました。
また、スンハンさん活動休止後の『Love119』で大衆人気が加速した印象もあったし、6人体制からRIIZEを好きになった人達も多いだろうから、歌割りやフォーメーション変化を心配する層もいるだろうなとも思った。その心配は仕方ないな、わたしも同じ立場だったら少なからず抵抗感あるかも、思い入れがある作品達が変化するのは寂しいし戸惑いがあるのは理解できます……の気持ちでした。ただ、否定意見のなかにパート割りについて憂いてる意見なんてほぼなかった。RIIZEはこんなにパフォーマンスに強いグループなのに、そこが重要視される訳ではないのだなと感じてしまう場面が多く、そういった意味でも虚しさを抱きました。アイドルに対してどこに惹かれるのが良いとか悪いとかある訳ではないけれど。
アイドルのプライベートでの恋愛が「許されない」「危機管理の欠如」のように扱われる理由が、どうしてもよく分からなくて途方に暮れてしまう。イメージ商売なのだから、を"疑似恋愛ビジネス"に繋げているひともいたけれど、何かもう……ファン側の支配欲に繋がってしまうのならビジネスモデルとして潮時なのでは?と思います。その距離感を自ら意識的にやってくれているアイドルもいるだろうし、親密さを全て"擬似恋愛"に紐付けたい訳でもないため、ときめき表現みたいな交流や表現を下げたい訳ではないですよ。ときめきは素敵な感情ですからね。お互いが楽しんで大切に出来る範囲でのやりとりならいいのだけど。(※「擬似恋愛ビジネスをしていたのだから〜、」を理由にする訳ではなく、ただ寂しい気持ちになるひとがいることは理解します。共感は難しいけれど、理解できるよう努めたい。その方達を責めたい訳ではないので、もし傷付けてしまったら申し訳ないです。アイドルの存在を"生活"からは遠い輝きのように大切に想うひと達がいるのは分かるし、その感情や見守り方を否定したい訳ではないですよ。生身の人間を神格化する危うさはあると思うし、どうしたって線引きは必要だとは思うけれど、特別で大切な輝きとして愛していた気持ちは自分の感情として守っていても大丈夫だと思う。それが「〜していたのに〜なんて酷い、だから〜してもいい」に転じてしまう場合には境界線を越えた状態になって危ないから、自分のことはコントロール 出来るようにしたいねと思う。)
今回のスンハンさん脱退をめぐる一連で、個人的にここまで滅入ってしまった理由のひとつは、"ファンダム側の意見"が事務所側の決断を変えてしまったことです。つまり、ファンダム側の動き次第ではそれを防げたかもしれなかった。 その事実が、自分にも重くのしかかります。念のため書きますが、ファンダム側が意見を持つことが間違いな訳ではないです。他に例が無い訳でもない。BDS対象企業との仕事を批判したりボイコットを呼びかけるのも「事務所の決断を変え」ようとする行為ではありますが、わたしはそこに賛同しています。
わたしは"ファンダム"への帰属意識 みたいなものは、基本的に無いタイプです。アイドル⇔ファンが交流する場面での、呼び名としてのファンダムのみに参加するくらいの感覚です。便宜上つかうことはあるけどね。属性で括られて扱われることへの苦手意識があるため、日常生活でも「それは、ひとによりますのでね……」みたいな気持ちによくなる。ただ、今回のRIIZE関連では意図的に"ファンダム"に言及するようにしていました。それは「一部のファンが暴走しただけだから」「放っておくのが安全、嫌なひとは距離を置くか離れればいい」みたいな切り離し方をして、傍観に回ってしまうひとが増えてしまったら何も解決しないと思ったからです。弔花には、送り主の個人名ではなく"BRIIZE"の文字が入っているものが複数ありました。それはファンダムの名前です。加害や排除のために動いた「私達」が存在したのなら「わたし」はそこに抵抗して連帯するための「私達」を生む必要があると思っています。 自浄作用くらいは持てた方が良い。
心身の健康や安全が第一だし、安心できる距離を守るためにそっと離れることを選んだひとや、複雑な気持ちを抱えながら見守ることを選んだひとがいることは理解しています。その方達を責めたい訳ではなくて。むしろ、窮屈な想いをさせてしまったかもしれないので申し訳なく思っています。ファンダムが強く批判されるたびに"そこに身を置く自分"を責めて心苦しく思ってしまう方もいるはずなので……。躊躇いや批判や傷付いた感情と、応援する感情を両立させようとしてる存在もいるはずなことを透明にはしないよう注意します。RIIZEは何も悪くないので、RIIZEを好きな気持ちを大切に守り続けているひとが後ろめたく思う必要はないです。取り囲む環境に問題があるだけなので、好きな感情は自分のものとして大事にしていて大丈夫です。大丈夫ですと書くと上から目線な気もするし誰だよ感があるのですが。
手を離してしまっても本当に良かったのだろうか、という疑問が残るんです。本当に、この結果を防げなかったんだろうか?と思うんですよ。この結果を背負った状態のまま、「アイドルとファン」が「人間と人間」として信頼を築いていけるのだろうか?の気持ちが続いて、やりきれない気持ちになります。アイドルはお人形さんじゃないよ。
少し前に、韓国のウェブ記事でBRIIZEは「弔花を送って意思表示をして、ファンがATMではないことを証明したファンダム」と紹介されました。該当記事は、現在削除済です。大口ファン(※多額を払う顧客)の意見を尊重すべきだ、という理由から弔花送付が支持されていた部分もあったんですよ。皮肉のような出来事、現代版の桶屋が儲かる話みたい。風が吹けば弔花屋が儲かる。"BRIIZE"は「そよ風」って意味らしいです。これ以上、縛り付けたり排除する冷たい風にならないことを願います。 以前、ソンチャンさんがRIIZEとBRIIZEの存在は自分にとって「贈り物のようなもの」だと表現されていたのがとても綺麗で、その言葉がうれしかった。悪妙高 いファンダムとして蔑称で知れ渡っていくことも、わたしにとっては悲しい出来事でした。贈り物であってほしかった。
自分が「正しい」と思ってやったことが否定されて、自分自身が否定されたと感じている方達もいるのかもしれない。わたしは他人にそこまで関われるほど優しくはないため、個人に対して深く介入することは出来ないしケアの役割に回ることも出来ない。これから先も、ファンはますます要求を通そうとしていくことでしょう。その都度、ケアの役割はメンバーに託され続けていくのかもしれません。
事務所側のみに責任を求めてしまうのは、根底にあるファンダム側の問題が解決しないのではと考えていたけれど、結果としては最初から「事務所」に絞って発信した方が良かったのかもしれない、と後悔しました。ファンダム内で"派閥争い"のような方向に話題が流れて、日増しにファン同士の対立が悪化してしまったからです。馬鹿って言った方が馬鹿なんです!向こうだってやっているじゃないか!みたいなやりとりになっている場面が少なくない。自分自身もそこに乗ってしまった部分があるから、受け止めて内省します。
本当は年を跨ぐ前にこのブログを公開できたらと思っていたのですが、遅くなってしまいました。11月末から12月中旬にかけては精神的にも肉体的にもキツかった。引用等で絡み続けてくるひとの意図がよく分からなくて。少しでも理解できるように他の投稿達も見ていたのですが「ot7を黙らせること」を目的に引用を続けているとのことだったので、それはもう明確に、精神的負担を与えようとしてる行為だよな〜……と怖くなった(※もちろん、全員ではありません。反対派の総意とも思っていません)。自分の主張が正しいと思うのならば、異なる意見を"黙らせる"ために時間を割くより自分の主張が広く届くような形に持っていけばいいのではないでしょうか。
「人権擁護派(笑)」のような煽り方をしてるひとも多いですが、人権を擁護しない派なんてあるんでしょうか。「活動家気取り」「気持ちよくなってる」みたいな言葉が向けられましたが、どうしてこちら側が何かを得ているかのような捉え方になるのだろう。こんな形で得する必要はないです、わたしはもっと素敵な方法で人生を楽めます。 また、わたし個人宛と分かる形で発信されていた投稿のうち、迷惑行為および侮辱行為だと感じたアカウントにつきましては、別途対応を検討します。(※今後つくかもしれない引用投稿やスクリーンショット による流用投稿には基本的に反応を控えます。ご指摘として受け止めるべき内容でしたら、検討のうえDMでの返答および訂正、または謝罪とさせてください。訂正が必要になった場合には、記事を修正⇒更新箇所・更新日時を明記して再掲載します)
スンハンさんの脱退に至るまでの出来事に胸を痛めているひと達が、メンバー6人を下げるような表現でRIIZEを否定するのは避けてほしい。悪意や敵意が堂々巡りしてしまう。RIIZEは何も悪くないですよね。非暴力の意思表示として機能するはずの「ボイコット」の過程で、加害や誹謗中傷をしてしまったら意味が薄れてしまう。どうか連鎖させないでほしい。決断の早さを国民性に紐付けたり、稚拙さを年齢に紐付けたりするのも辞めてほしい。それはまた別の意味での危うさが生まれます。メンバーの顔写真をアイコンに設定したまま酷い言葉をインターネットに放るのも、メンバーの写真や動画を加工して皮肉めいたコラ画像 を作るのも、辞めてほしい。メンバー達が、自分の言葉を発することが叶わないままファンと事務所の間に挟まれている状態なのだから。もう何も奪われないでほしい。
怒る気持ちは痛いほどよくわかります。暴れるのは大事、大暴れしましょう と思っているけれど、傷付けたら機能しなくなってしまう。 "誹謗中傷がなかったことにされたり、メンバーの感情が尊重されていなかった状況に傷付いて怒っている"立場のわたしは「6人への誹謗中傷が起きてる」の意見を無視は出来ない。線引きはしましょう。わたしも気を付けます。
自分を愛せる方法でがんばろうね。ル・ポールも If you don't love yourself, how in the hell you gonna love somebody else? (自分を愛せなければ、どうやって他者を愛せるの?)って言っていますからね。
自分自身への反省や後悔、失望もあります。それらは忘れないように抱えておきたいと思う。個人同士でやりとりすると、わたしも傷付くし わたしも傷付けてしまうし、それを見ている第三者 のこともおそらく傷付けてしまう。ただお互いに傷つけ合っているだけになるなら、これは良い方法ではないのかもなと深く反省しました。各方位へ、お詫び申し上げます。宮地尚子 さんの『傷つきのこころ学』を読みながら、SNS 空間で"自分が正しい"と思うことを発信する場面では誰かを傷付けている可能性があることを思い出して、自責の念で潰れそうになり帰りの電車の中でまた泣いた。批判と応援の間に立っている自分自身を責めて大きな痛みに覆われてしまっている方を見て、わたしは優しいひとのことを間接的に傷付けたかもしれないと思って後悔した。これ以上、ファン同士の対立を悪化させたい訳でも特定の誰かを責めたい訳でもないです。「排除」のために言葉と時間を費やしても連鎖しかしないですよ。批判の枠を越えた誹謗中傷や人格否定や煽りを辞めてほしい。わたしはこのファンダムからは去りますが、人間関係からは撤退したくないです。
まず、傷ついたり、傷つけたりしたからといって、それで終わりではない、ということ。絶望しないでほしいし、人間関係から撤退しないでほしい。そして、悪循環に陥って、孤立してしまわないでほしい、ということです。
傷ついたからといって、ずっとそのままでいる必要はありません。傷つきに対処する方法はたくさんありますし、傷つきから生まれる気づきや学び、豊かさといったものもあります。
無傷のままで生き延びることはできないからこそ、少しでも傷つきを減らせるような社会を想像し、そういう社会を創造していけるように、「傷つき」について皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
RIIZEの魅力が褪せることはないし、本人達の輝きはそのままですよ。本人達のものだから。楽曲への思い入れもあるし、6人体制の期間だって大切に見守って愛していたのだから「6人」を否定する気持ちなんてない。ただ、取り囲む環境がもはや何層にも重なった膜のようになっていて、元の輝きが観たくてもその膜に隠れて見えなくなってしまった。RIIZEを観てきた大事な記憶はあるけれど、その上にBRIIZEから送られた文字列が乗った状態で上書き保存されてしまった。 眩しくて目が眩むほど大切だった存在なのに。本当にごめんね、メンバーは何も悪くないです。
RIIZEのこと、とってもとても大好きだった。肩肘張らない抜け感のある雰囲気とパフォーマンスへの熱量のバランスが絶妙で、粋なグループだなと思っています。楽曲ごとに新たな声色を知ることが出来て、観て/聴いていてワクワクする高揚感や期待感に溢れていた。MBTIで言うところの"T過多グループ"とイジられる場面もあるけれど、目の前のやるべきことに淡々と向き合いながらお互いのペースを尊重し合う、その堅実な姿に惹かれていた。落ち着きが全体にありつつ、いつだってステージや結果に貪欲な姿勢を緩めないところが素敵だと思いますよ。
少し、パフォーマンスの話もさせてくださいね。どうしたって目を惹く華がある絶対的な存在のウォンビン さんを"センター"、実力で誰もを納得させることが出来る頼もしい"メインダンサー"のショウタロウさんが居て、そのふたりが中央の位置で一等輝くことが出来るのはスンハンの存在によって三角形が生まれていたからだと捉えていましたよ。居ないと輝けない、なんて意味ではないです。波打つような曲線的な踊り方をするウォンビン さんと、音を全てを拾って踊る細やかなショウタロウさんと、直線的でパワフルな瞬発力あるスンハンさんの、それぞれの魅力がパチっと綺麗に組み合うバランスが観ていて心地良かった。自我を前に出すというよりお手本通り丁寧にきっちりテキパキと踊るウンソクさん・ソヒさん(わたしはこの2人の踊りが好き)、重厚感を生んでくれて全体の説得力を増してくれるソンチャンさん・アントンさん、が対角になるような形で固めている構成を美しいなと思っていた。ひとりずつでは見えなかった魅力も複数人になることで輪郭を持ち始めるところが、アイドル「グループ」の美しさだと思っています。6人体制になって以降の『Get A Guitar』のダンスブレイクの場面(ショウタロウさんが前列センター、少し後ろの位置でウォンビン さん・スンハンさんが対になるフォーメーション)も、ウォンビン さんが元の立ち位置のまま踊り続けてくださっていることがうれしかった。ずっと、ありがとうございますね。たとえそれが振付師による指示だとしても ですよ。
活動復帰の報せと共に joyの最新版やimpossibleの7人体制ver.を公開して実力で圧倒してアンチにも納得してもらう、みたいな方法もあったかもしれないのに、とifのパターンを想像しては落ち込んでしまう。もちろん、反応が分からない状態のまま姿を晒す危険性もあるから、慎重に選んだ結果が文章のみでの発表だったのかもしれないですよね。
世界観、審美眼、クリエイティブセンスや嗅覚の良さ、それらは本当に素晴らしいのだから、SMはもっと自分達の決断に揺るぎない自信を持って貫いてほしかった。(※この旨を投稿した際には、脱退も事務所の決断なんですけど!みたいな意見が届きましたが、それが破綻してることは分かりますよね。誹謗中傷によって曲げられた先にあった「決断」ですよ)
ずっと、メンバーは何も悪くない。取り囲む人間達が起こした問題です。
「花道だけを歩いてね」なんて、もうアイドルに対して気軽に言うことは出来ない。ファンから用意された、ファンから望まれた形の"花道"から逸れた場合には"弔花"が送られてしまう可能性があるのだから(スンハンさんのためにこの言葉を言っているスンハンペンの方を見て、その優しさに涙が出た。花の意味を取り戻そうとしてくださってありがとうございます)。この社会で「いつも幸せ」で居ることは難しいと思うので、せめて苦しい時には立ち止まれる環境であってほしいです。あんなことがあったのに、休む期間もなく全力で走り続ける6人の姿を観てると心が痛む。それでも、続けてくれてありがとうね とも思ってしまうし、その自分自身の矛盾で擦り切れそうになる。
わたしはソヒさんのオタクでした。ソヒさんの「朝のお水一滴みたいな感じの透明感」溢れるキラキラした輝きが眩しくて、あまりにも遠くて大切で。その眩しさがこれからも守られることを願っています。胸に沁みる空の輝き 今日も遠く眺め 涙を流す、ですよ。 定期入れに挟んだトレカのソヒさんが笑ってるのを見るたびに、わたしはうれしかったんですよ。そういう距離でも十分過ぎるくらいに幸せだった。声が宝物だよ。どうか健康に気を付けてくださいね。
撮影中のソヒを見ながら「朝のお水一滴みたいな感じの透明感」と言って微笑むスンハン
わたしは、ヤマシタトモコ さんの漫画『さんかく窓の外側は夜』にある台詞「きみを守る大人がいなかったのは決して普通じゃないし、きみはもっとそれを嘆いていい 」を大切にしています。この冬、何度も頭の中で反芻した。RIIZEとスンハンさんへの感情が重なります。君達を守る大人がいなかったのは決して普通じゃないし、君達はもっとそれを嘆いていい。スンハンさんの活動再開の報せのあとに聴いた『Combo』の"누가 뭐래 널 원하고 있어(誰がなんと言おうと、君を求めている)"に泣いたし、この曲をみんなで並んで歌う日を心から祝福したいよと思っていたんだよ。 わたしはもう7人体制に戻すことを第一には望んではいません。これ以上、好奇の視線と危険と暴力に晒されないで欲しいです。現状の、この状態のファンダムの元に戻ってほしいと思うのは、今のわたしには難しい。まずは、事務所とファンダムが抱える問題が少しでも良い方向に変化することが優先だと思っています(2025/2/3修正 )。
舞台に立つことを選んでくれて、本当にありがとうね。君達が望む表現が、望む形で、君達を信じてくれる人達と叶えていけることを、遠くから願っています。願ってばかりだ、無力だなと思う。心から大好きでしたよ。
ヤマシタトモコ さんの漫画『さんかく窓の外側は夜』6巻より
冷笑や感情を逆撫でするための煽りが何を生み出せますかね。誠意の大暴れをしていこうね。冷笑の時代は終わり。大暴れ!暴れながら手を繋ごう。おかしいと思うこと、おかしいって言っておかないと「そういうもの」になってしまうよ。 長々と書いたけれど、わたしは「誰かを踏みつけたのなら 、まずは相手に謝ってほしい」の気持ちです。
心が砕けて諦めたくなってしまうような出来事が、世界で日々起き続けていますね。まだまだ寒さも続きますので、皆さまどうか心身ともにご自愛ください。長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。またどこかで
※本ブログの内容は、個人の視点からの言葉となります。そのため、主観も多く含まれていることと思います。あくまでも、記事ではなくブログとなります。なるべく「事実」に関しては公式からの投稿・認知度が高いメディアの記事を引用元に選ぶよう意識しましたが、SNS から拾った言葉は対「 わたし」個人宛だったものを含むため偏りがあると思います。より多面的に詳細を辿りたい方は、お手数ですがご自身でも検索いただけますと幸いです。(2025/2/3修正 )
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修正履歴
2025/2/3 修正履歴
自分で読み返した中で気になった部分、読んでくださったからのご意見を受けて修正・補足が必要と感じた部分を変更しました。修正箇所の詳細と、修正理由を残します。本文内の修正箇所は、文末に(yyyy/mm/dd修正 )と青字で追記いたします。
○修正箇所 :『おわりに』「わたしはもう7人体制に戻すことを望んでいません。これ以上、好奇の視線と危険と暴力に晒されないで欲しいからです。現状の、この状態のファンダムの元に戻ってほしいと思うのは、わたしには難しい。 不安の方が上回ってしまう。もちろん、戻る道があるなら泣いて祝福するけれど。」→修正後 :「わたしはもう7人体制に戻すことを第一には望んではいません。これ以上、好奇の視線と危険と暴力に晒されないで欲しいです。現状の、この状態のファンダムの元に戻ってほしいと思うのは、今のわたしには難しい。まずは、事務所とファンダムが抱える問題が少しでも良い方向に変化することが優先だと思っています。」
⚫︎修正理由 :長々と書いた末にこの書き方をすると、"よく考えた"結果に辿り着いた最善策が「7人に戻すことを望まない」だったかのように読めてしまうなと後悔した。それは「7人に戻せという方が可哀想だ。だから黙って見守る方がいいのに」みたいな論調に乗ってしまうし助長させてしまう、または利用されてしまうかもしれないですね。考えが浅く、配慮に欠けました。7人体制に戻る道を探しながら発信している方達を傷付けてしまったかもしれないので、申し訳ないです。ただ闇雲に「戻って欲しい」と伝えてる訳ではなく、まずは会社が抱えている問題に対して改善を求めている方が多いため……本来はそこを続けられるのが良いと思います。これ以上、好奇の視線や暴言に晒されないで欲しいと思う気持ちはわたしの本心ですが、そもそもこの感情が生まれてしまっている環境・状況の方に問題があるので。わたし自身が頑張る気力と体力が途絶えてしまったために「わたしが」しみったれていただけです。そのため、修正いたします。
RIIZEもスンハンさんもファンも、なるべく傷付かない方法があったらいいんですけどね。法律を変えるのは難しいので(「難しい」は諦める理由にはならないけれど)、やっぱりまずは公式の立場である事務所に頑張ってほしい。好みとか精神性とか正義とか善悪だけの話じゃなくて、倫理の話として、人権問題・雇用問題として、もっと大事に扱われてほしいですよ。
○修正箇所 : ①『弔花送付デモ』-「⚫︎個人的に」②『活動復帰が反対された理由』-「危機管理力やプロ意識が足りない」→修正後 :「※本件とは条件が異なる性被害の話題を例として挙げたことで、傷付けてしまう方がいた場合には申し訳ありません。お詫び申し上げます。告発の意味を持つ場合には"プライバシーの侵害"の扱いは変化しますが、性犯罪はいかなる場合も被害者に落ち度はありません。また、スンハンさんを巡って起きた出来事は告発ではなく流出だったと捉えております。」を追記しました。
⚫︎修正理由 :誹謗中傷への対応の例として挙げましたが、"性犯罪の被害者への誹謗中傷〜二次加害を防ぐために発された言葉"を、プライバシー流出とそれに伴う誹謗中傷〜二次加害と並列させて書く場合には、より細心の注意を払う必要があったなと反省しました。ご指摘ありがとうございました。『プライバシーへの侵害』の末尾に「※もし私生活での差別や犯罪への"告発"が起きた場合には、わたしは「プライバシー侵害」よりもその内容を指摘する側に立つと思います。」と書きましたが、そこだけでは不十分だったなと思います。該当する箇所に、補足文を入れることにします。性犯罪を矮小化させる文脈になっていたら申し訳ありません。こちらはわたしの配慮不足、認識不足に非があります。読んでくださった方の中にサバイバーやトラウマを抱える方が居た場合、傷付けてしまった可能性があるためお詫び申し上げます。
※私生活での写真がインターネットに晒されて拡散されて、数えきれない程の誹謗中傷を浴びせられた上で繰り返しその写真を消費されている状況も、わたしは現在進行形で「二次加害」に該当すると思っています。
○修正箇所 :『おわりに』末尾に「※本ブログの内容は、個人の視点からの言葉となります。そのため、主観も多く含まれていることと思います。あくまでも、記事ではなくブログとなります。なるべく「事実」に関しては公式からの投稿・認知度が高いメディアの記事を引用元に選ぶよう意識しましたが、SNS から拾った言葉は対「わたし」個人宛だったものを含むため偏りがあると思います。より多面的に詳細を辿りたい方は、お手数ですがご自身でも検索いただけますと幸いです。 」を追記しました。
●修正理由 :ファンダム内にいる限り、正常バイアスがかかっている状態の発言からは逃れられないという旨のご意見を受け、ごもっともだなと感じました。ブログ冒頭にて「わたし個人の主観を含む形になります」とは記載しましたが、改めてブログの終わりに追記いたします。おすすめ欄の影響や自分自身の関心の向け方の偏り、近い価値観のひとと交流していることもあり、見ていた範囲や解釈に偏りがある可能性があります。主観も多く含んでいるかと思います。また、あくまでも一般人による個人ブログとなりますので、その点は再度ご認識いただけますと幸いです。
善悪や常識の判断基準に個人差があるのは当然のことかと思いますが、そのうえでも譲れない最低ラインは共通であってほしいです。
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※文中で引用した楽曲
1.気分 -カネコアヤノ(https://youtu.be/eAnE7dj8qHk?si=BEZEhUYWKlaK_CSR )
2.Get A Guitar -RIIZE(https://youtu.be/iUw3LPM7OBU?si=8Aj2FS3jKhXBraBE )
3.Love119 -RIIZE(https://youtu.be/0TAAUWHo4Ec?si=tDCauEm050NGtPkI )
4.joy (https://www.instagram.com/reel/CvT-rlwgajQ/?igsh=MWpnc2RubHg2emxmcQ== )
5.impossible -RIIZE(https://youtu.be/Ey53EQhkLY8?si=eKLCi9wKN0-6lWH0 )
6.悲しくてやりきれない -青葉市子(ザ・フォーク・クルセダーズ cover)(https://youtu.be/mUMUk07MdDM?si=Ag-PT_dZ4jGXuVZ- )
7.Combo -RIIZE(https://youtu.be/QflsDwyl2O4?si=2lw2oAaJq6gfBopW )